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Pickup Artist vol.1:広瀬 大地

みなさんこんにちは。作曲家で音楽プロデューサー、齊藤耕太郎です。少しずつ秋が本格化しましたね。本編に入る前に、大事なお知らせ!

10月20日(日)14時半から道玄坂特設ステージにて!
渋谷音楽祭に出演します!!

アルバムリリース後、初めて公の場でライブをする機会をいただきました。当日は僕が渋谷で聴いてもらいたいと思う5曲を、ボーカル、ギター、ベース、バイオリン、ドラム、そしてキーボードのフルバンド体制で披露!

僕が日々ともに音楽を作っている仲間たちとの演奏、ぜひ見に来てください!先日リハーサルをしましたが、楽曲の良さを皆が拡張してくれて、とても気持ちがよかったです。

セットリストを既にSpotify上に公開しています。これを予習してもらえると、当日ライブ演奏との違いを感じてもらえるかと思います。


今回のセレクトアーティスト「広瀬 大地」とは? 

さて、いよいよ本編!記念すべき最初のセレクトアーティストは、大阪出身の24歳の彼。下記の記事を投稿してすぐにサブミッションしてくれた「MABOROSHI」という楽曲を紹介したいと思います。

記事(皆も是非サブミットしてね。)

マルチインストゥルメンタリスト(一人で複数の楽器を操るプレイヤー)である彼の魅力がより伝わるのはYouTubeの方かもしれませんね。

彼とはメールのやり取りもさせていただきましたが、とても礼儀正しく、是非機会があればお会いしたいと思える方でした。一人で沢山の楽器を演奏し、その模様をMVにして発信する様、見習わないとです!すごいなぁ。

ちなみに僕はこの後にリリースされたPOP MUSICも好きです。


ざらついた質感と独特のハネ感が魅力的なボーカル。

昨今のJトラック(あえてJ-POPとは言いません)に必要不可欠となった、グルーヴという概念。従来日本では主にソウルやR&Bなどのブラックミュージックに着想された音楽にばかりこの言葉を使ってきた印象がありましたが、ここ5年、「CITY POP」という概念のリバイバルで、音楽を少しかじったことがある人たちの間にも定着した言葉だと思います。

彼が自らトラックも演奏しているからでしょうか、ドラムとベース、ギターに至るまで、彼のボーカルの質感にぴったり。音のシャワーを浴びているのがとても心地よく、ロックやブルースに影響を受けながらファンクなども聴いてきたんだろうなぁという予想ができます。頭、表拍にアクセントを置きながら、感覚的にハネているであろうそのグルーヴに未来を感じました。

日本語で歌っていますが、彼の歌は海外のリスナーにも反応が良いんじゃないかな。言語じゃないと思うんです、音楽って。どちらかというと、大切なのはリズムなんです。これは意見ではなく、限りなく事実です。


是非、一人でやらずにコラボを!

広瀬さんには事前に、僕の思ったことを(前向きな感想を前提に)自由に書かせて欲しいというメッセージを快諾いただいたので、思ったことを正直に書いてみようと思っています。

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僕は、全てを一人で作っているが故のグルーヴのまとまりを、コラボレーションすることでより多面的にしてもらいたいなぁと感じました。

もともとリズムとは、人間の手で演奏されるときの手癖やボディバランスが折り重なってできるものです。自分の気持ちいいグルーヴは勿論自分自身が聴いていて気持ちのいいものになるのですが、そこに自分以外の誰かの「気持ちいい」が加わった瞬間に、踊れる人が一人、また一人と増えていく。

これの面白さを知ると、色んな人のグルーヴを取り入れて曲を書きたくなるものです。そして気づくと、一人で作っている時も、「このグルーヴは自分好み一辺倒のものに」「これはより多くの人が踊れるものに」と、曲によって方向性を自在に操れるようになるのかなと思います。

彼の2曲を聴いた限りですが、彼自身の独特のハネ感は彼のDNA的魅力だと感じたので、例えばベースだけ別の人の演奏で若干ルーズにするだけで、違うグルーヴになるはず。個人的には、ずっと表を感じるグルーヴにせず、どこかで裏拍を感じた瞬間に、よりブッ飛べる曲になるように思いました。

余談ですが、昨日STINGのライブを見に行きました。まさに表と裏を行ったり来たり!細胞が溶けるかと思うほど、音楽と一体化した時間でした。


グルーヴに限らず、同じ演奏アプローチをトラック全体に聴かせるのではなく、より違う人格の演奏が要所要所に織り込まれたらより楽曲全体に濃淡と緩急が生まれるように感じました。才能が魅力的だという前提で言うと、もっと個性を際立たせるトラックが作れるように僕は思います!

これだけの能力を持っているのならば、ここから先は是非ご自身一人でやらずに、優秀な演奏者、はたまたプロデューサーや作曲家と積極的にコラボして曲の中に別の景色を意図的に盛り込むことで、意外性と予定調和の行ったり来たりを自由自在に遊んでほしい。より彼の楽曲に翻弄されること間違いないでしょう!


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サブミッション、思っていた以上に沢山のアーティストの方から応募頂いていて時間がかかっていますが、きちんとお一人ずつ聴かせていただいています。今後も是非、素敵なトラックをお聴かせくださいね。


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