『頭の良さ』というレッドオーシャン
前職の知人にものすごく仕事ができる人間がいる。何がすごいかというと、とにかく実行力が高い。
言われたことはすぐやるし、レスは速いし、やり切る力がある。
ものすごく頭がキレたり、アイデアマンなタイプではないけど、戦略や施策をすぐに実行するし、出てきたアイデアを高速で検証する。
たびたび彼と仕事をする中で気付いたのは、『実行力』はものすごく稀有な資質だ、ということ。
思い返せば、過去に仕事をしてきた人たちの中でも、彼ほど実行力がある人は数えるほどしかいない。
一方、この人は頭がキレるな、アイデアが面白いな、という人は結構思い浮ぶ。
実行力がある人<<<頭の良い人
という感じで後者の方が3〜5倍ぐらいすぐに思い浮かぶ。
つまり、人材タイプとしては、こんな感じになってるのでは仮説。
しかしながら、実行力が高い人になりたい!と思ってる人より、頭の良い人になりたい!と思ってる人の方が圧倒的に多い。
・ロジカルに考えられるようになりたいです
・深く考えられるようになりたいです
・戦略的に仕事を進められるようになりたいです
という言葉は聞いたことがあるけど、
・タスクの遂行力を上げたいです
・まずはやってみるスキルをつけたいです
・タスクの抜け漏れをなくしたいです
という言葉はあまり聞いたことがない。最後の一文はたまに聞くけど、マイナスをゼロにするニュアンスで、強みにしたい、というニュアンスではない。
しかし、相対的に実行力のある人は稀なので、『実行力の高い人』市場はガラガラで、実はブルーオーシャンな気がする。
実際、冒頭の彼は様々な事業家からリクルーティングされているし、きっちり業績も上げ続けている。
頭のキレキレさには自信はないけど、とりあえず物事を前に進める力には一定の自信がある人は、無理に戦略家やアイデアマンに憧れず、実行力の高さで知られ、信頼される道を突き進むキャリアも良いのではないか。
頭の良い人はたくさんいるので、その人たちに良い意味で頼りながら、二人三脚で進めることを意識しながらやっていくのも選択肢の一つではないか、という気づきでした。
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