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【就職・転職活動をしている方へ】面接の前に読んでおきたい自分らしさの伝え方

これだけは覚えて帰ってもらいたいぞ、という話です。

2008年に広告会社の電通に入社、配属されたのは人事局。そこで、たくさんの学生の方に会ってきました。人事局を出た後も、いくつものOB訪問を受ける中で「それはこういうことかな?」と図を書きながら今から書く話をしてきました。

僕自身が、就職活動中に先輩に教えてもらって、すっとーんと気持ちよく腹落ちした「自分自身の整理整頓術」です。少しでも参考になれたらうれしくて、noteに書きますね。

自分らしく、筋を通して?

OB訪問でアドバイスをもらう、あの「自分らしさ」とか「筋」って、いったいなんだ?と当時思っていました。

・自分らしさをうまく伝えてね、とか
・話すことに「軸」を持とう、とか
・面接では首尾一貫した話をしましょう、とか

こんな風にアドバイスをもらって僕は、「わかりますわかります、でもでも、どうすれば…」状態でした。この図を教えてもらった時にすっきり。筋が通る、というのは、「話の結びつき」のことだったんだとわかりました。

筋とは「話の結びつき」だった

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三角形のまるの中に書いてあるは、面接の時によく聞かれる質問項目。面接を受ける前に、この図を書いて整理整頓をしてみる。

真ん中の「自分コンセプト」というのは造語でこんな意味合いです。

・自分コンセプト

コンセプトを訳すと、概念。ここでは、自分がもっとも大事とする、信念となるような言葉。原体験は、原動力。忘れられない経験から導き出した経験や、これまで生きてきた中でいちばん好きな瞬間はどんな状態か、でも。なんだろうな、これを取ってしまったら自分じゃない、というキーワードでもいいと思います。

この図の「→(ヤジルシ)」は、そこから影響を与えているということ。

・学生時代がんばったこと

面接の定番質問ですよね。就職活動なら学生時代に(転職活動なら社会人経験も含めて)なにをがんばってきたのか。がんばる、というと額に汗してるイメージが浮かんでしまうけど、がんばってなくてもいいです、なにに時間を掛けてきたか、を思い出してみる。

たのしいことでついつい続けていたことでも。部活でも、サークルでも、バイトでも、趣味でも。そのコトがどうというよりも、なぜそのコトを選んだのかという選択の理由に「らしさ」があります。それを選んだ理由は、きっと「自分コンセプト」との結びつきがあるはず。

・自分の強み

面接でちょっと会話が途切れた時に、面接官から唐突に聞かれるランキング暫定第1位の質問。

客観視するのはなかなか骨が折れるし「自分の強み」ってむずかしいですよね。自分があんまり自覚してないけど、近くにいる人に「すごいじゃん」と言われることにヒントがある気がする。その強みもきっと「自分コンセプト」と「学生時代がんばったこと」が結びついているはず。

・将来成し遂げたいこと

夢とか、将来とか、明確に描けている人がどれくらいいるんだろう?とは思う。けど、聞かれたからには「ないです」と言うのではなくて、語ってみるのが愛嬌だしサービス精神。具体的に語れたら素晴らしいけど、曖昧だとしてもやりたいことを熱っぽく語ってみることに意味がある。

過去の延長線上に未来はあるから、「自分コンセプト」「学生時代がんばったこと」「自分の強み」を意識しながら導いてみる。

面接というキャッチボール。面接官は、雑談も含めてあらゆる切り口から「なぜ?」「どうして?」と1つ1つの質問を繰り出してくる。ポツンとした点に見えても、それぞれの返答の結びつきが見えてくると、点が線となり、線は面となっていく。面として見せることができたら、その人らしさは、くっきりと際立つ。

ちなみに…当時の僕は

ちなみに…今、コピーライターをしている僕(阿部広太郎)は、2007年当時はこんな風に整理整頓していました。

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中学生の頃、部活に入りそびれる。ひとりぼっちの放課後。中学の卒アルに載せる写真もない。卒業して誰の思い出の中にもいないのはさみしい。自分を変えたくてアメフト部に入る(原体験)

部活。部室。同期。先輩。後輩。人間関係ができると、自分の居場所ができる。高校卒業しても結局やめられなくて、大学卒業まで計8年間やる。なぜやり続けたのか?勝ち負けじゃなくて、心のつながる瞬間が嬉しくて「一体感」のある時間が好き(自分コンセプト)で、アメフトをつづけていた(学生時代がんばったこと)

一体感をつくるために大切なことは何か?アメフト部で意識していたこと。それは、信じてもらえなければ心のつながりも生まれないということだった。挨拶をするとか、行き帰りの声掛けとか、連絡をマメにするとか。よく「ちゃんとしてるな〜!」と言ってもらえるのも「基本を大切にする(自分の強み)」からだと、整理することができた。

人と人とを結びつける、つなげる、営業(プロデュース)の仕事として、将来、成し遂げたいことはエンタメやスポーツのイベントをつくること。そこには一体感のある時間がある。(正直、当時ここはふんわりしていた)2000年のシドニー五輪の高橋尚子選手にテレビの前で感動して、人の変わるきっかけをつくりたい、そんな瞬間に自分も携わりたい、という話をしていた。

心にぽっかり開いた穴を、埋め合わせるために生きている様な感じがする。

という整理整頓を就職活動がはじまってからすぐに出来た訳ではもちろんないです。当時、OB訪問で話を聞きながら、話をただただ聞くだけということは絶対にしないようにしていた。こんな経験をしてきて、こんなふうに考えているんですけど、と返答の中に練り込ませていく中で結びつきに気づいていったという感覚の方がしっくりきます。

今、まさにこれから就職(転職)活動をするという方に、すこしでも参考になってるといいなあ。。。

エピソードとしては著書「待っていても、はじまらない」の「第1章:夢を動かす」に書いてます、全文公開しているので下記のnoteから読めます。

より具体的な「心をつかむ言葉はいかにしてつくれるのか?」という問いに対しては、3/4(水)に刊行した新刊「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」(ダイヤモンド社)を読んでいただけたらめっちゃうれしいです。

考えることに煮詰まってきたら喫茶店でひと休み。いつも頼むコーヒーだけじゃなくて、時には甘いスイーツ(コーヒーゼリーとか、チーズケーキとか)で癒やしてもらえたらと思ってます。うまくいきますように。

就職活動&転職活動中の方向けにラジオをはじめました。ぜひお聞きください…!


ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/