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栄養学①うつ病とオーソモレキュラー

今日の記事は3分程度で読めます。

こんにちは、こたろうです😊

先日、
『発達障害は食事で良くなる』
という本について
記事を書きました。

これは、オーソモレキュラー
という栄養療法に基づいて
書かれた本の紹介でしたが、

今日はうつ病を例にして、
そのオーソモレキュラー
栄養療法の基本的な考え方に
ついて、少し書いてみたいと
思います。

うつ病の原因と治療

うつ病は、セロトニン
などの、神経伝達物質の
減少によって起こる

考えられています。
これを、モノアミン仮説と言います。

セロトニンは、しあわせホルモン
などと呼ばれる通り、
幸福感と深い関係があります。

また、ノルアドレナリンという
物質は、ストレスに抵抗したり、
やる気を起こす作用があります。

これらの物質が減少した時に
うつ病が発症するのであれば、
治療はこれらを増やせば良い、
という発想になります。

精神科や心療内科で使われる
SSRIという薬は、セロトニン
が分解されるのを防ぎ、
抑うつ傾向を改善させます。

ノルアドレナリンの不足も
疑われる場合には、
SNRIという種類の薬が
使われることもあります。

抗うつ薬は、根本治療ではない

確かに、不足した神経伝達物質が
増えてくれば、
抑うつ症状は楽になって来ます。

しかし、抗うつ薬は
薬の力でセロトニンや
ノルアドレナリンを
増やしているに過ぎません。

つまり、このままでは
薬を止めれば再び
セロトニンなどは減少します。

また、治療を続けていると
薬の効果を感じにくくなる
こともあります。

もちろん、私は薬は意味がないと
言っているわけではありません。
最悪の苦しさが和らげば、それは
かなり療養の助けになると思います。

内服に加えて十分な休息を
組み合わせることで
セロトニン分泌が元に戻れば
うつ病は回復に向かうでしょう。

それで良くなる方ももちろん
いらっしゃいます。

そもそも、なぜセロトニンが減るのか

さて、ここからが
オーソモレキュラーの
考え方になります。

うつ病で
脳内のセロトニンなどの
神経伝達物質が減るのは
ストレスでそれらが
たくさん使われ、
合成が追い付かない状態です。

合成に必要な材料も
足りていない可能性は
ないでしょうか。

それでは、ここで例として
セロトニンの合成について
詳しく説明させていただきます。

セロトニンの合成

セロトニンはアミノ酸をもとに、
脳内で合成されています。

■L-トリプトファン
   ⇩
■5-HTP
   ⇩
■セロトニン
   ⇩
■メラトニン

ここで、一番上の、
アミノ酸である
トリプトファンが、
5-HTPに変わるためには、
「トリプトファン
ヒドロキシラーゼ」という
酵素が働くことが
分かっています。

そしてこの酵素が
効率的に働くために、
葉酸、鉄、ナイアシン
という栄養素が
必要なのです。

また、5-HTPが
セロトニンに変わるために
ビタミンB6が
必要なことも分かっています。

つまり、体内でセロトニンを
増やすために、
たんぱく質(アミノ酸)や
ビタミンB群や
鉄などをしっかり摂りましょう!

というのが
オーソモレキュラーの
考え方なのです。

ちなみに上の表から
分かるように、
セロトニンから
メラトニンという、
睡眠のリズムを整える
物質が作られます。

なので、うつ病になると
睡眠のリズムも
失われることが多いのです。

※ノルアドレナリンも同様に
アミノ酸をもとに合成されて
いますが、今回は省略します。

栄養が足りないとうつになる?

たとえば産後うつは
妊娠により鉄やたんぱく質、
ビタミンが
たくさん失われた結果では
ないかと
オーソモレキュラーでは
考えます。

ダイエットも、栄養不足に
なりやすく
うつを招く原因になります。

これから、オーソモレキュラー
栄養療法についての記事も
書いていきたいと思いますが

興味がある方は
是非以下も読んでみて下さい。
これらはオーソモレキュラー
栄養療法の入門として
とても分かりやすいと思います。


まとめ

オーソモレキュラー栄養療法とは
栄養不足により体調や気分の
問題が起こり、

適切な栄養素を十分に摂る
必要がある、という考え方です。
質問やご意見などあれば
コメント下さい。


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