"はじまりのうた"という映画の曲が最高って話
この記事は昔書いていたはてなブログの記事の再掲です。
部分的に手直しする部分もありますが、
概ねその時の記事をそのまま載せます。
手抜き?いやいやまさかそんな…
はじまりのうた(原題:BEGIN AGAIN)という映画がある。
僕の一番好きな映画と言っても過言では無い映画。
その中で登場するオリジナルソングがこれまた素晴らしいので語りたいのだ。
”はじまりのうた”をまだ観ていない人は読まない方が良いかも。
ネタバレ要素が入らないと想いをぶつけられない。
それくらい音楽が効果的ってことですね。
というわけでサウンドトラック。
特に印象的な曲だけだけど1曲ずつ書いてくから読みたい人だけ読んでください。
1.Lost Stars(Adam ver.)
映画のキーナンバーがまさかの最初。
通常のサントラっぽくないですね。
普通のアルバム作りましたって感じ。
このマルーン5のアダムのLost Stars、これは映画の終盤にデイヴがこの曲の元の想い、グレタの言葉、色んなものを込めて歌ったナンバー。
噛みしめるように歌う序盤から、
アダムの美声で一気に開放的に拡がっていきます。
”2人にとって”大事だった曲は、
今は”あらゆる人が”愛してくれている曲へ。
舞台袖で聴くグレタの表情がまた良い。
デイヴがグレタのことだけを想って歌っても、もうこの歌は二人だけの歌ではなくなってしまっているんですね。
でもグレタはお客さんの表情、デイヴの想いが伝わり、それを前向きに受け止めていたと想います。本当に名曲。
2.Tell me if you wanna go home
映画の中では屋上で収録した曲ですが、これはかなり完成されちゃってますね。
最初から小奇麗なギターサウンドが鳴り、全体のバランスが整えられた、よく出来てる曲。
元の曲が良いので当然これも良いナンバーですが、
映画を観ちゃってると物足りないですね。
あのヘタウマな良い味出してるバイオレットのギターが聴こえないと…と思ったらちゃんとボーナストラックあるやんけ!!あとでレビュー
3.No once else like you
映画の中でデイヴが歌った曲。
この頃はまだ幸せな二人なのでした。
歌詞の内容は正直こっ恥ずかしいほどにストレートな愛なんですが、アダムの声がすべてを心地よく聞かせるからすごい。
ただこの曲あたりから”売れる”という売れ線狙いな雰囲気が…?
少しずつ、周りの環境が変わるにつれて表現するものも変わってきているような、そんな印象を受けたのは僕だけでしょうか。
この予感は後で現実のものとなります。
4.Horny
トラブルガムと会うときに流れてた曲かな?
最高にかっこいい。
歌詞がクソだけど最高です。
fuckin love!あ~ムラムラするぜ~って歌詞なんですが
メロディラインが聴きやすくて声も良くて、途中入るミュートでニヤニヤしちゃうね!
4曲目にこれが入ってくるってのもなかなかずるい。
5.Lost Stars(Keira ver.)
1曲目のオリジナルとも言えるナンバー。
グレタが部屋でビデオを前にデイヴのギターに合わせ歌っている非常に思い出深い曲。
「良い曲過ぎて君を嫌いになった」とまでデイヴに言わせた曲で、そう言っておかしくないほど本当に良い曲。
その映像を一人で見返すグレタの姿を観て胸にくるものがありました。
…てかほんとにキーラ・ナイトレイ素人か?
歌うますぎじゃね?
6.A Higher Place
はい出た問題ソング。
デイヴの「向こうで刺激を受けてね」みたいなこと言いながらこれを聴かせる神経を疑うわ。
冒頭を聴いただけで”自分ではない他の誰かへ向けて”作られた歌だと気づき憤慨するグレタ。
「まるで読心術士だ」とどこか気づかれるのがわかっていたような、そんなデイヴ。
ずるい男だなあ。
周りの環境で人は変わってしまうんだよね。
歌自体は非常に聴きやすくて人気が出そうな”売れ線”ソング。
いやー良いんだけどね。
良いんだけど、ちょっともやもやするよ。
7.Like a fool
6曲目のあとこれってのが良いね!
デイヴとの想い出全てにキリをつけるため、グレタが留守電に残したナンバー。
歌詞が本当にいじらしい。
グレタ未練ありまくりやん…と最初思ったけど、歌詞の節々で感じる決別。
ピアノがポップなサウンドになってるのがまた良いんだこれが。
スティーヴみたいな友達がほしいよね。
最後吐き捨てるように、つぶやくように発する
”like a fool”で鳥肌が立ちます。
…やばいこのペースだと寝れん。
以降映画の重要シーンのとこだけ抜粋しますが、飛ばした曲も名曲です。
10.Coming up roses
ダン率いるメンバーでまちなかで収録する曲。
これは文句なしに良い曲だよなー
メロディが独特ですごく耳に優しいし、
ちょくちょく主張してくるチェロの音が最高。
ドラマーの人が見た目に対してタイトなドラムしてるのがちょっとおもしろかったけど、スネアの音もすごく良い。
ブルームスティックかな?あんましっかり観てないけど。
どうやったらあんな音出るのかなー
あと子どもたちが”Hold on,Hold on”ってハモるシーン、
ダンが指示して音を大きくしていくんだけど、その指示が抜群に良い。
ちゃんとそれが映画で反映されてて、
その場で録ってるんだぜ!
ってのが伝わってきてすごく良かった。
12.A step you can't take back
映画の冒頭でグレタが弾き語りで披露する曲。
これだけでも非常に良いなーと思うんだけど、
最初のシーンだけではなんでグレタがこんなにも辛そうなのかわからないんだよね。
これをダンの視点で見た時、ダンには曲のアレンジが聴こえてくる。
これが2コーラス目のハイハットのオープン・クローズからピアノなんだけど、この入る瞬間が狂おしいほど好きです。
もうそれ以外無いってくらいのアレンジ。
鳥肌が立つとともに、幸せすぎて僕はなぜか涙がでてきました。
あのシーンを思い浮かべるだけで興奮する自分がいる。
このダンの泣きそうであり希望をもらったような顔、幸せそうな顔に合わせて彩られてく曲、もうこのシーンだけでこの映画一生大好きだと思いました。
音楽の力ってほんとすごい。
13.Lost Stars
デイヴが再会したグレタに聴かせた新しく収録したLost Stars
このアレンジがまた完成度が高く、なんならこっちの方が好きって人もいるんでしょうが、グレタにとってはそうじゃなかった。
やっぱりここでも僕の頭に浮かんだのは”売れ線”でした。
グレタとデイヴ、もともとは二人で音楽を作り、その目的と環境が変わってしまったデイヴが届けたい対象はもう変わってしまった、と強く印象づけるアレンジだと思います。
このあとデイヴは元の思いを思い出し、1曲目のLost Starsを歌ったと思うんですが、もうデイヴの曲は誰か一人のためではなくなってるんですよね。
デイヴの気持ちは伝わったけど、もう昔と同じようにはいられないということが、グレタにもわかったから、グレタも前向きに変わろうと思えたんじゃないかなと個人的に思いました。
15.Tell me if you wanna go home(Rooftop mix.)
屋上シーンの収録そのままとはいかないですが、ほぼほぼ再現されているナンバー。
この時のバイオレットのギターの入りが失敗したりするんですが、それも良いアクセントになっていて、すごくリアルに”合わせてる”のにどこか”計算されてる”、そんな曲で大好き。
最後のギターは本当に良い。
エフェクターなんて下に置いてたっけ?とか思ったけどこまけえこたあ良いんだ。
グルーブ感があって最高なんですわ。
まさに映画のセリフ通り Oh my god!
照れ隠しでピックをダンに投げつけるシーンはニヤニヤしちゃうよね~
最後ベースだけが残ってフェードアウトしてくのも良いんだこれが。
というわけで最後の方駆足だったものの書きたいことは書いた。
とにかく映画が最高だしサントラも最高ってことを伝えたかった。
音楽やってる人というか何かを表現してる人みたら特にたまんないんじゃないかな~
音楽って、最高!
↑Spotifyにある公開プレイリストも貼っときます。
オリジナルソング以外の楽曲は入ってないようです。
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