石田康太 #英国藝大院生

1998年生まれ。立命館大学映像学部卒業。2022年渡英、現代写真アート修士。 MVや…

石田康太 #英国藝大院生

1998年生まれ。立命館大学映像学部卒業。2022年渡英、現代写真アート修士。 MVやwebCMのディレクター、TVCMのディレクターインターン、TVCMの撮影部を経験。 2019年 TYOムービーアワード審査員賞受賞 2020年 カンヌ主催48HFP大阪大会学生賞受賞

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トップアーティストから学ぶコラージュの作り方

先日、Bristol の Martin Parr Foundation でコラージュのワークショップを受けた。 今回のアーティストは、今年のAperture PhotoBook Awardsを受賞したJustine Kurland。 彼女は元々、アメリカのティーンなどを被写体にしたステージ写真を撮っていたのだが、父親の死、過去数年間の政治的・社会的激変、自身の制作方法に対するある種の道徳的清算など、個人的・文化的な出来事が重なり、コラージュを制作するようになった。 今回学

    • BOP 22 PHOTOBOOK FESTIVAL

      今回、Martin Parr Foundation が主催するBOP22に足を運んだ。 はじめてのBristol、はじめてのPhotobook Festivalということでワクワクしながら参加した。今回のBOPでは、70個ほどのフォトブックのブースがあり、かなり盛況だった。数多くの写真集と向き合うことで、写真の持っている本質や機能、その可能性を再認識することができた。 お昼前に到着し、4時間ほどかけて何百もの写真集をチェックした。特に気に入ったのは以下の四つ。 Kavi

      • Alec Soth - Gathered Leaves

        シンプルな構図美が内包する写真というものの本質とその機能、それらを詩的に見せることで時間を止め、我々に様々なストーリーを示唆する。 また、作品の中に作品を落とし込むことで、時間と物語が多層化される。

        • 大学で学んだこと

          大学では勉強をした。 高校ではほとんど勉強をしなかったけど、映像と出会って、学びの本質を知った。 学びの対象は大部分が映像、広告、藝術に関するもので、残りが教養だった。 大学では70ほど、授業と実習を受けた。 それぞれ違った学びがあって面白かったが、特に印象に残っているものは数少ない。 ここでは5つの学びを振り返ろうと思う。 §北野ゼミ(映像文化) 毎週A4、2-3ページの批評 これが北野ゼミ3回生の通例課題であった。 文字だけ見ると簡単かもしれない、「あ、たった2-

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          ふつうの総合大学で映像を学ぶ【立命館大学映像学部】

          梅雨に入り、夏がだんだんと近づいてきた。 夏の暑さのピークを超える頃にはイギリスに飛ぶ。 その前に、自分の身辺整理をしようと、これまでの経験を書き綴ることにした。 今回はものづくり人生のスタート地点、大学の話からしていこうと思う。 自分が映像を学んだのは、ふつうの4年制の総合大学。 なぜ専門学校でもなく、藝大でもなく、総合大学を選んだかというと、将来はハリウッドで撮影監督をしたかったからだ。 その為には、専門的な英語力と撮影技術が必要だった。 交換留学制度がしっかりあり、

          ふつうの総合大学で映像を学ぶ【立命館大学映像学部】