見つけてほしくて取り組んだ宣伝会議賞。僕の場合は結果、2,223本だった。
宣伝会議賞という広告コピーのコンテストがある。
コピーライターだったり、コピーライターになろうとしている人だったら、素通りはできない賞だと思う。意識せざるをえない、というか。視界に飛び込んでくるコンテスト。
先に結論をここに記したい。宣伝会議賞を取り組むに当たって、ひいては考える仕事をするにあたって、応募する本数を多く書くことが目的ではないです。
なぜこの賞に取り組むのか?
そこに一人ひとりの目的があると思います。
コピーライターとして力をつけたいという人もいれば、賞金がほしいという人もいれば、有名になりたいという人もいれば、これを機にチャンスを掴みたいという人もいれば、ことばの力を育みたいという人もいると思います。
一人ひとりに理由があると思うけど、「本数をたくさん書きたいんだ」という人はおそらくきっと…いないはず。
それぞれの目的に向かって書いている。
そして、そこに向かう際は、夢中であってほしいと思います。
糸井重里さんにご指摘いただけて、本当にそうだと思って。
やっぱりロボットのように、マシーンのように、書きつづけていくのはちがうと思う。取り組む際に、笑顔があってほしいし、浮き立つ心があってほしい、と心から思う。
それに大切なのは、なにを伝えるべきなのか、どう伝えるべきなのか、はっとしてもらえるかな、と自分の感覚を信じながら考えて書くこと。
やるもやらないも選べる賞に、「本数伝説」が先走って、そこに向けて、しんどい思いをしてやるのはやっぱりちがう。
9/6に行われた宣伝会議賞のキックオフイベント。 #宣伝会議賞KO で話したスライドをここに。
取り組んでる時はずっとこの気持ちでした。
僕の応募本数の変化をここに。出しても出しても、なかなか見つけてもらえなかった。
今年こそは…!と、決める、と心に決めていた2011年。
振り返ってみれば2,223本でした。
これを機会に、実際に見つけてくれる人がいて、次の仕事や新しい誘いをもらえたことがあった。よかったと思ったし、書いてきてよかったと思った。
見つけてもらうまでに、僕の場合は、2,223本だった、という一例。
コピーライターの山本真梨子さんにも聞いてみた。
宣伝会議賞は、課題との出会いでもある。
思いもしなかった課題に出会うことで、新しい自分に出会うこともある。
大切なこと、それは数の多い少ないが、やれてるかどうかのものさしではない。
大切なのはそれぞれの目的を持って取り組むことだし、なにを伝えるとそこに発見があるのか、考え続けることだと思う。
出しつづけることで、言葉をみる眼が育っていった、そんな感覚もある宣伝会議賞。
先日のイベントに参加してくれた方たちに伝わっているといいなあ。
無理せず、楽しんで、出し切ってもらえたら…応援してます。
このnoteとセットになっているこちらのnoteも、ぜひ。
電話を切る。
急いでパソコンに戻り、
書いたコピーを検索した。
あった。ちゃんと書いてた…。
安心した。嬉しかった。
でも複雑だった。
この結果を嬉々として
報告する笑顔の裏顔には、痛みがあった。
おい、ちゃんと書いてたってなんなんだよ。
だれかに見つけてもらえたことはうれしい、
けど、それは自分が逃げたくないと思っていた
確率論だったんじゃないかって。
選ばれることを知ったら、
選べる人にならなければいけない。
(つづきはnoteで)
2020年 10/15 (木) 20時から、『宣伝会議賞』への取り組み方、スクーで生授業します!ぜひ、ご一緒に!
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