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寒い家が危ない??

こんにちは。エコワークス㈱上野です。
私が住む熊本もいよいよ本格的な寒さがやってきました。

そんな冬の時期になると、住まいの寒さに関するニュースや記事が増えてきます。

今回は先日NHKで放送されたクローズアップ現代でも取り扱われた寒い家が危ないについてお届けします。

今回の記事を読めば紹介された内容に加えて、実際の現場での話や現役で働く住宅営業マンとしてのお役立ち情報を学ぶことができますので、ぜひ最後までご覧ください。

寒い家はどれぐらい危険なのか?

世界保健機関(WHO)が提唱する健康被害のリスクを減らすためには、冬の室温は18℃以上というものがあります。

しかし、現実的に日本の住宅の9割以上が18℃に満たない室温の家だそうです。

個人的に実際のお住まいで室温18℃の家では非常に寒く感じるというのが本音です。高齢者の方が住まわれる住まいであれば最低でも22℃~24℃程度が必要です。

日本の12月~3月(平均気温10℃を下回る)の間の寒い季節は、患者数が増えるというデータも多く発表されています。

家の寒さ=健康被害

そして驚きなのが、「温暖地の方が患者数が多い」ということです。逆に北海道などでは寒い地域のため、断熱性能が高い家が建築されているために室温が高く、年間の患者数に大きな変化はないということになっています。

つまり外の気温以上に室温が健康に大きな影響を与えているということが言えそうです。

部屋の温度差がヒートショックを引き起こす

室温問題でよく耳にするヒートショックは、「部屋間の温度差」が大きな原因とされています。

寒さの罠=室内の温度差

暖かい部屋⇒血管は正常に働く
寒い部屋⇒血管が収縮する

以上のように暖かい部屋⇒寒い部屋という風に移動すると急激に血管の収縮が起こり、年配の方など血管が脆くなったり、弱ったりしていると、血管に付加がかかり心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことになります。

住まいにおける健康は部屋間の温度差をなくすことが大きいことは、わかってもらえたと思います。

ちなみにエコワークスでは、床下エアコンというものを提案しておりまして全館が同じ温度になるような提案をしております。

出典:エコワークスHPより

床下エアコンについては、動画でも情報発信していますので興味ある方は下記もご覧ください。

壁付けエアコンは、身体上部は暖まりますが、足元は寒い状態ですが、床暖房は足下からポカポカと暖まります。

家の寒い原因は、窓だった。

住宅において寒さを一番感じる場所は、窓際に立った時かと思います。特に築年数の経過した家の窓は、一枚ガラスで枠がアルミ(無暖房)のものが多いと思います。

このような窓の場合、窓から熱の半分以上が逃げていく状態になっています。

今ではペアガラスを提案している住宅会社も多くなっておりますが、より性能を高めたいのであればトリプルガラスの採用もおススメします。

私たちエコワークスも今は標準的にトリプルガラスを採用しています。
※東北西側のサッシ

またすでに家を建築しており、現状寒いということであれば簡単なリフォームで二重窓にするなどして暖かい家にすることも可能です。

国も寒い家を改善することを促していますので、補助金などもあります。ぜひお近くのリフォーム会社さんなどに気軽に相談されてみると良いかもしれませんね。

断熱性能が高い家は、お金が貯まる。

ここまで紹介してきたように窓ガラスをより性能が高い物に変更することをおススメしてきました。それに加えて断熱材にこだわることや気密性能(隙間を減らす)にこだわることでより暖かい家をつくることは可能です。

また暖かい家は、夏は涼しい家にもなります。性能が高い家は、例えていえば「魔法瓶」です。

凍りをいれた魔法瓶は、なかなか氷が解けないし、暖かい飲み物を入れれば冷えるのにも時間がかかります。

それと同じように断熱性能を高めた家は、一度暖かくしたり、涼しくすれば温度の変化が少なくなります。

これは無駄な電力を使わなくてもよくなるので、結果的に電気代も安くなり経済メリットもうまれます。

さらに暖かい家は健康寿命をも延ばすと言われているので、医療費が低下するという結果にもなります。

住宅営業マンの言葉ではなく、数値で判断する

現役の住宅営業マンの私から言えることは、住まいづくりを検討する上で断熱性能を調べる時に営業マンの言葉で選ぶのは危険ということです。

ほとんどの住宅会社が、「ウチの家は断熱性能にこだわっています。」
「高気密高断熱が弊社の売りです。」みたいなセリフを話す時代です。

そうではなくて、しっかりと客観的に比較検討できる値が存在します。

UA値とC値

UA値とは、外皮平均熱貫流率というもので住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値

C値(シーチ)とは、住宅内の隙間の総量を表す数値でC値が低いほど高気密であることを示し、家づくりにおいて最も判断しづらい施工精度を数値で測れる唯一の指標でもあります。

以上の2つの値が有名ですが、こちらは地域区分によって求められる数値があり覚えるのも大変かもしれません。

そのため、おススメなのが「断熱等性能等級」というものです。お気に入りの住宅会社さんには「断熱等級は何になりますか?」と質問されると答えていただけると思います。

個人的な推奨レベルは、「断熱等性能等級6+α」です。

最低でも、断熱等性能等級6以上です。

最近ティックトックでも情報発信しています。笑

時間がないという方に、短く住まいづくりを学べるコンテンツを発信しています。隙間時間でぜひご覧ください。

少し脱線してしまいましたが、暖かい家を選ぶときに必ず数値で判断してくださいね。

まとめ

今回は「寒い家は危ない?」という内容でお届けしました。

・WHOの推奨室温は「18℃」⇒日本の9割の家が18℃以下
・日本の12月~3月(平均気温10℃を下回る)の間の寒い季節は、患者数が増える
・寒さの罠=室内の温度差 解決案の1つは「床下エアコン」
・高性能の住宅は、電気代を使わなくて良いので経済メリットが高い
・住宅営業マンの言葉ではなく、客観的な数値で判断する「断熱等性能等級6+α」がおススメ

以上となります。

これからもあなたの住まいづくりに役立つ情報を発信していきますのでフォローしてもらえれば嬉しいです。

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