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【ずるいプレゼン】悪魔的発想の起承転結テンプレで伝える

伝えたいことをうまく組み立てられない
情報をどこまで盛り込めば良いか決められない

この記事はそんな方へ向けて書いています。


こんにちは、放送作家の村松です。

私はキャリア20年超えの放送作家として
これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など
多くの番組制作に携わってきました。


そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を
早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。

この記事では、20年以上にわたる「伝える仕事」のキャリアで学んだ、
あなたの伝え方を劇的に変えるための訓練方法を紹介します。


放送作家という伝えることのプロならではの視点で、
一般的に書籍などには書かれていないようなこともお話ししようと思います。

これを知れば
ビジネスシーンやプライベートで
あなたの企画やアイデア、表現したいことを
相手に伝えることができるようになります。



伝わりやすさの9割は構成で決まる


あなたのプレゼンの効果を高めるのは

ズバリ、準備段階で作る「構成」です。


伝わりやすくなるか否かは

9割は構成で決まります。


しかしこの構成がなかなかくせ者で

作ると言っても結構大変です。


具体的には

プレゼン作成で悩むのは

情報の順番と話の流れの作り方ですよね。


そこで頭に浮かぶのが

起承転結なのですが、

実はこれが本当に効果的なのかは

検討が必要です。


構成の裏にある指針


プレゼンの効果を高めると一言で言っても

一体どうすれば良いのでしょうか?


情報の並べ方を工夫する

という答えが出そうですが

それでは不十分です。


なぜかというと

「指針」が明確でないと

間違った構成を作ってしまうからです。


あなたは構成を作る前に

この指針について考えたことはありますか?


ここで言う指針とは

プレゼンのテーマのことではありません。


それだと

もっと奥にある大切な部分が欠けてしまうためです。


「相手ファースト化」で伝える力をブーストさせる


プレゼンで最も大切なことは

相手ファースト化という考え方です。


実はこれ、なかなかできません。


発表者はどうしても

自分がわかることを、自分がわかるように

そして自分が気持ち良いように発表してしまいます。

⇨ベース「自分ファースト」になっている


ここを脱しない限り

永遠に通じる、伝わるというステージへ

たどり着くことができません。


伝わるプレゼンの指針とは

「自分ファースト」から「相手ファースト」へ切り替えることです。


「実は最大のシフトチェンジ」を最初に行う


なぜこれが大切なのかというと

プレゼンの目的によります。


あなたは何のためにプレゼンをしますか?


あなたが話をしたいから?

違いますよね。


相手にわかってほしい、伝わってほしいからではないでしょうか?


そのために必要なことを逆算すると・・・

あなたがわかりやすい ⇨ 相手がわかりやすい

ということが必要だということに気がつくはずです。

「相手がわかりやすいやり方ってなんだろう?」

この発想から作り上げていくことが

伝わるプレゼンを生み出す秘訣です。


「相手ファースト化」で組み立ててみる


具体的なやり方を説明します。


もしも何も知らないあなたが

今からプレゼンを聞くとしたら何から知りたいですか?


このように

聞く側の立場でプレゼンを組み立ていきます。


さて、だとすると

一番最初に出すべき情報はなんでしょうか?


前提でしょうか?  ←聞かされると、まだるっこしいですよね?

具体例でしょうか? ←何の話か分かりづらいですよね?

起承転結の転?   ←起承もないのに、転になってもそうは感じませんよね?

このように「相手ファースト化」で構成を組み立ていくと

これまで気が付かなかった順番が生み出せるはずです。


相手が最初に知りたいことは起承転結の◯


聞く相手はまずは

今回はどんな提案なのか?を知りたいはずです。


だとすると起承転結の

「結」からスタートするのが好ましい

ということがわかりますよね。


プレゼンする側のあなたからすると

結は結論なので最後に置いておきたいものです。


でも最初に結を言わずに

起から入ると聴く側は一体何の話かわからないままです。


イライラするかもしれないですし、

あなたが何を話そうとしているのかが明確ではないので

とても不親切になります。


このように

あなたにとっての起承転結は分かりにくく、

相手にとっては結がスタートとなる方がふさわしいのです。


どんな提案なのか?を伝えたら次には


どんな提案なのか?を伝えたら次には

最初に結でプレゼンのテーマを伝えました。


これを聞いた相手は

ほほう、そういう提案なのか。どういうことだろう

という体勢になっている段階です。


すると次に聞きたいことはどんなことでしょうか。


もう少し具体的にどうなるのか?

ということを知りたくなりそうです。


だとすると次にあなたが話すべきは

起承転結の承です。


結で提示したことを

具体的に補足する情報や例を並べていきます。


こうすることで

相手はあなたの最初の提案を

具体的にイメージできるようになっていきます。


承①⇨承②で分厚さを出す


コツは承を①と②の2つのブロックでイメージすることです。


承①では

結で提案した内容の具体例を並べます。


これはあなたのアイデアや青写真など

夢のようなブロックです。


だたしそれだけだと

相手は「良さそうだけど本当にできるの?」

という気持ちが芽生えていきます。


そこで

承②ではあなたのアイデアを裏付けるデータを出していきます。


公的な機関などが発表している数字(グラフなど)や調査結果、

動向調査などです。

承①+承②となることで

あなたの提案に説得力が増します。


承①だけで終わらず

承②で裏付けをする。

これがポイントです。


良いことばかりの流れができたら


ここまでのあなたのプレゼンの流れを頭からおさらいすると


結  今回の提案は@@です!

承① これをやるとこうなります!

承② 裏付けるデータ


改めて見ると、良いことばかりが並んでいますよね。


これを流れで聞いてくると

相手は

良いことばっか言うけど本当かな・・・

となるものです。


あなたもセールストークなどで

同じことを感じたことがありませんか?


結⇨承①⇨承②と進んできました。

それでは次に見せるべきは

起承転結のうちどれでしょうか?

それは転です。


◯◯という毒がプレゼンを強くする


起承転結における転は

話が思わず方向へ転がることで

視聴者の新たな興味を掻き立てる役割を持ちます。


相手ファーストのプレゼンでも

これは同じです。


具体的には

これまでのあなたのプレゼンを「否定」する要素を入れます。


相手が

でもさあ、この点が不安だよね

思うであろうポイントをあえて

自ら話の議題に挙げます。


でも、みなさんの中には@@と思う方もいるかと思います。

というふうに切り出します。


これまで押して押してのあなたのプレゼンからすると

急に「引いて」というテンポチェンジです。


でも、単純に自らのプレゼンを否定するだけでは

プレゼンが通る可能性を上げる構成にはなりません。


そこでこの毒を、薬へと変えます。


毒を薬へと変えるプレゼン


具体的には

あなたのプレゼンに対し、相手が不安に思う箇所を切り出した後、

即座に改善法を提示します。

でも、みなさんの中には@@と思う方もいるかと思います。

やっぱりそうなんだ

確かにその可能性はありますが、

それに対しては@@すれば問題ありません

というふうに、不安に対する展開と

その解決法を提案するのです。


すると聞き手は

まあ、そうかもしれないなぁ

という気分になるはずです。


こうすることで毒のはずが薬にもなり得ます。


全体で見れば

ペースチェンジにもなっているので

ここの転は重要です。


相手ファーストの起承転結、最後は○○


相手ファーストのプレゼン構成では

結⇨承①⇨承②⇨転

と流れてきました。


最後は起承転結の起を起きます。


あなたファーストのプレゼンの場合

起は最初にきますよね。


それに対し

相手ファーストの起は最後に来ますが

具体的にここでやることは

結と同じメッセージを発するということになります。


ここは「結と同じメッセージである」ということがとても重要です。

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。


伝わりやすいプレゼンのテンプレ


このように相手ファーストでプレゼンを組み立てると

結⇨承①⇨承②⇨転⇨起

となります。


これだけで伝わりやすさがグンと変わります。


その理由は

あなたが話しやすい順番

伝わりやすい順番

は別ものだからです。


プレゼンの効果を高めるのは「構成」です。

このように組み立てかたが違うから

伝わりやすさも変わるのです。


まとめ


このように「伝えたいことをうまく組み立てられない」という問題は

相手ファーストの構成を使うことで解決できます。

あなたも伝わる情報の並べ方を使うことで

プレゼンをパワーアップさせてください。

このような講座の内容は
早稲田大学エクステンションセンターでの講座で詳しく、
実践形式でお伝えしています。
興味がありましたら覗きにきてください。


最後までお読み頂きありがとうございます。

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