見出し画像

会社案内の文章術「建設企業編④」

会社案内の文章作成法を解説していきます。
今回も、建設関係の企業です。

【1】
2019年5月に、2030年を見据えたシミズグループの長期ビジョン「SHIMZ VISION 2030」と、当面5年間の基本方針と重点戦略を取りまとめた「中期経営計画〈2019‐2023〉」を策定しました。

⇒最初に要点を記したほうがわかりやすくなります。

<推敲後>
2019年5月に、「SHIMZ VISION 2030」と「中期経営計画〈2019‐2023〉」を策定しました。「SHIMZ VISION 2030」とは2030年を見据えたシミズグループの長期ビジョンで、「中期経営計画〈2019‐2023〉」とは当面5年間の基本方針と重点戦略を取りまとめたものです。

【2】
ビジネスモデルの多様化とグローバル展開の加速、及び、グループ経営力の向上

⇒接続詞はひらがなにしたほうが読みやすいです。

<推敲後>
ビジネスモデルの多様化とグローバル展開の加速、およびグループ経営力の向上

【3】
建設事業の一層の強化に向けた生産技術の革新と未来社会の新たなメガトレンドに応えるための先端技術の開発

⇒文の構造を統一させたほうがわかりやすくなります。また、「の」の重複を避けます。

<推敲後>
建設事業のさらなる強化に向けた生産技術の革新未来社会のメガトレンドに応える先端技術の開発

【4】
長期計画<シミズグループは、建設事業の枠を超えた不断の自己変革と挑戦、多様なパートナーとの共創を通じて、時代を先取りする価値を創造(スマートイノベーション)し、人々が豊かさと幸福を実感できる、持続可能な未来社会の実現に貢献します。>、中期計画<企業価値の持続的成長を目指し、外部環境の変化に機敏に対応しつつ、利益水準を維持するとともに、この5年間を新たな収益基盤の確立に向けた先行投資期間として位置付ける。>

⇒文体が異なるので、統一します。一文が長いです。

<推敲後>
中期計画<企業価値の持続的成長を目指し、外部環境の変化に機敏に対応します。加えて、利益水準を維持するとともに、この5年間を新たな収益基盤の確立に向けた先行投資期間として位置付けます。>

【5】
建設事業での安定的な収益基盤を維持しつつ、非建設事業の着実な収益力向上により中長期的に収益構造を強化しグループの持続的成長を実現する。

⇒読みやすくなるように、読点を打つ位置に配慮する。

<推敲後>
建設事業での安定的な収益基盤を維持しつつ、非建設事業の着実な収益力向上により中長期的に収益構造を強化しグループの持続的成長を実現する。

【引用文献】
「清水建設 経営方針」<https://www.shimz.co.jp/company/about/strategy/>(2023年7月21日閲覧)

あなたのサポートが記事を生み出す原動力になります。 ご協力よろしくお願いいたします。