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放送作家が教える「企画の伝え方」

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早稲田大学エクステンションセンターでレクチャーしている「構成の技術」に関するマガジンです。座学+ワークショップ形式をとり、本を読むだけではわからない部分を体感していただき、自分の…
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#コツ

エモさを産む装置【なるべく多くの人がわかる感情】で共感するプレゼンを仕掛ける

何を選ぶべきか? 注意すべきことは・・・ 共感の装置に使うテーマは なるべく多くの人がわかる感情を使うことがポイントです。 普遍的な感情と呼ばれるものです。 兄弟愛とか、お金に困ったこととか失望感とか。 まだまだたくさんあります。 ちなみにこれは ポジティブでもネガティブでも どちらの方向性でも使えます。 ただし、ここが狭い範囲にしか刺さらないものであると 共感度が下がってしまいます。 あなたが発信する相手はどんなことに共感するのか? ここを見極めながら 使うべき「

ゴリっと変えちゃう秘技【激変】ブッ刺さるプレゼンを組み立てる方法

リレー形式が力を発揮する 共感を呼ぶ要素や文章を あなたの発信に「散りばめる」ことで 威力は高まります。 最後だけに入れても そこまでに離脱されるとおしまいです。 最初だけに入れても 途中で飽きたら離脱可能性があります。 なので前半のよきタイミングで入れながら 途中でも散りばめる。 さらに後半の始まりの方にも散りばめる。 「共感」というバトンを リレー方式で渡しながら 同時にその感情を強化していきます。 こうすることで 視聴者の共感を呼び、それらを強めながら ラスト

【異次元ワザ】テレビ番組が使うエグい紐付け【どんなプレゼン内容でも身近に変わる】

強力な装置を入れ込むと異世界でも視聴者の身近な世界になる 親と関係がこじれたこと、そしてそれに対する後悔。 これはかなり多くの人がピンとくる感情ですよね? もしも親との関係がこじれていない人でも そういう話は聞いたことや、見たことがあるはず。 だから、この「親との関係性」に関する話題は たくさんの人の「共感」を呼びます。 実はこの共感がとても大切です。 視聴者に共感ポイントが多ければ多いほど 見てもらいやすくなります。 なぜかというと 視聴者は共感ポイントが多ければ

ステルス仕掛けを公開【相手を引き込む見せテク】放送作家がたどり着いた圧倒的な技

無関係のことでも、読まれやすくなるワザ ここで「まだ別に知りたくない」という状態の視聴者を 共感ポイントを使うことで「自分ごとに置き換える」例を見てみましょう。 例えばテレビ番組で 遠い異国で一人で暮らす日本人を描いていたとします。 その暮らしはハードです。 コンビニもないし、電気も十分でない。 日本で暮らす視聴者からすれば異世界の話です。 ここだけを見せていくと 「遠い世界の、とんでもない話」だけで終わってしまいます。 とても感情移入できないですよね? そこで「

絶対に知っておくべきやつ【意識1つで最高にする】伝えるから、伝わるプレゼンにする方法

視聴者・読者が自分ごとに置き換えるための装置とは 視聴者・読者の感情を揺さぶるにはどうしたら良いのか? 結論、視聴者が「自分ごとに置き換えられる」ようにすることです。 今、目の前で起きている現象、映像、文章は あなたには発信したいという欲求がありますが まだ視聴者・読者には関係ないものですよね? あなた:知ってほしい 視聴者・読者:別に知りたくない ここの温度差を埋めないと伝わらないわけです。 それを可能にするために 「自分ごとに置き換えられる」という装置が必要

【尊いウラ技】なぜ映像や文章で感動するのか?映像のプロが教えるマル秘テク

感情に訴えかけるコツ【伝え方で大切なこと】 結論、感情移入してもらうためには、 感情移入してもらうためのコツがあります。 その技を駆使することで 伝えたいことをしっかりと伝えながら あなたの発信をより楽しんでもらうことができます。 視聴者・読者が自分ごとに置き換えられるか? なぜ感情を揺さぶる書き方、伝え方が大切なのか? その理由は、あなたの発信から離脱させないためです。 離脱させずに最後まで読んでもらえば あなたの発信に対する理解も深まりますし メッセージも伝わり

【絶対に驚くやつ】相手を驚かせるプレゼン。オチよりも重要なのは○○です。

もしも水戸黄門が○○だったら 有名な作品で水戸黄門があります。 将軍の身分を隠した黄門様が、街で悪事に出会って 最後には悪党をとっちめると言う 爽快な作品ですよね。 悪党の気分をイメージしてみましょう。 あの作品でもし 最初から黄門様が身分を隠さずにいたら? 街で悪事をした時に出会った老人の旅人に 「頭が高い!水戸光圀公なるぞ!」と言われてしまったら? きっと悪党としては 「そうか、黄門様だったのか・・・しまった」くらいのダメージですよね? ところがドラマでは 冒頭で悪

レベチ【何倍も深く伝わる伝え方】プレゼンが生まれ変わるために気を付けること

意外性を強めるために気をつけたいこと あなたが意外性を作り出したい時の注意点としては、 「乱暴に視聴者を裏切っても意外にはならない」 というポイントがあります。 ふりを作る部分で 視聴者に「こう思って見て・聞いてほしい」と言うふりを作るわけですが、 これは理解してもらえるように時間をかけてゆっくりセットアップことが大切です。 なぜならば、ここのふりが弱いと 最後にどれだけ意外なことを言っても 視聴者は理解ができず、「なんで?」となってしまいます。 最後に意外性を出すた

これさえ知っておけば最強!ネタやプレゼンや自己紹介、用途は色々【フリとオチを使いこなす方法】

2つの組み合わせが意外性には欠かせない 意外性とは、 思っていたことと違う! と感じた時の感情ですよね。 まずはこの「思っていたこと」をセットアップすることが重要です。 ここで見る人、読む人の気持ちを誘導します。 これは作品や文章の序盤で行う 「そういう気持ちで作品に触れてください」と言う 製作者のアナウンスです。 エンタメ作品では最初に作品の世界観を提示して、 どんな設定なのか? 主人公の目的は何なのか? を視聴者に理解してもらいます。 意外性を作るためには

【めっちゃ意外】【そう来るとは!】プレゼンで効く意外性を作る方法

【伝え方を鍛える】意外性の作りかた【基本】 結論、意外性を作っていくためには「フリ」と「抜け」が必要です。 文章を書く前にしっかりと「フリ」と「抜け」を作り、構成に組み込むことで 簡単に意外性を感じさせることができます。 意外と感じる仕掛けとは という言葉を聞いた時、 あなたはどんな感想を抱きますか? あ、そう。まだ未熟なのね。 なんだか下手そうな人の発言かな なんとなく、そんな感じを受けるかと思います。 実は先ほどの言葉は全体の一部分です。 次に全体をお見

【こんなにカンタンなの?】プレゼンは、これマネすればOK【コスパよく効果が出る!】

注意! 一気に情報を出すと伝わらない この方法は今すぐあなたも真似をすることができます。 そして効果はすぐに出てきます。 注意点としては、たくさんの情報を一気に出さないことです。 あえて少しだけ=チラ見せすることで 相手の興味を湧き立たせることができる ということはあなたもピンとくるかと思います。 ちなみにこれを踏まえて上で 「説明の方法」と「プレゼンの方法」を使い分けると より効果がアップします。 今回あなたが使うのは「説明の方法」なのか? それとも「プレゼンの方

【崖を攻略】【チラリがカギ】テレビ制作で使うプレゼンの凄ワザ

伝えるとは「崖の間に橋をかける」こと 離れたところにいる相手があなたの方に近づくために 崖に第一歩を踏み出せる橋を作るイメージです。 橋が無ければ崖を渡ることはできませんが しっかりとした橋があれば簡単です。 橋を作ることがあなたの役割=伝えるということの正体です。 先程の番組冒頭、 理解度でいうと この段階ではお客さんはまだ番組にことを何もわかっていないので 「面白そう」と感じさせる程度にとどめます。 次にもう少し詳しく企画の内容を説明することで 橋の2歩目へと誘

もう自分のペースでやらない!?【失敗しないプレゼン】「超上手くなる!至高の伝え方」

あなたは伝える時に「相手の理解度」をちゃんと気にしているか? あなたがテレビを見ている時を想像してほしいのですが、 内容を100%わかってやろう! と気合を入れて見てはいないと思います。 スマホをいじっていたり、家族と会話をしていたり・・・という感じのはずです。 そこでテレビ番組は、 そういうスタンスの視聴者にもちゃんと伝わるように 独自の戦術をとっています。 導入の情報はグッと絞ってスタートします。 ・番組A:今日は紅葉が素敵な京都を旅します。今しか見れない素

プレゼン思考に革命を起こす第一歩【キャッチボールを一人でできるのか?】

独りよがりだとなぜ伝わらないのか? 野球のキャッチボールや 体育でやる大縄跳びをイメージして下さい。 キャッチボールなら、 自分が投げる→相手が受け取る→相手が投げる→自分が受け取る。 こういうリズムで成り立ちますよね? もしあなたが相手を無視していたらどうなりますか? ・相手の準備ができていないのにあなたがボールを投げたら? ・相手がいないところへ急にボールを投げたら? ・相手がまだボールを投げていないのに、取ろうとしたら? あなたは自分がチグハグな行為をしている