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【約50時間で合格!🌸日商簿記3級】第10章〜貸倒れ、貸倒引当金、償却債権取立益〜



初めの挨拶

みなさんおはようございます、こんにちは、こんばんは!
今回は貸倒れ、貸倒引当金、償却債権取立の3つの解説を簡単にイメージしやすく書いていきます!
それではよろしくお願いします😊!

今回の勘定科目は主に取引先の会社が倒産した時に「売掛金」の回収が不可能になった場合がベースとなっております。

取引先の倒産想像したくないですよね…

1. 貸倒れ(かしだおれ)とは?

貸倒れとは、企業が顧客から回収するはずだったお金が、顧客の倒産などで回収できなくなることです。つまり、「借りているお金が返ってこない状態」を指します。

具体例

・例:あなたの会社がB社に商品を販売し、50,000円の売掛金が残っていました。しかし、B社が倒産してしまい、50,000円が回収できなくなりました。

・仕訳:
貸倒れが発生したとき:
貸倒損失 50,000円 / 売掛金 50,000円

この仕訳で、回収できなくなったお金を損失として記録します。

2. 貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)とは?

貸倒引当金は、将来、貸倒れが発生するかもしれないと予測して、そのための準備金をあらかじめ設定しておくものです。これにより、突然の損失に備えます。

具体例

・例: 今年、あなたの会社の売掛金が1,000,000円あります。そのうち2%が貸倒れになる可能性があると予測して、20,000円を「貸倒引当金」として設定します。

・仕訳:
引当金を設定するとき:
貸倒引当金繰入 20,000円 / 貸倒引当金 20,000円
将来の貸倒れに備えて、引当金を設定します。

実際に貸倒れが発生したとき:
貸倒引当金 20,000円 / 売掛金 20,000円
予め設定していた引当金で、実際の貸倒れを処理します。

3. 償却債権取立益(しょうきゃくさいけんとりたてえき)とは?

償却債権取立益は、一度貸倒れとして処理したお金が、後に予想外に回収できたときに発生する利益です。この利益を帳簿に記録します。

具体例

・例: 前期に貸倒れとして処理した売掛金の一部(5,000円)が、後に回収できた場合。

・仕訳:
回収できたとき:
現金 5,000円 / 償却債権取立益 5,000円
回収できた金額を、利益として記録します。

当期発生分と前期以前に発生した分の処理

当期発生分の貸倒れ

処理の流れ
当期に発生した貸倒れは、その年の損失として記録します。その期に実際に損失を帳簿に反映させます。

具体例

・例: 今年、顧客C社からの売掛金30,000円が回収不能になった場合。

・仕訳:
貸倒れが発生したとき:
貸倒損失 30,000円 / 売掛金 30,000円
その期の損失として直接計上します。

前期以前に発生した分の貸倒れ

処理の流れ
前期以前に発生した貸倒れについては、前期に設定していた貸倒引当金を使って処理します。引当金が設定されていない場合は、直接損失として計上します。

具体例

・例: 前期に設定した貸倒引当金が10,000円で、前期の売掛金の一部(10,000円)が回収不能になった場合。

・仕訳:
引当金を使って処理する場合:
貸倒引当金 10,000円 / 売掛金 10,000円
前期の引当金で処理します。

引当金が設定されていない場合:
貸倒損失 10,000円 / 売掛金 10,000円
引当金が設定されていない場合には、直接損失として計上します。

ポイントまとめ

・貸倒れ: 回収できなくなった売掛金や受取手形の損失。貸倒損失として記録します。

・貸倒引当金: 将来の貸倒れに備えて準備する金額。貸倒引当金繰入で設定し、貸倒れが発生した際には貸倒引当金で処理します。

・償却債権取立益: 一度貸倒れとして処理した債権が後に回収できた場合の利益。償却債権取立益として記録します。

これらのポイントを抑えることで貸倒れの分野はわかりやすく学習できると思います!
日商簿記3級では、これらの基本的な仕訳を学びます。理解することで、会社のお金の流れを正確に把握できるようになります。簿記の基礎をしっかり学んで、商売や日常の経済活動に役立ててください!

最後まで読んでくださりありがとうございます。 

今後共何かみなさまのお役に立てればなと思います。
また次回お会いしましょう!👋

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