日本とは何もかもが違うエコシステム


昨日出会ったVCの幹部は、26歳くらいのベトナム女性。ギフテッドで10台で大学を卒業し、脳神経学の博士号を取得してその時に患者のためになると思った技術で起業し、短期で成長させ、大手に売却。もう一生働く必要のない財を得た。しかし、そこからが面白い。脳神経学の研究者時代に、通常なら医師か研究者に納まるであろう医学の研究者で3分野で博士号を持つ先輩に出会う。彼はなんとそのキャリアでキャピタリスト。もちろんいくつものヘルスケア事業でEXITも経験している。

もう一人もギフテッドで名問題で法学博士号とMBAを5年でとり、しかも学部からゴルフの奨学金で特待生。

「一番社会の役に立ちたい」ということで、多くのヘルスケア分野で研究者たちが立ち上げるスタートアップをハンズオンを支援するVCへ。ここは金融界やPE事業で大成功した金融のプロがやっているので、多彩な投資家や事業家を紹介でき事業に望ましいタイミングで資金を提供でき、技術を理解する博士号レベルでサイエンスのトレーニングを受けてきた若いキャピタリストのDDや支援を受けられる。

アメリカのキャピタリストは、

・サイエンスの博士号を持つ

・金融のMBAか金融機関での経験を持つ

・起業家としてすでにEXITしていて財もなし、起業を一通り経験している

こういう人が本当に多い。だから若い企業の陥りそうな悩みとかお金の使い方とか、適宜経験に基づいてコーチングもできる。

そしてこういう人材がごろごろいて切磋琢磨しているので、皆若くして人生の大成功者なのに謙虚。金融界の大成功者にも囲まれているから人生やものの考え方もいい意味で大いに影響を受けている。

だから、ヘルスケアやバイオテクといったハードな技術でも短期にEXITさせ、投資家や起業家に報酬を与え、起業を次の段階にスケールさせられる。

とてもよくサポートしている一番の証拠は、エンジェルからシリーズDくらいまで各ステージでフォローオン投資していることだ。どこかのステージで一発当てることを狙って一発のみ投資するのではなく、継続サポートを各ステージで欠かさないのだ。

日本のVC界と全然違う。スキルセットと経験も資金力も。そもそもVCとして基本を学んでいるVCがどれだけいるだろうか?そして皆ほんわかして優しい。Giverの集団だ。なんでも助けようとしてくれる。賢そうなふりはせず謙虚で常に学ぼうとしている。でもほとんどみな、学業でも起業でも投資でも20台にしてすべての面で大成功者なのだ。これがアメリカのいいVCだ。

本当にアメリカに来たほうがいいよ日本の起業家さん。こういう人と働けるだけでも学べるよ。市場は厳しいけど、優しい市場にいたら弱くなるだけ。そろそろそこも厳しくなってくるから、その時に甘やかされ、鍛えられていないと、そこでも死ぬだけだよ

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