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BUMP OF CHICKENのbe there初日に行ってきた

少し時間は経ってしまったが、2/11から始まったBUMP OF CHICKENのツアーbe there初日に行ってきた。

最速先行が昨秋にあり、まだ前のツアーSILVER JUBILEEの途中の時点で行くことが決まってた(多分)。

ツアー初日に行くって結構久しぶりで、たしかツアー初日に行ったのは2017〜2018年にかけて行われたPathfinder以来だと思う。

ツアー初日が東京でしかもまさか最速先行で当選するなんて思ってもみなくて驚いた。
さらには2/11というのは彼らの結成記念日である。周年日からツアーが始まるというのも門出としてふさわしい。ツアー初日であり周年ライブ。ダブルパンチのような日にまさか私が行けるとは…2023年の運使い果たしてやしないか?大丈夫か?と不安になる程だ。

2016年に行われたBUMPの20周年ライブの時は受験だとか色々ほんとに色々あり、申し込むことすらできなかった。しなかった。
とても残念で悔しくて、だけどこの時ライブに行ってる場合でもなくて、セトリを見て悔やんでも悔やみきれなかった。あと、グッズ代行だけ依頼してた人からグッズを受け取った時の感動も大きかった。
2022年2月11日にも本当はライブをやるはずだったが、社会情勢だとか諸々で延期になった。その時に本当は2/11に行く予定だったが、振替公演として7/2に行くこととなった。

2月11日にBUMP OF CHICKENのライブを観るというのは一つの念願でもあった。
それが遂に叶った。初めてBUMPのライブに行ったのが2014年。WILLPOLISの時だ。
あれから10年飽きることもなく、BUMPがツアーをやれば行き、フェスに出れば行ける時は行ってきた。年々聴く頻度は落ち気味ではあれど、根っこの大事な部分で彼らの音楽は私を支えてきてくれたし、励ましてくれた。
ライブに一緒に行く人もその時期によって変わってきた。最初は学校の友人や後輩、Twitterで出会ったフォロワー、恋人、その時期その時期で共にBUMPの音楽を聴き、共に感動を味わってきた。最近は1人で行くことが増えてきている。だけど、それはそれで1人静かに噛みしめるようにライブを楽しめるようになってきている。
BUMPが何周年と時間を重ねているということは当然私も年を重ねている。初めてライブに行った時は高校生だったのに、今となってはアラサーになった20代。
私が大人になっていく隣にBUMPの音楽はあったのだなと改めて思う。


ずっとライブに行き続けてきたBUMP。pathfinderの時のような何も引っさげないツアーbe there。
"be there"このツアータイトルからも感じるところがある。なんて訳すのが正解なのか、Google Translateでは"そこにいる"と訳された。私の中でも概ね似たような捉え方だった。"そこにある"と私の中には浮かんだ。
パンデミックがあり、社会も人の生き方も変わった。それでもそこにあるもの、変わらないもの、それは音楽であり、聴いてくれる人たち。そういうことをイメージしたツアータイトルにしたんじゃないかなと私の中で勝手に思っている。


個人的にもBUMPとしても初の会場となる有明アリーナ。
有明エリアに来るなんて東京ビッグサイトに展示会で来るくらいしかない。そんな有明エリアに有明アリーナや有明ガーデンシアターなどライブイベントをできる会場があるのは知っていた。本当は2020年にAvril Lavingeのライブでこの辺りに行く予定だったが、パンデミックとなり中止となって以来来る機会がなかった。
やっと来る機会ができた有明アリーナ。どの駅で降りても会場までちょっと遠いw
だけど、できたばかりの会場でとても綺麗。
今回最初に感動したことの1つとして、物販がかつてない程スムーズだった。BUMPのライブの物販で10分以内に完結することなんてこれまでなかった。抽選で時間を振り分けて分散する施策。後の時間になると売切れもある運要素もある。だけど、よほど人気のグッズを目当てにしない限りは近年在庫充実のBUMPなら問題なく買えると思う。
まだ最初の会場だから今後の会場でどうなるかは分からないけれど、地方会場となれば物販だけ買いに来る人たちも東京よりは少なくなるはずだからより買いやすくなるのではないだろうか。
4月に宮城の公演にも行く予定なので、その時にどうなるか楽しみ。

ライブ会場周辺にコンビニとかはないから会場周囲で缶酒を飲むみたいなことはできないけれど、有明ガーデンで時間を潰すみたいな感じになるのかな。
私は国際展示場駅まで歩いて戻り、大井町でランチを食べたよ。
行きたかったお店には行けなかったけどね。

お昼ご飯を食べて、再び会場に戻った。TwitterやInstagramで同じ日に行く人がいないか確認し、会いたい人に声をかけた。そうしたらそれこそ高校生のころから繋がって姐さんとして慕ってきたフォロワーたちに会えた。たしか最後に会ったのはpathfinderの大阪城ホール。ということは2017年。6年ぶりの再会!?!?いや、もしかしたら間のどっかで会ってるのかもしれないがライブでまとめて会ったのはその時が最後だったはず(?)
そんな人たちに久しぶりに会えて、BUMPのライブではBUMPだけではない会いたい人に会える日なんだってことを思い出した。
入場まで一緒で、各々のブロックへと散らばり、終演後も再び合流して途中まで同じ電車に乗って帰った。
かつては各々違う地方に住んでいて夜行バスや新幹線で帰る人もいて、会場でそのまま解散だったけれど、今回会ったメンバーはみんな首都圏に住んでいて、今度飲みに行こうね!と言えるような距離感だった。
またがちゃんと実現するといいな。


さあ、ライブ本編の話をしよう。
まだツアー途中だし、1会場しか終わってないのでセトリ等のネタバレを極力抑えるような文章を心掛ける。

今回のツアーから再び声出し解禁ということで、BUMPはどの曲を私たちに歌わせにくるのだろうと楽しみにしていた。
案の定歌う曲多かった。
アーティストとリスナーのコール&レスポンスあってこそのライブであり、会場の一体感が生まれるのだなと、パンデミック以降失われていた時間がようやく戻ってきた。
アンオフィシャルであれば、サマソニとかで思いっきり声を出したライブを既に味わってはいたけれど、BUMPのライブで声を出して歌えることに意味がある。歌う曲でなくても、心の揺れ動きに対して声を挙げる自然なことを封じ込められていたんだなと、そんな当たり前のことを抑制されていたことにすっかり慣れきってしまっていた。
まるで洗脳されたことにすら気づけないまま、誰かの手の上で転がされて生きていたような、そんな呪縛から解き放たれたような気がした。

何も引っさげないツアーということで、昔の曲も新しい曲も色々織り交ぜてやってくれた。そんなに古くないと思っていた曲もよくよく考えると10年近く前の曲で、10年経っても色褪せない曲たちだった。
新しい曲もまだまだこれから育っていき、ツアーの中でどんどん羽ばたいていくのだろう。
昔の曲も古参は歓喜だし、最近聴くようになってライブに来た人は昔の曲が新曲のような新鮮さをもって入ってくるのだろう。
四半世紀以上もバンドとして活動していると、いろんな年齢層のファンがついて、リスナー一人一人に思い出があって、人それぞれの思い入れがある。その集合体が結晶化するのがライブだ。

昔は辛い時期を乗り越えるために聴いていた曲が、今となってはすっかり寄り添ってくれるようなものになって、あんなこともあったなと記憶を思い返すきっかけをくれるような、大事なことを思い出させてくれるようなそんな曲と化している。
いつだって忘れかけていた大事な何かを思い出させてくれるし、楽しかったライブは夢ではなく現実で、またその先に続くものなのだと思い知らせてくれる。明日は今日の続きで、また生きていかなくちゃいけない。日常の中でたった数分でもBUMPの音楽を聴いてやってくれといつからか藤くんは言うようになった。毎日聴くようなことはなくなってしまったけれど、日常の隙間にふと挟んでノスタルジックな気持ちになりつつ、大事なことを思いだすように聴いている。その延長線上にライブがあるような気もする。

初めてBUMPのライブに行ってから約10年。BUMPのライブに行ってまたその先の日常を生き、その延長線上にまたBUMPのライブがあり、またその続きを生きてきた。パンデミックになってから滞ってしまった時期もあったけれど、去年あたりからやっと戻ってきた。もちろんBUMP以外のライブも戻ってきてるし、行きたくて行けるものには足を運んでいる。だけど、やっぱりBUMPは私の中で特別で、BUMPのライブに行ったからこそ出会える人と過ごせる時間がある。
昔はライブ以外の時にも会えていた人たちも今となってはライブの時に会えたらいいねくらいの距離感と関係性になってきた。
ここ数年でBUMP以外の音楽、邦楽以外の音楽も深く聴くようになってきてBUMPを聴く時間はどうしたって減ってきている。だけど、たまに聴く数曲の時間が昔よりも大切になってきているし、意味や実感を伴って聴くようになってきた気がする。
時間が経って何度も何度も聴いているからこそ、こんな側面もあったのかと曲の新たな面を知ることができる。
それに、パンデミックになってライブができなくなっていた期間にもBUMPは曲を出し続けていたし、その曲たちをライブでやっと聴けた。去年からそう思うことが多かったし、今回のライブもそうだった。ライブでやるとこんなふうになるのか、こんな輝き方をするのかとライブを通して知る曲の顔。その瞬間がとても心地よくて尊い。
今回から声出して良くなって、且つて歌っていたあの曲もこの曲も久々にみんなで歌えて、ライブというのはアーティストとオーディエンス双方の声あってこそライブが形作られていくのだなと数年ぶりに改めて実感した。(数年ぶりってのは嘘。サマソニとか外タレのライブで既に実感はしてた。)BUMPのライブで藤くんが歌い、私たちリスナーが声を返すことに意味がある。
声を出して私たちがここにいるのだと、PIXMOBの光と合わせて声を届けられる。

有明の公演は終わり、私はあと1公演。宮城公演に行く予定だ。私にとっては初めて行く会場だし、地方への遠征ライブも久しぶりだ。東京か大阪なら気軽に行ってきた。だけど、東京大阪以外の場所へBUMPのライブへ行くのはいつぶりだろう?2017年Pathfinderの石川公演以来かもしれない。
旅行も兼ねて行くライブは楽しみだ。
地方だからこその良さにも気づけたらいいな。
ここ最近になって運転もよくするようになって、車も移動手段として含められるようになってきたからこそ、行こうと思えた会場だ。
都市圏のライブよりも行くハードル高いゆえに競争率低めな気もする。2017年の石川公演もそうだった。申し込めば当たるみたいなとこある。
東名阪でのライブはしっかり売れるけど、それ以外の会場でのチケットの売れ行きは厳しいものがあるらしい。

先月北海道に行った時、たまたまZEPP SAPPOROでフォーリミのライブがあったみたいだけど、当日券が出ていた。その日の夜、マブダチとの飲みの予定が入ったから行かなかったものの、何も予定が入らなければ行ってもいいかなと思ったくらいだ。札幌も大都市なのにね。雪の時期だと遠征勢も少ないのかもしれない。都市圏の数千人、1万人超えの会場でソールドアウトできるようなアーティストでも地方の1000~2000人くらいの会場を埋めるのにも一苦労するようだ。
BUMPの地方公演がどの程度の売れ行きなのか分からないけれど、Twitterのフォロワーたちを見ていると、都市圏に住んでる人たちがかなりの公演数当選してるみたい。都市圏から地方への遠征勢によってチケットの売れ行きは悪くはなさそう。公演数行きたい人は都市圏よりも地方圏狙いの方がいいんだろうな。

まだ始まったばかりのbe there。楽しみだな。

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