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転職活動でよく見る言葉たち【随時更新】

こんにちは! キャリアアドバイザーの奈良です。
転職を希望される方からよくご質問いただく用語についてまとめました。ご参考いただければうれしいです🕊️


【1】労働時間について

フレックスタイム制

あらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が⽇々の始業・終業時刻、労働時間を自分で決めることができる制度です。

例えば、その月の総労働時間が165時間だった場合、1カ月の実労働時間が165時間になれば、「今日は夜ごはんを食べに行きたいから17時にあがろう~」とか「今日は夕方から忙しくなるから11時に仕事を始めよう~」などなど、日々の生活スタイルに合わせた就業時間を自分で決められます。

メリットは企業側にもあります。9時~18時の定時出勤の場合、定時時間外はすべて残業時間となります。しかし、フレックスタイム制を導入していれば、出退勤時刻にかかわらず、定められた総労働時間を超過した分が残業時間とみなされるため、残業時間の削減が見込めます。

フレックスタイム制の導入が進んでいるのは、エンジニアやデザイナーなどの職種が多いようです。個人の裁量で仕事を進めることができるため、相性がいいのかもしれませんね。また女性比率が高い業種では、ライフイベントで生活が変化しやすい女性が働きやすいようにと導入する企業が多いです。

このように自由度が高い制度ですが、24時間、好きなときに出退勤できるとは限りません。導入している企業の多くは「コアタイム」を設定しています。

コアタイム

この時間帯は働いてくださいと会社が指定する時間帯です。

コアタイムを設定する主な目的は、連携をスムーズにするためです。

フレックスタイム制のデメリットとして、社内コミュニケーションの難しさが挙げられます。出退勤の時間がバラバラになり、働く者同士がそろう時間帯がなくなると迅速な連携が取りにくくなります。チームワークの低下や情報共有の遅延を防ぐため、企業は「この時間は一緒に働きましょう」という時間帯を設けているのです。

フレキシブルタイム

自由に出退勤できる時間帯のことで、コアタイムの前後数時間に設けられることが多いです。

フレックスタイム制の仕組み

なお、コアタイムやフレキシブルタイムは必ずしも設けなければならないものではありません。就業時間から出勤日まですべてを労働者が自由に決められる「スーパーフレックスタイム制」を導入している企業もあります。

みなし残業

みなし残業とは、実際に残業(時間外労働)をしたかどうかにかかわらず、あらかじめ賃金や手当のなかに一定時間分の残業代を含める制度で、固定残業代制度とも呼ばれます。

例えば、雇用契約書に「月30時間の残業を含む」と記載されている場合、毎日定時にピタッと帰ろうが、月に30時間の時間外労働があったとみなされます。もし、実際の残業時間が30時間を超えたのであれば、会社は30時間分を過ぎた残業時間に対して残業代を支払わなくてはなりません。

固定残業代

固定残業代とは、一定時間分の時間外労働、休日労働および深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金のことです。前述したみなし残業の例であれば、30時間残業したとみなして支払われる残業代を指します。この場合、月の残業時間が0時間でも29時間でも、30時間を超えない限り支払われる賃金は変わりません。

求人票や募集要項に「固定残業代あり」、「固定残業代を含む」といった記載がある場合は、固定残業代の金額と時間が明記されているかを確認しましょう。賃金表示をめぐるトラブルを防ぐため、厚生労働省は企業に対して、(1)固定残業代を除いた基本給の額(2)固定残業代に関する労働時間と金額等の計算方法(3)固定残業時間を超える時間外労働、休日労働および深夜労働に対して割増賃金を追加で支払う旨を明示するよう求めています。

特に(2)において、明確な計算根拠のない提示を受けたときはブラック企業の可能性が高いので要注意です!

【2】面接について

カジュアル面談

企業と候補者がお互いを知ることを目的として行われる面談で、一般的にはリラックスした雰囲気のなかで行われます。

ポイントは「面接」ではなく「面談」であることです!

面接は、企業側からの質問がメインです。志望動機や転職理由などを聞いて、自社にマッチする人材かどうかを判断する場になります。

一方のカジュアル面談は、候補者に自社の魅力を知ってもらう場であり、志望度を高める狙いがあります。転職を考えた背景や求めている環境を聞きつつ、「ウチはこんな感じですよ~! 合いますね~」、「ウチはこういう環境なので、チャレンジできますよ」といった面談担当者から見た所感などを伝え、実際に応募するかどうかは候補者の意思に任せられます。

候補者にとっては、気になる企業の情報収集ができます。正式に応募する前に職場環境や働く人の雰囲気を把握することで、抱いていたイメージとのギャップがないかを確認できます。どんな人材を求めているかを聞き、その情報をもとに面接対策を練ることもできるでしょう。もし、カジュアル面談を行った企業とマッチしなくても、「何が違うと感じたのか」、「どんな環境なら働きたいと思ったのか」などを分析することは、今後の転職活動に役立ちます。

最終更新日:2023年8月30日


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