たまに妻がわからない

我が家のカレンダー、今月からこの写真なんだけど
これを見た妻に「私じゃん」って言われた時の最適解がわからん pic.twitter.com/qFDZS7MkWg

— msd (@msd_jugdrum) March 5, 2021

まあこの自分のツイート通りなんだけど、
昨日今月のカレンダーをボーッと見てたら、
風呂上がりの妻が「私じゃん」と言った。

ちなみにこの動物はテナガザル。
確かに可愛い。
可愛いけど猿だ。

確かに人間に近い動物ではあるし、
ある程度のコミュニケーションはとれる。
愛嬌もある。
しかし猿だ。

僕は人間と結婚したつもりだったので、
テナガザルを見て「私じゃん」と言われたとき上手い言葉が出てこなかった。

思考が完全にストップしたわけではなくて、
いくつかパターンが浮かんだ上でどれを出すのが最適解かわからなかった。

難しいのは、妻を怒らせない方法で悩んだわけではないということ。

何を言っても妻は怒らないと確信があったからこそ、
何と返すのが1番面白いのかがわからず悩んでしまった。

あと別にテナガザルを見て、妻に似てるなあなんて思ったことがなかったので、共感できなかったのもポイントだと思う。

結果僕は黙った。熟考したかった。
しかしコミュニケーションはレスポンスの速さが非常に大切だと思う。
テンポがズレたらグルーヴしない。
バンドと一緒だ。

妻「私オランウータンの赤ちゃん系だと思うんだよね」

……？

妻がまたピンとこない言葉で畳み掛けてきた。

まずこの猿はオランウータンじゃなくテナガザルだ。
少し人間に近づいたのは喜ばしいが。
そもそもオランウータンの赤ちゃん系とは？
新しい女性のカテゴリーですか？
ゆるふわ系、みたいなノリでオランウータンの赤ちゃん系という妻に脳内でツッコミを入れる。
僕が口に出そうとすると、

妻「赤ちゃんってところがポイントだからね」

…どうやら妻はただのオランウータンと言われるのは心外らしい。
僕はオランウータンの赤ちゃんは大人のオランウータンとあまり大差ないと思うんだけれど。

色々と言いたいことが頭の中で渋滞を起こした結果、
僕の口から出た言葉は
「オランウータンに謝れ」
だった。

どういうことや

と笑いながら髪を乾かしに行く妻の後ろ姿を見ながら、
僕は小声で「ウッホウッホ」と呟いた。