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40代までにしておきたい、たった一つのこと

ここ最近、徹夜が続いている。

多くのネットメディアは、夜更かしは悪と言う。

しかし、これが板についてきた今、早く寝ること、十分な睡眠を取ること、そっちの方が、悪のような気がする自分もいる。見解とは、いかにも勝手なものだ。

40歳という年齢について考えるとき、徹夜に抱く思いに似た、勝手な、でも、頭から離れない思いを抱かざるをえない。

実は、それは、私だけではないようだ。

多くの人が、40歳という年齢を、一つの節目と考えたようだ。

例えば、村上春樹がそうだったように。

(私にとって村上春樹は、世界を舞台に活躍する表現者として、羨望の眼差しを向けつつ、意識せざるを得ない研究対象でもあります)

2018年末に読んで、没入してしまった一つの小説がある。

「マチネの終わりに」

もしあなたが、この小説を読んでいないとしたら、ぜひ読んでみてほしい。

このnoteはビジネスについて言及することをメインにしているものだが、恋愛小説から学ぶべきこと、感じるべきことは、ビジネスについて言及するものであったとしても、必要な気づきの発生源となると考える。


小説の序章にこんな文章がある。

『出逢った当時、彼らは、「人生の道半ばにして正道を踏み外し」つつあった。つまり、四十歳という、一種、独特の繊細な不安の年齢に差し掛かっていた。彼らの明るく喧噪に満ちた日常は、続くと想像しても、続かないと想像しても、いずれにせよ物憂かった。』


40という年齢に、特別な感覚をもって、表現する人は多い。

特に私が40という年齢を意識するとき、村上春樹の「遠い太鼓」の『はじめに』、を意識せずにはいられない。

『四十歳というのは、我々の人生にとってかなり重要な意味を持つ節目なのではなかろうかと、僕は昔から(といっても三十を過ぎてからだけれど)ずっと考えていた。』
『僕が怖かったのは、あるひとつの時期に達成されるべき何かが達成されないままに終わってしまうことだった。それは仕方のないことではない。』


この文章に出逢って、私の考えは固まった。

自分にとって、かけがえのない、あるひとつの時期である今、達成されるべき何かに本気で向き合ってみよう。

後の人生に、悔いを残さぬように。と。


恋愛小説は、恋愛小説だ。


けれど、いくつもの気づきを促されることで、ふいにいくつもの複合的な観点が交錯すると、人生を否が応でもふりかえらざるを得ない気づきに昇華される瞬間を提供してくれる・・・


こともある。


恋愛小説が、人生に偶然を呼び込んでくれることもある。

仰々しい表現となってしまったが、言いたいことは、

あなたが生きている今が、

あなたの人生にとって大切で、

決して戻ることのできない「あるひとつの時期」だとしたら、

そこで達成されるべき何かに向かって、

行動ができているか?


ということです。


時計の針を戻すことはできない。


だからこそ、

心に、深く刻んで、日々を生きていきたいと思います。


あなたが今、どうしてもしておきたい、たった一つのことがあるとすれば、それは何ですか?


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