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〜若きビジネスパーソンに捧げる〜想定外を克服する「究極の状況判断力」

本noteは連載形式です。全部で約100回の予定となります。本連載のリンクは最下部に記載してあります。

0. はじめに

人生には楽しいこともあれば、辛いこともある。日々を過ごす中で、あなたは人生における悦楽の領域を見出していると同時に、本来の自分を見失う程に様々なストレスや悩みを抱えながら生きているのかもしれない。

ー家族、恋人、結婚、子供、お金、将来のキャリアへの不安、上手くいかない上司、部下との人間関係ー

もしかしたら不慮の事故や災害に見舞われ、日々の生活が本当に辛い方もいらっしゃるかもしれない。

今の不安や悩みが自分に降りかかる前に、ほんの少しでも未来のことがわかれば、ひょっとしたら今抱えている悩みなんて、なかったかもしれない。あったとしても、リスクを最低限にして大きな被害は免れたかもしれない。そう、自分が遭遇する不都合を事前に知る事によって、悩みの種を摘み採れば良い。

もちろん、現実にはそんなことはできない。人はただ、時間の流れの中で、何の事前通告もないままに様々な事象に遭遇することがある。それらは「縁」や「運」と呼称され、おおよそコントロールの効かないものとされる。瞬間的な対処をした後は、例えそれが自分にとって極めて大変な結果であっても、それを受け入れるしか殆ど手立てはない。

もし、あなたが過去に何か大変な思いを経験し、今は対処法を持っているとしたら、少しは結果をコントロールできるかもしれない。あるいは、様々なパターンを研究し、近い未来に起こる可能性のある事象を予測できる計算モデルを持っているならば、かなりの確度で事態を予測できるかもしれない。天気予報のように。

それでも、もし過去に経験したことのないような事態に遭遇してしまったら、どうすれば良いだろうか。その都度、その場、その場で判断していくしかなく、頭の回転速度を上げるしかないと考えるだろうか。

だとしたら、襲いかって来る情報を高速で処理できる頭の回転の速い奴が上手く切り抜けるということなのか。

いや、いくら回転を速めたところで、圧倒的な状況の変化が襲いかかってきた場合、いつかの時点で人間には対処の限界がやってくる。

ではAIならば?

より回転を速めることができるかもしれない。だが、複雑な状況になればなるほど、情報を感知するセンサーの必要数は膨大となるし、実際に対処する組織や人に影響を及ぼすには、結構、時間がかかる。

つまるところ、人は人生において必ず「想定外」に遭遇する。これは仕方がないことなのだ。では、自分にとって不都合な「想定外」に遭遇してしまった時、私たちは泣き寝入りして、ただただ結果を受け入れるほかないのか。

そうではない。人はそんなに弱い生き物ではない。想定外に対応するための明確なプロセスは存在する。それが「究極の状況判断力」である。

>次回:歴史上もっとも「想定外」を経験した〇〇だからこそ生まれた対応術

マガジン:想定外を克服する「究極の状況判断力」

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