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ショックを受けた「野球選手はつかえない」という一言

クリスマスも過ぎ、今年も残すところわずかとなりましたね!この時期になると一年を振り返る人が多いのではないでしょうか。僕もその一人で、このブログを活用して、起業に踏み切った理由を振り返ってみたいと思っています。

僕はアメリカの大学を卒業してから、念願だった投資銀行に入社しました。M&Aアドバイザーとして、国内外の企業買収にかかる資料作成や企業価値算出などを担当しながら、毎日時間を忘れて働いていたことを懐かしく思います。

当時、同じ部署にいた先輩方や同期、一緒に働いていた会計士、弁護士、税理士の方々は、海外の有名大卒であったり、MBAを取得していたりと、いわゆる”超エリート”と言われる方々ばかりでした。

なので、間違っても僕のような「野球がしたくてアメリカの大学まで行った!」なんていう”野球バカ”は一人もいませんでした(笑)

だからこそ、それまで経験してきた世界とは真逆の世界に飛び込んだような気がして、日々学びが多くとても充実していましたし、本当に良い時間だったと思います。

そんな環境でがむしゃらに働いていた時に、先輩から突然「小林くん、野球部の子たちって挨拶と返事はいいけど、どうして自分で考えて行動することができないの?あまり社人としてバリューがないよね」と一言、ブーメランのような言葉が飛んできました。これは暗に「野球選手は社会人として使えない、と評価されているのか?」と心にぐさっときましたね(笑)

でも、考えてみるとそう思われても仕方のないところがあると思っています。野球というスポーツは団体競技でありながら、ピッチャーとバッターの一騎打ちにもなる個人競技で、一球でプレーが完結する珍しいスポーツです。そのため、一球ごとに自分で戦略を立てられるチャンスがあるにも関わらず、ベンチにいる監督の指示を仰ぎ、その指示通りに動くことがチームのプラスになるわけです。

これって別に選手がいけないとか監督がいけないとかではなく、単に野球というスポーツが持っている特性です。ただ、僕が大切に思っているのは、この特性を理解しているか、していないかで、理解していれば必ず社会人として生きる力が身についてきます。反対に理解していないと、指示待ち人間になるので僕の先輩が考えるように思われても仕方がないかな、と。

野球が大好きな僕からすると、よくない形で評価を受けることは残念ですし、悲しく思います。だからこそ、僕は野球選手の考え、行動する力を伸ばすためにパイラスアカデミーでケーススタディを取り入れることにしました。

ケーススタディと言っても、普段から触れている野球をいろいろな立場から考えてみるだけです。

たとえば「もしA君が監督をしていたら、この状況でどんなサインを出す?それは、なぜ?」というような問いかけを繰り返し行っていくイメージ。そうすることで「考える癖」がついて、それを元に「考えて行動できる」ようになっていくと僕は考えているからです。

このまま野球をしていていいんだっけ?

将来何がしたいんだっけ?

そのしたいことって、今のままで叶えられるんだっけ?

じゃあ何をしなければいけないんだろう?

「考える癖」を磨くことで、自分の興味・関心がどこにあるのか、どういう自分でありたいかなど、"自分自身"を分析して、理解できるようになってくるはずです。そうすることで、自分がより幸せになるための決断をし、行動できる野球選手が増え、社会からの評価が良い方向へと変わっていったら嬉しいな、と。

僕は、大好きな野球があったからこそ夢を持つことができ、毎日を楽しむことができているので、野球に恩返しするためにも、2019年からは未来の野球選手のために少しでもプラスになることをしていきたいと思っています。

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