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放送作家が教える「企画の伝え方」

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早稲田大学エクステンションセンターでレクチャーしている「構成の技術」に関するマガジンです。座学+ワークショップ形式をとり、本を読むだけではわからない部分を体感していただき、自分の…
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#講座

人を巻き込む=「思わず見てしまう」を作るのは編集やネタのもっと前、コンセプト作りから始まっている。

この夏、開講した「放送作家が教える「企画の伝え方」2024夏」@早稲田大学エクステンションセンター。 今回の大きなテーマは「テレビっぽいコンセプトの作り方」にした。 過去の講座では、番組内のVTR構成のテクニックを解説してきたけど、 今回はそういう細かい話ではなく もっと大きな部分の話。 いわば「企画を伝える上での初期設定」だ。 プレゼンを作る流れといえば さてどうやって自分らしく調理しよう? と題材を眺めたり、リサーチしたりする。 そして、そのなかで 「

開講判定、合格

早稲田で講座を持っているのだが 開講するかどうかは 実は2週間ほど前までわからない。 講座があることは数ヶ月前に早稲田から社会へ告知されて シラバスなどで内容も明示するんだけど それだけじゃ開講はできない。 実は開講判定というものがある。 あたりまえのことなんだけど 生徒が集まらないと開講できないので 基準人数という設定をクリアしないと開講とはならないのだ。 塾などの先生の場合は、人気・実力などが 生徒数にもろに反映されるのだろう。 それには遠く及ばな

夏の早稲田が始まる。

バタバタしているうちにあっという間に6月も半ば。 カレンダーを見ていたら3週間後には 夏の早稲田が始まる。 いつの間にか開講が迫ってきた、という印象。 自分が構成作家であるという特徴を活かして 早稲田の講座では毎回、テレビ番組構成のノウハウを伝えている。 といっても、 生徒は大人たちだし テレビ屋になりたいわけではないはずなので それぞれの仕事や人生でなにかしら生かしてもらえたら というイメージでお伝えしている。 お固い言い方をすれば 考えかたの講座

あなたのプレゼンを聞いた人の心の動きを可視化する方法

早稲田大学エクステンションセンターでの 放送作家が教える「企画の伝え方2024」冬、 2日目の講座では今回5日間の講座を通じて実際に生徒さんにやってもうら内容を発表。 今回は「早稲田のアド街を作ろう」というテーマにした。 具体的には 各自、早稲田駅近くにあるお店やスポットを1つ選び、 そのお店についての構成を作ってもらう。 それを通じて構成作りのポイントを学んでいただく。 アド街の構成はとてもよくできていて 作家で参加していた頃にたくさんのことを学んだ。

放送作家が教える「企画の伝え方2024」冬、3日目は・・・

今回の講座のメインは 「あなたのプレゼンが進行する裏で  聞き手はどのような心の動きとなっているか?」を 意識すること。 よく「聞き手の気持ちになって」というけれど 「それって具体的にはどうやればよいの?」という人もいると思う。 そこでオリジナルのワークシートを用意して 誰でも簡単に 「あなたのプレゼンが進行する裏で  聞き手はどのような心の動きとなっているか?」を 意識できるようにした。 プレゼンをしている最中は 誰でも自分のプレゼンに精一杯で 今

あなたのプレゼンは聞いてる人の「思考をデザイン」しているか?

作ったプレゼンの精度を高めるためにどうすれば良いのか? 自分で作ったものはなかなか客観的に見れないけれど、 今回の講座ではそこを可視化することで 自分のプレゼンを見直してもらった。 これが3日目までの講座でやったことだ。 *3日目の講座内容はこちらです。 4回目の講座では それをさらに進化させるために あえて「同じテーマ」で「違う構成」を作ってもらった。 簡単にいうならば 作ったプレゼンを見ながら 起承転結の転からスタートしてください。 というような指

開講!放送作家が教える「企画の伝え方2024」冬

今年も早稲田大学エクステンションセンターで受け持つ講座が開講した。 講座のサブタイトルは テレビ番組が視聴者を惹きつける「構成術」のヒミツ。 毎回最もテンションがかかる(となぜか個人的に思っている)初回。 計5回の講座をどのようにスタートするか? 初めて受講する生徒にとって興味深く、 何度も受けてくれている生徒にとっても飽きないように。 それを両立できる方法は・・・ と、直前まで思い悩んだ結果、 今回は番組のアバンをいくつか並べて見比べる という手法を思いついた。

【ずるいプレゼン】悪魔的発想の起承転結テンプレで伝える

伝えたいことをうまく組み立てられない 情報をどこまで盛り込めば良いか決められない この記事はそんな方へ向けて書いています。 こんにちは、放送作家の村松です。 私はキャリア20年超えの放送作家として これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」 「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など 多くの番組制作に携わってきました。 そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を 早稲田大学エクステンションセ

「相手の満足までは求めない」

この冬、開講する早稲田での講座募集が始まりました。 早いもので6年目突入? だんだんわからなくなってきたので 差別化をするべく講座のタイトルに西暦を入れてみました。 こんな感じ↓ 放送作家が教える「企画の伝え方2024」冬テレビ番組が視聴者を惹きつける「構成術」のヒミツ 試行錯誤して作り上げてきた講座ではありますが ここらでまた新しいことができないか? どんな形式がありえるのか? などをもやもやと模索しています。 これまで毎回、 「生徒さんが満足する講座」をテーマに

わかりにくいを改善!わかりやすい話し方・伝え方の順番<基本>

伝えるのが下手なんだけど改善する方法はあるのか なぜかいつも重要なポイントが相手に伝わらない・・・  この記事はそんな方へ向けて書いています。 こんにちは、放送作家の村松です。 私はキャリア20年超えの放送作家として これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」 「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など 多くの番組制作に携わってきました。 そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を 早稲田

<秒速で改善>伝え下手な人がやりがちな基本を無視したNG行動

伝え下手の自覚はあるけど、自分の何がダメなのかわからない この記事はそんな方へ向けて書いています。      こんにちは、放送作家の村松です。 私はキャリア20年超えの放送作家として これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」 「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など 多くの番組制作に携わってきました。 そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を 早稲田大学エクステンションセンターで担当して

【プレゼン】は最初が肝心!誰でも簡単に“つかみ””始め方”を作る

プレゼンの最初、どうやって始めれば良いのかわからない つかみって言うけれど、具体的に何をどうやれば良いの? この記事はそんな方へ向けて書いています。 こんにちは、放送作家の村松です。 私はキャリア20年超えの放送作家として これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」 「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など 多くの番組制作に携わってきました。 そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を 早

早稲田の講座4日目はリライトしたパッケージ案のプレゼン発表会。

実は今回の講座の目玉はここだ。 自分で作りあげたパッケージを検証して修正する、 という体験をしてもらいたかった。 一回目は初めてのパッケージ作りなので苦心して当たり前。 さらに他の生徒からの指摘を受け、 自分では気が付かなかった視点や問題点、優れた点に気づく。 そして迎えたリライト作業。 こちらも初めての試みにさてどうなるものかと思っていたが、 みなさんなかなか大胆に変更してきて驚いた。 ボリュームの調整や、世界観に引き込む書き出し、 テーマの伝え方など各自工夫

最後まで飽きさせずに見させるコンテンツを作るコツ【伝え方の基本】

聞く人が身を乗り出して聴きたくなる構成ってどうやって作るの? この記事はそんな方へ向けて書いています。 こんにちは、放送作家の村松です。 私はキャリア20年超えの放送作家として これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」 「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など 多くの番組制作に携わってきました。 そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を 早稲田大学エクステンションセンターで担当しています