可能性を狭める「バイアス」による支配からの脱出法
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可能性を狭める「バイアス」による支配からの脱出法

挑戦するのが怖い、とか、今のままでいたい、と考えてなかなか前に進めない方は多いと思います。

この現象には性格特性も関わってきますが、その他にも「現状維持バイアス」というものが関わっている可能性があります。

現状維持バイアスとは、今を過大評価してしまう錯覚のことです。

「挑戦したらもしかしたら失敗してしまうかもしれないし、今のままでも十分に満足しているからいっかな」みたいな気持ちで、未来を小さく、今を大きくみてしまうのです。

そんな心配な気持ち以外にも、単純に近い未来を大きく見てしまうバイアスが人間にはあって、例えば多くの人は1カ月後にもらえる2千円より目の前にある千円の方が価値が高く感じてしまいます。

このように、人間は多くのバイアスに支配されていて、そのせいでたくさんのチャンスや可能性を狭めてしまっているので、今回はそんなバイアスから逃れる方法をご紹介したいと思います。

ちなみに、最初に少しお話した「挑戦があまり好きではない人の性格特性」については、以下で詳しく解説しています。

やる気を上げて前進するための3つのステップ

科学的に最も正しい心理テスト「ビックファイブ・テスト」

合理的な思考

バイアスはまず知ることが第一歩です。

例えば先ほどの現状維持バイアスについて知っていれば、それに陥っているかなというときに気づくことができます。

しかし、もし知らなければ、対策をするどころか気づくことさえもできないのです。

ですので、どんなバイアスがあるのかを知ることは大事なのですね。

とはいえ、すべてのバイアスを把握しておくことはもちろん不可能で、またバイアスというのは無意識に働くからこそ恐ろしいものです。

ですので、例えば「同じ問題を2度考えてみる」とか、「問題を細分化してみる」といったように、一つの視点で物事を見ないように、そして合理的に考えていくことが重要です。

未来を今とつなげる

最初に述べたように、人は未来を過小評価してしまいます。

それに近いのですが、例えば目標への達成などについても軽く見てしまう傾向があります。

例えば、資格をとりたいとして、計算してみると毎日1時間の勉強が必要そうなのに、「まだまだ時間があるし大丈夫かな」と未来の苦労を過小評価してしまいます

このようなバイアスを避けるために、「未来を今とつなげるように考える」方法があります。

例えば、1カ月後、半年後、1年後……というように、徐々に未来を想像することで、遠い未来と今を連続的につなげて、未来を想像しやすくする方法があります。

この方法は何かを決断するときにも有効で、詳しくは以下の投稿をご覧ください。

一時の感情に流されないための「10-10-10」

また、最悪の未来を想像することで、未来の苦労の過小評価を吹き飛ばし、状況を客観的に見ることができるようになります。

もちろん、それで何もできなくなってしまったら本末転倒なので、やりすぎ注意という感じの方法です。「ちょっと楽観的過ぎるかな?」と思ったら使ってみてください。

明確なプランを立てる

今まで紹介した内容だけで、いかに人間がバイアスに支配されているのか、その片鱗が見えてきているかと思います。

そんな日常のいたるところにあるバイアスが入りこまないように、計画を立てるのが大事です。

しかし、ここで注意しないといけないことが、あいまいな計画だと行動の間に考える隙ができてしまい、そのタイミングでバイアスに襲われてしまうことがあるということです。

ですので、「どこで」「何を」「どのように」と具体的に決めることが大事です。

また、「一日のノルマ」とざっくりと決めてしまうと、どんどん先延ばしにして計画が倒れてしまうので、何かの行動をきっかけに次の行動を起こす「if-thenプランニング」が有効です。

計画術などの投稿では毎回のようにあげてしまいますが、それくらい強力な方法であるif-thenプランニングについては以下をご覧ください。

人生を変える最強の習慣術「if-thenプランニング」

ちなみにちゃんと「休憩」をプランの中に入れることも大切です。

バイアスに負けないメンタルを作る

最後に紹介するのは、バイアスに負けないメンタルづくりの方法です。

無意識に語り掛けるバイアスに対抗するには、こちらも無意識な状態を強化しなければなりません。

そのための方法として有効なのは「他人への感謝」や「他人のため」を意識することです。

一気に胡散臭くなってきたと思った方もいるかもしれませんが、この方法に効果があることは様々な研究によって明かされています。

例えば、自分のための目標より、他人のためを意識した「自己超越目標」の方が達成率が高いことがわかっています。

また、人に与えることの方が、人から何かをもらうよりも幸福感が高まることもわかっています。

これらについて詳しくは過去にも投稿していますが、つまり、「他人のために」は結局自分のために有効であるということです。

この感覚を無意識の中でも働かせるために、例えば毎日感謝の日記を書くのはよい方法でしょう。一日あった感謝できることを3つ書くだけでも、バイアスから逃れやすくなる効果があります

以上、バイアスからの脱出方法について書いていきましたが、その方法は参考文献のほんの一部です。

方法はたくさん知っていた方が自分にあったやりかたが見つけやすいので、ぜひ参考文献にあげた本を読んでみてください。

また、「合理的な思考」であげた、どんなバイアスがあるのか、ということを知ることは、バイアスから逃れる方法の中でもかなり強力なものです。

参考文献にあげた本にはなんと20個ものバイアスについてわかりやすくのっているので、バイアスの教科書としてぜひご活用ください。

また、2冊目はもっと詳しくバイアスについてあげている名著になります。

様々な本の参考文献にもあげられている本なので、ご興味あればぜひ。

参考文献

ps

私も現状維持バイアスにはまっていましたが、ついに転職することにしました。

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