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元幹部自衛官が”バレンタイン・デーで勝利する”作戦をガチで練った結論:「○日に○○を渡せ」

本企画は、「究極の状況判断プロセス」の使用方法を例示するために、仮定のミッションに対する最適行動方針案を出す試みです。なお、検討にあたっては理解を促進するために一定の想定条件を付与していますが、登場人物、背景等の諸条件は完全にフィクションであり、それぞれに伴う表現は筆者の意図するものとは関係ありません。

究極の状況判断プロセスを使用して、筆者がバレンタイン・デーで勝利するために立てた作戦は、以下の通りです。詳細は、「想定外を克服する『究極の状況判断力』」の各マガジン【導入編】【基礎編】【実践編】【行動編】をご覧頂く他、以下のトレーニング講座のご受講をご案内しております。

ミッション:
「バレンタインでA子を抑えてケンジ君と付き合うきっかけを得て、受験までの高校生活を安定させる。」

最適行動方針案:
「前日に校外で対面にてケンジ君にお菓子と手紙を渡す。」

以下、最適行動方針案の案出プロセスです。


1 概ねの方向性を確認する

(1)出発点を確認するーミッションの確認

ア 状況の確認
ケンジ君の事が好きだが、ライバルが多く、特にA子は強敵である。

イ リーダー企図の確認
A子にバレンタインで負ける事なく、ケンジ君のハートをゲットする。

ウ ミッションの分析
・目標:バレンタインをきっかけに、ケンジ君とお付き合いするきっかけをつかむ。
・受験が始まる前に、両者の気持ちを安定させる必要がある。
・私は超美人というわけではなく、競争ポジションは強く無い。

エ ミッションの要約
バレンタインでA子を抑えてケンジ君と付き合うきっかけを得て、受験までの高校生活を安定させる。

(2)取り巻く環境はどのように認識されるべきかー状況の分析・提示

ア ターゲットに関する状況
A子は、どちらかと言えば人気者であり、性格も明るい方で男子には人気がある。たまにチヤホヤされすぎて、どっち付かずの時がある。

イ 我に関する状況
私は見た目はA子に劣る。人気も無い。だが、真面目な性格で優しさはある方では無いか。  

ウ 環境全般に関する状況
・高校生活始まって間も無いので、彼氏・彼女の関係になっている学生は少ない。チャンスは等しくある。
・渡すチョコについては、レシピがネットであふれており、それによって気持ちを得るか否かの差を付けにくい。

エ リーダーへの提示
人気者のA子がケンジ君にバレンタインで告白する可能性があり、私はやや不利となる可能性がある。一方で、ケンジ君自身や他の男子学生も恋愛市場はフリーの状態であると予見される。また、A子も私も渡すチョコそのものに大差は無いと考えられる。

(3)リーダーがやりたい方向性はどうかーインテンションの確立

ア ミッションに対する基本的な考え方
A子を抑え、ケンジ君の気持ちを私に向かせ、付き合う為のきっかけを得る。A子は人気者である為、完全勝利とはならずとも、ケンジ君の気を引く。

イ スタッフに対する指針
チョコでは大差がつきにくい中にあって、ケンジ君の気を引く為の行動方針案を決定する。

ウ リーダー・スタッフの留意点  
・A子を抑える為、A子の特性を良く分析し、奇抜なアイディも含めて検討対象とせよ。 
・チョコの制作に時間をかけすぎる事なく、その他の要素から勝機を模索せよ。

2 詳細の条件整理・提示

(1)相手はどう出てくるかー情報見積りの提示

ア ミッションの確認
バレンタインでA子を抑えてケンジ君と付き合うきっかけを得て、受験までの高校生活を安定させる。

イ 状況の分析
人気者のA子がケンジ君にバレンタインで告白する可能性があり、私はやや不利となる可能性がある。一方で、ケンジ君自身や他の男子学生も恋愛市場はフリーの状態であると予見される。また、A子も私も渡すチョコそのものに大差は無いと考えられる。 

ウ ターゲットの可能行動の列挙
・Eー1:A子がケンジ君に朝一でチョコを渡して告白する。
・Eー2:A子の事が好きな男子が現れ、A子はケンジ君に午後にチョコを渡すが、他の子とも仲良くする。
・Eー3:A子は夕方までチョコを渡せず、ケンジ君が他の女子と仲良くなる。
・Eー4:A子は、実はケンジ君にはチョコを渡さないし、告白もしない。

エ ターゲットの可能行動の分析
・A子は既にチヤホヤされており、必ずしも一途では無いと思われる。
・見た目もよく、バレンタイン当日は他の男子からの邪魔も予想される。
・A子がケンジ君に告白したら、ケンジ君は拒否する相手では無いことは明白。

オ 情報見積りの結論
可能行動の分析の結果、Eー2の採用公算が最も高い。ただし、A子がケンジ君の事が本当に好きである可能性も否定はできず、その場合、Eー1の可能性もある。

(2)どんな行動オプションがあり得るか

ア 行動方針の列挙と整理

① 行動方針の列挙
・いつ:朝一、昼、夕方、前日
・どこで:教室、体育館、正門、校外
・何を:チョコ、お菓子、手紙、話す
・どのように;対面、人に頼む、リモート
(以上、192通り)

② 行動方針の整理
・いつ:朝一、前日
・どこで:体育館、校外
・何を:お菓子、手紙
・どのように;対面、リモート
(以上、16通り)

③ 行動方針の列挙・整理まとめ
最低でもA子に先んじる必要がある為、昼・夕方のタイミングは却下。教室とか正門で告白はあり得ない。チョコもお菓子も大差ないので、お菓子か何かに統合する。人に頼む勇気はない。対面も嫌だけど、リモートかどちらかにする。手紙だけのバレンタインデーは無いので、お菓子と組み合わせる。
(8通りまで絞った)

イ ロジスティクス見積りの提示

① ミッションの確認
バレンタインでA子を抑えてケンジ君と付き合うきっかけを得て、受験までの高校生活を安定させる。

② 行動方針の確認
・いつ:朝一、前日
・どこで:体育館、校外
・何を:お菓子+手紙
・どのように;対面、リモート
(以上、8通り)

③ 状況の分析
人気者のA子がケンジ君にバレンタインで告白する可能性があり、私はやや不利となる可能性がある。一方で、ケンジ君自身や他の男子学生も恋愛市場はフリーの状態であると予見される。また、A子も私も渡すチョコそのものに大差は無いと考えられる。

④ ロジスティクス分析
・2/13、私は塾も部活もなく、自由な時間が取れる。また、月曜なのでカフェなどお店は比較的空いている
・2/14、当日朝は、通学で混んでいてケンジ君も時間が取れない可能性がある。

⑤ ロジスティクス分析の結論
朝の忙しい時間に作戦を決行するのは成功の度合いが低い。その他のオプションは、程度に差が無い。
 
3 分析・最終判定

(1)行動オプションを決定する

ア 行動方針の分析・検討

① 行動方針の分析(その1)
・いつ:前日
・どこで:体育館、校外
・何を:お菓子+手紙
・どのように:対面、リモート
(以上、4通り)

② 行動方針の分析(その2)
・任務達成度:前日に渡せばA子の行動に左右されず先手を打てる。一途な思いも伝わる
・敵の可能行動への影響:Eー2であっても、ケンジ君はA子への関心を薄める効果がある。
・我方への影響:フライングだと女子からバッシングの可能性がある。

③ 行動方針の分析・検討の結論
分析により、評価要素は
a) ケンジ君の気持ちにヒットする
b)   A子の行動を減殺できる
c)   ケンジ君、他の女子とモメない
とし、a) を最重要評価要素とする。

行動方針の分析・検討結果(i-J Solutions作成)

(注:体育館 - リモートのオプションは蓋然性が無い為、削除)

イ 行動方針の判決と補備的検討

① リーダーの判決
前日に校外で対面にてケンジ君にお菓子と手紙を渡す。(Oー2)

② リーダーの判決に必要な補足検討
ケンジ君の校外の行動を知っている必要がある。ストーカーと思われないよう、月曜の行動パターンを把握せよ。また、LINEの連絡先をさりげなく事前に交換し、バックアップ・プランとしてラインによる告白・待ち合わせもできるように準備すること。


(以上)

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