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つらい連鎖を断ち切るとき

すっかり秋になりました。
横山小寿々です。

夏に色々と悲しい出来事があり、
筋痛生脳脊髄炎も悪化し、心からメソメソしておりました。
そんなヨボヨボな私に夫と娘は
「大丈夫だよ」
毎日寄り添ってくださいました。
夏休み中、娘は
「母ちゃん大好きよ!」
と沢山慰めてくださったり、お手伝いをしてくださいました。
(ありがたいです)

子供が産めない体質。と20歳の時医師に言われました。
よかった-!
と、そのときは思いました。
結婚するときにも
「私は子供産めないけれどいいの?」
ハッキリと夫に伝えました。
「全然、そんなこと気にしないよ」
夫は笑顔でした。

体が強くないので
子育てにも自信はありませんでしたし
万が一子供ができても
子供を殴ったり、
無視したり、
意地悪するような自分の親のようになるのが怖かったのです。

夫と二人で笑ったり、泣いたり、喧嘩したり楽しい10年過ごし、
我が家に可愛い子犬がやってきて、
そのタイミングで自然に子供がお腹に宿りました。
びっくりしました。
まさか子供ができるとは……。
不安と驚きの毎日を過ごし娘を出産しました。

出産は大変で、命の危険がありました。
私の状態を見た夫は
私も子供も心配で怖くなったと言いました。

生まれた娘を見て、
あぁ可愛いな。と、心の底から思いました。

身体中痛みが酷くて眠れない毎日でも、
出産の時骨折してしまい立てなくなっても
四つん這いになりながら娘を抱きしめました。

夫以外に頼れる人はいなかったので毎日わたわたでしたが
大変と思う気持ちより、
娘が可愛くて
自分の人生で
こんなに幸せな気持ちに満ちている時間を
はじめて感じた。と思いました。

何歳の時も可愛くて、
優しくて涙もろい娘が大好きでしかたがありません。

娘のおかげで両親とも、よい距離感を持つことができ
両親に感謝をすることができました。
両親も育った環境が辛く、しんどかったことも理解しました。
それでも、自分がされた嫌な事を他人に、
ましてや自分の子供にしてはいけないと思いました。
私は親のイライラを受け止めるだけに生まれてきたわけじゃない。
沢山笑ったり、幸せになるために生きたいと、
夫や娘のおかげで思うようになったのです。
つらい連鎖は私でおしまい。

娘が毎日毎日
「母ちゃん、大好き!」
と言いい、私に沢山の愛情を与えてくださいます。
育ててもらっているのは私で、
娘からいただく幸せな感情に毎日感謝しております。

娘がお腹に宿ったとき、
自分ではじめた仕事が、楽しくなってきたときでした。
出産後すぐに働くことは自分の体力では無理ですし、
とても悩みました。
でも、私にとっては一生に一度の子育てになる。
そう思いましたら
仕事は休んで、娘との時間を大切に過ごそう。
自分としっかり話し合い、決断をしました。

今、目の前にある出来事を
しっかり味わって楽しもう。

世間とか、みんなが言っている、
そんな意見より
自分の気持ちを優先しよう。
そう思ったら、気持ちも楽になりました。

自分が子供時代に経験したかったこと
行きたいところ
遊びたいことを
娘と一緒に経験ができました。

寂しかった悲しかった子供時代を
自分が幸せになることで乗り越えることができました。

親から辛いことされた人にしかわからない思いがあると思います。
痛さも、辛さも人それぞれで傷の深さは計ることができません。
私も辛いこと悲しいことは
自分の中に血肉になっていますので
なかったことにはできません。
その出来事があって今の私がいると、思うのです。

でも、小さな、
とっても小さな楽しみや幸せを集めて
大きな笑顔にすることも
可能だと思います。

すべては自分の気持ち次第で
幸せにも
不幸にもなれると思います。

今とても辛い状態にあったとしても
自分だけは、自分だけでも、
自分を信じて、
よく頑張っている!と褒めてあげてください。

私は今はほぼ寝たきりですが
夫と二人で小説家になる!といった目標があり
常に沸騰している脳を使い
イテテ!イタタ!と言いながら執筆しております。

毎日辛かったこと、嬉しかったことを
家族みんなで話し合い、
ハグし合い
大好きだよー!!と暑苦しいことを習慣にしております。

病気になり
大事な人達とお別れするときがいつか来るんだよね
そう思いましたら
平凡な毎日も、愛おしく感じました。

筋痛生脳脊髄炎という病気になって
よかったとは言えませんが、
この病気も含めて今の自分なのだな、と、
ようやく思えるようになりました。

娘は可愛く、面白く、優しく、強い子に育ってます。

それは私と夫の力だけではなく
出会ってくださったいろんな方々のおかげだと思っております。
子供がいない友達も、
娘を自分の子のように大切に思ってくださってます。
子供が産めないからダメなんてことはなく
大人が生きる姿を見せ、
一緒に泣いたり笑ったりしてくれる
守ってくれる、愛してくれる、
叱ってくれる、生きる力を教えてくれる。
そんな風に寄り添ってくだされば子供達も
生きていくのが楽しくなると思います。

大人だって
子供が大きくなった生き物なので
失敗したり、怒ったり、泣いたり、落ち込んだりします。
そんなときは
年齢とか関係なく
「ごめんね」
と、自分の気持ちを伝え
かっこ悪いところも子供に見せまくってもいいと思っております。

子供だって、大人だって
完璧じゃなくたっていいよ。

いろんな方が自分の思う幸せを感じられる日々であるといいな。

できることなら優しい気持ちの連鎖が広がるよう
青い空を見上げ、金木犀の香りを感じながら思いました。


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