第4回 IRの目的

こんにちは。

かつて私は、大学(夜間学部)在学中に、福岡の大手税理士事務所に勤めていました。
学生でありながら、アルバイトではなく正職員として採用していただき、色んな経験をさせてもらいました。
最初はどぺーぺーですから、ただの小間使いでしたが、数年経つと税理士補助として顧問先の担当ももらい、税務申告業務の深いところまで経験することができました。
日本では3月決算の会社が圧倒的に多いため、その税務申告期限である5月は本当に忙殺されたことを憶えています。その期間は残業続きでほとんど大学にも行けませんでした。いや、正確に言うと、残業代目当てで仕事を優先していました。
また、その後上場企業でIRを主管していた時は、決算月の2ヶ月後の決算発表や、3ヶ月後の株主総会に向けて、これもまた忙殺されました。

そんな原体験があるからか、今は個人的にはあまり関係ないのに、3月を経た5〜6月や、9月を経た11〜12月は、なんだかソワソワします。

3月決算の企業は中間決算の発表、9月決算の企業は本決算の発表と株主総会、それぞれIR的にはビッグイベントを控えて忙しい最中ではないかな、とお察しします。

CFO支援をさせていただく中でも、決算発表に向けた説明資料のシナリオや構成について議論させていただくことが多いです。
また、株主総会に向けて想定問答の作成や吟味をお手伝いすることもあります。
想定問答集の作成。
これ、経験された方はよくわかると思いますが、本当に面倒くさいです。
普段社内で議論している内容をそのまま入れれば良いかというとそうではなく、言って良いこととダメなことがあります。
特に、自分が取締役ではなく、株主総会で発言を許されていない場合は、社長を含めた取締役の面々に答えてもらわなくてはなりません。
「自分で自由に回答できるならどれだけ楽か。」
「回答すべきことなんて、とっくに頭に入っとるわい。」
そんなことを思いながら、コツコツと作った記憶があります。

そんなこんなで、該当する企業のCFOやIR部門の方々、本当にお疲れ様です。

今日はそんな、日々ご苦労されている方々について書いてみたいと思います。

IRの目的って何だっけ?という話です。
IRを担当されている方や、個人投資家として上場企業のIRの巧拙を判断したいと思ってる方などには、ひとつの意見として参考になるかなと思います。

では本題です。

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