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電験三種② ~理論分野:電磁理論~

こんにちは。
Kotaroです。
引き続き電験三種についてお話していきます。
本稿では4科目のうち最も基礎となる理論について掘り下げていきます。
理論を学ぶ上で使用したテキストはオーム社の「完全マスター電験三種受験テキスト」です。
完全マスター電験三種受験テキスト 理論(改訂4版) | Ohmsha

テキスト表紙

僕はこのテキストに掲載されている問題を3回正解するまで繰り返しました。
多くの方が実践しているかもしれませんが、出来るまで同じテキストや問題集を何度も解くのが一番確実です。

理論分野で出題される内容は大きく4つに分かれます。
■電磁理論
■電気回路
■電子理論
■計測

電磁理論について簡単に傾向と対策を説明します。
電磁理論はクーロンの法則から始まりコンデンサやコイルの動作理論まで学んでいきます。
基礎の基礎ですのでここがそもそも理解できないと勉強が進みません。
電気系や機械系、情報系の方は大学や高校で学んでいるので苦になりませんが初学者にとっては大きな関門だと思います。
物理学は式をそのまま適用できる場面が少なく、自分で原理を理解して式変形できないと太刀打ちできません。
本番でもテキストに載っていないようなケースが出題されるので丸暗記では通用しません。
僕は高校時代、物理を学んでいるときにこの壁をなかなか超えることができませんでした。
月並みな意見ですが攻略するにあたって必要なことは以下のことだと思いま
す。僕も常日頃から心がけています。

1.図を描く
物理学の基本中の基本ですね。
どれだけデジタル化、AI化が進んでもここは変わらないんじゃないかと思います。
頭の中で整理する容量はたかがしれています。
問題文に図が描かれている際も必ず自分の手で図を描き、分かっていること、分からないことをメモしていきましょう。
単純な図なので絵心は無くてもいいですが、自分で判別できる程度の丁寧さは必要です。
せっかくなのでSurfaceで描いてみました。
紙面と違って簡単に消せるのでタブレットって便利ですね。


2.対象物の気持ちになって考える
電磁理論は電子や磁気の運動を紐解くために使用されます。
図を描いた後、問題を解く際は自分が電子や磁気になったと思ってどのように動くか(または動きたいか)頭の中で想像してその後に力の方向や移動する方向を矢印で書いていきます。
ここで大切なことは矢印の向きは反対方向に間違って描いても構いません。計算が合っていれば答えが正負反対になっているはずなので、判明した時に書き直せばいいのです!

3.単位や有効数字に気を付ける
検算する際も役に立ちますし非常に重要なことだと思います。
計算が煩雑になってくるとついつい忘れがちですが、必ず文字や数字の横に単位も忘れずに書いておきましょう。
単位がおかしくなっていればその時点で間違いを修正することができますし、公式を度忘れした際も単位を足掛かりにして計算することができます。実務でも度々救われます。
また、有効数字にも気を付けましょう。勉強や実務経験が豊富になってくると分かってきますが、計算を間違えると明らかに値が小さい、大きいが判別できます。
ここまで判別できるようになると自分の理解がかなり進んだ証拠になります。

4.実物を見て学ぶ
初学者だとコンデンサやコイルと言われても頭に思い浮かばないことがあると思います。
物理学に限った話ではないですが、見たこともない物を自分のイメージだけで解きほぐしていくのは非常に困難です。
最近は様々なメディアサービスがあるのでそこで見て学ぶのが手軽だと思いますが、個人的には電気屋や一般公開されている博物館に行って実物を生で見て触ることが一番だと思います。
東京近郊にお住まいの方は秋葉原にある秋月電子で実物を手に取ってみるのがおススメです。
秋月電子通商-電子部品・ネット通販 (akizukidenshi.com)

お子さんやあまり電気に興味のない人と一緒に行っても楽しめる博物館に行くのも非常に身になるかなと思います。
デンキファクトリー(3C) | 科学技術館 (jsf.or.jp)

ここまで読んで頂きありがとうございます。
電磁理論もとい物理学に関する学び方をつらつらと書いてみました。
次回は電気回路について説明していきます!

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