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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年9月19日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

日経225先物トレーダーのコータローです。
この記事では、日経225先物のファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を解説します。
また、分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオと、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。

皆さんがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。

《サマリ》

ファンダメンタルズは、
短期は【中立】
中期は【中立 or 好材料優勢】
長期は【悪材料優勢】
で変更なしです。

米欧株価が弱くなっています。
特に米国S&Pは、死守してきた50日MAを
下回りました。
セオリー的には、
ピークにかけて出来高が減少→ピーク後の
下落で出来高が増加、という流れは
非常に弱い兆候です。

日本では自民党総裁選の盛り上がりが
続いていますが、市場の関心は各候補の
政策内容にシフトしてきているようです。

ざっくりとした印象では、
高市氏が最も緩和的、河野氏はアベノ
ミクス修正を掲げており緊縮的、
岸田氏は両者の中間か緩和寄りと
認識されている模様。

また9/22未明にはFOMC議事・声明の
発表が予定されているうえ、
9/20,23は東京市場が休場となるため、
来週は荒い値動きが発生する可能性が
あります。

今回のFOMCではテーパリング開始時期
についてアナウンスされるかがポイント
となりますが、現状では年内(11月?)開始が
最も有力とみられています。
「早期開始でなければ買い」ということには
ならない可能性があるので注意です。

テクニカルは、
月足、週足は引き続き【強気】
日足は【中立】に修正です。

8月末からの上昇波動は崩れておらず、
非常に強い形です。
ただし直近では、上下動しながら
横ばいの動きへのシフトが明確に
なりつつあります。

来週以降には、各国中銀のアナウンスや
自民党総裁選などの大きなファンダ要因が
続くため、テクニカル的にセオリーではない
動きをする可能性もあります。

特に来週水曜のFOMC声明発表では
テーパリング開始時期のアナウンスがなされる
可能性が高まっており、下降転換となる
リスクも高まっていると思料。
相対的に、上昇再開する可能性は引き下げました。


《テクニカルベースのシナリオ》

①短い調整ののち再度強く上昇し、高値圏を短期で突破(20%)
②高値圏上辺付近でもみ合い、日足トレンドラインにぶつかったタイミングで上昇再開(40%)
③下降転換し、日足トレンドライン下抜けするまで大きく下落(40%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓


《ファンダメンタルズ》

・短期は【中立】、中期は【中立 or 好材料優勢】、長期は【悪材料優勢】で変更なし。
・米欧株価が弱い。
・特に米国S&Pは、死守してきた50日MAを下回った。セオリー的には、ピークにかけて出来高が減少し、ピーク後の下落で出来高が高まるのは非常に弱い兆候。
・自民党総裁選の盛り上がりが続いているが、市場の関心は各候補の政策内容にシフトしてきている。
・ざっくりとした印象では、高市氏が最もハト派的、河野氏はアベノミクス修正(異次元緩和の出口論)を掲げておりタカ派的、岸田氏は両者の中間かハト派寄りと認識されている模様。(野田氏の当選可能性は、今のところかなり低い)
・また9/22未明にはFOMC議事・声明の発表が予定されているうえ、9/20,23は東京市場が休場となるため、来週は荒い値動きが発生する可能性がある。
・今回のFOMCではテーパリング開始時期についてアナウンスされるかがポイントとなるが、現状では年内(11月?)開始が最も有力とみられている。「早期開始でなければ買い」ということにはならない可能性があるので注意。


■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

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■経済指標スケジュール

9/22 (水)
27:00 米国 FOMC、終了後政策金利発表

9/23 (木)
20:00 英国 中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨、
        金利発表、資産買い取りプログラム規模発表

9/24 (金)
23:00 米国 8月 新築住宅販売件数

9/30 (木)
15:00 英国 4-6月期 四半期GDP
21:30 米国 4-6月期 四半期実質GDP

10/1 (金)
08:50 日本 7-9月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
18:00 欧州 9月 消費者物価指数
21:30 米国 8月 個人消費支出(PCE)
23:00 米国 9月 ISM製造業景況指数
23:00 米国 9月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値

10/5 (火)
23:00 米国 9月 ISM非製造業景況指数(総合)

10/6 (水)
21:15 米国 9月 ADP雇用統計 [前月比]

10/8 (金)
21:30 米国 9月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]
21:30 米国 9月 失業率



情報出所

・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)

・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)

・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル》

・月足、週足は引き続き【強気】、日足は【中立】に修正。
・8月末からの上昇波動は崩れておらず、非常に強い形。
・ただし直近では、上下動しながら横ばいの動きへのシフトが明確になりつつある。
・来週以降には各国中銀のアナウンスや自民党総裁選などの大きなファンダ要因が続くため、テクニカル的にセオリーではない動きをする可能性もある。
・特に来週水曜のFOMC声明発表ではテーパリング開始時期のアナウンスがなされる可能性が高まっており、下降転換となるリスクも高まっていると思料。


■月足

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強い(変更なし)
・直近での大幅な上昇により大陽線が出現。
・直近上昇波に対するフィボナッチ23.6%ラインまでの調整からの再上昇の形。
・このままの勢いで直近最高値をブレイクしたら、更に上が見えてくる。


■週足

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強い(変更なし)
・直近の下降トレンドラインを強くブレイクし、強い上昇が続いている。
・出来高を伴って強く上昇しているため、少なくとも一方的に売られる展開に逆転することは考えにくい。


■日足

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中立
・8月末からの上昇波動は崩れておらず、非常に強い形。
・ただし直近では、上下動しながら横ばいの動きへのシフトが明確になりつつある。
・上値は重いが、大きく崩れもせず底堅さを感じさせる。
・大きなファンダメンタルズの変動がなければ、セオリー的にはこのまま横ばいを続け、日足トレンドライン(黄色破線)等の節目で上昇再開、となる可能性が高そうな形。
・ただし、来週以降には各国中銀のアナウンスや自民党総裁選などの大きなファンダ要因が続くため、テクニカル的にセオリーではない動きをする可能性もある。
・特に来週水曜のFOMC声明発表ではテーパリング開始時期のアナウンスがなされる可能性が高まっており、下降転換となるリスクも高まっていると思料。


《コータローのトレード戦略》

 9/16の早朝に1時間足のトライアングルを上ブレイクしたので、寄り付きで試し玉ロング入れましたが、あっさりロスカット。
 同日昼前には、同じトライアングルを下にブレイクしてきたのでショート。こちらは利食いできたので、ロスカットのダメージをある程度緩和できました。
 このように、トライアングルのブレイクがダマシとなり、逆方向にブレイクするパターンはたまに見かけます。ぜひ検証してみてください。
※オレンジ色○/×: ロングのエントリー/エグジット ポイント
※水色○/×: ショートのエントリー/エグジット ポイント

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 来週はイベントが多いですが、トレード自体はシグナルに従い機械的に実行していきます。
 ただし、ファンダ要因で振り回されるリスクは高くなりそうなので、建玉数は控えめにしておこうと思います。

 個人的には、流れが最も劇的で面白いと考えていますw
 FOMCでテーパリング開始時期が宣言され、翌営業日から日経が下落
 →総裁選で高市氏が選出されて上昇転換 or 河野氏が選出され下落加速

 ちなみに新総裁の経済政策についてのマーケットの受け止め方ですが、コータローが情報収集した限りでは以下の通りとなっているようです。
 高市氏:最も緩和的 → 一時的に株高
 岸田氏:緩和的 → 一時的に株高または横ばい
 河野氏:緊縮的 → 株安

 上下どちらにせよ、もみ合い相場は儲からないので早くトレンド相場に戻って欲しいものです。
 現物の日本株も多少保有しているので、できれば上昇相場の方がなお良しですが。。




最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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