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映画『君たちはどう生きるか』考察ネタバレ,作者・宮崎駿の墓標「我を学ぶものは死す」

映画『君たちはどう生きるか』は、ひとことでいうと宮崎駿の上質な妄想アニメ。非常にパーソナルな話でありながら、共感できる部分もある稀有な作品だ。異世界の墓の意味や作者の死、青鷺の意味、異世界の正体、元ネタ小説などを徹底考察してみた

『君たちはどう生きるか』あらすじ感想

あらすじ→東京大空襲で入院していた母を亡くした眞人(まひと)。
1年後、父に連れられ、田舎にある母の実家の屋敷へ連れてこられる。父は母の妹・夏子と結婚。夏子は妊娠。眞人は複雑な感情に苛まれる。

眞人は地元の学校に転入するが、殴り合いの喧嘩になる。帰り道に眞人は石で自分の頭を殴り、怪我を自作自演。

屋敷の外に眞人に近寄ってくる不気味な青鷺(あおさぎ)がいた。屋敷の敷地のはしに不気味な塔があった。青サギは眞人を塔へ誘い「お前の母は生きている」と言う。ある日夏子が神隠しにあう

眞人は夏子を探すため老婆・キリコと一緒に塔の中へ。2人は床に吸い込まれ、気がつくと一面海が広がっている異世界。眞人は母と夏子を救う冒険を繰り広げる。

ほとんど説明がないので何が起こっているかわからないが、宮崎駿の不思議な脳内世界が楽しめる。
(あらすじネタバレ・ラスト結末解説はコチラ↓)

考察:宮崎駿の墓碑銘「我を学ぶものは死す」

異世界に到着した眞人は墓の門をあけそうになりキリコに止められる。一体誰の墓だろうか?
墓の門には「我を学ぶものは死す」と書いてあった。
これはひょっとして作者・宮崎駿自身の墓で、自分で書いた墓碑銘(墓に書かれたメッセージ)のようなものでは?
『君たちはどう生きるか』は宮崎駿の墓標のような作品で、宮崎駿は後進のクリエイターたちが自分の作品を盲目的に学ぶ姿勢を良しとしなかったのかもしれない。「俺はいずれいなくなるけど真似ばかりすんな!」という後輩へのメッセージに見える。
次のページでは青鷺の意味、異世界の正体、元ネタ小説、メッセージを徹底考察!


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