見出し画像

「自分でどうしたらいいかわからない人」をなんとかしたい。

「あったらいいな」そんな美容室を作りたい。街を歩けば美容室を見つけない方が難しい。そんな中、出店したにはこんな理由がある。

これだけ美容室があっても固定のお店が決まってなく、自分を理解してくれる場所がない方は多い。

髪を手入れすることは生活の一部なのに、そのせいで毎回不安を抱えてしまってはなんだがもったいない気がする。美容室での時間は前向きなものなのにそれを楽しめないなんて寂しく思う。

ぼくはお客様は大きく二つに分けられると考えていて、それは「自分で可愛くなれる人」と「自分ではできない人」だ。

前者は自分が何をしたらいいかわかっているからきちんと伝えられるしスタイリングもできる。似合うものも知ってるし何をしたらいいかわかっている。だから美容室に不安な気持ちが少ないし楽しめる人が多い。

自分で可愛くなれる人は美容室に困らない人たちだ。

対して後者は自分ではどうしたらいいかわからない。やりたい髪型と似合う髪型が合わなかったり、うまく伝えるのもなかなか難しい。それが原因で失敗した経験もある。早く安心したいのにいいお店が見つからない。

自分ではできない人は美容室に困ってる人たち。

なので、そんな人たちが毎回安心して通える場所にしたい。そんな想いがある。

ぼくはそれを提案することで一定数の方を救えると思っている。

客観的な目線で似合うものを提案しその人の新しい魅力を引き出し、本人の好みと掛け合わせたらとてもいい髪型ができる。そうやって何人もの人を元気に明るくしてきた。来店のたび表情が良くなりどんどん魅力がましていく。そんな人を増やしたい。

不安が多い方の一番の問題は髪型の成功体験が少ないこと。せっかく髪を切ったのにその後いい思いをしなければ行くのが嫌になってしまう。鏡を見てもしっくりこないとか誰からも褒められないとか切なすぎる。それじゃ髪を切るのが楽しくなくなっちゃうよね。

これが繰り返されると自分の髪質が悪いからと思い込んだりそれを隠す髪型ばかりしてしまい、自信がなくなる負のスパイラルに入ってしまう。その状態で「この髪型にしたい!」って伝えられないよなぁと。

まず必要なのは自信を取り戻すこと。自分の髪質でもこんな髪型ができるんだと知ってもらうこと。

それにはぼくら美容師がこれがいいと自信を持って伝えなくてはならないし、どれだけその髪質がいいか証明する技術が必要。そうやって小さな成功体験を重ねていけば美容室に来るのが楽しみになるし、自分のことが好きになれる。

自分でどうしたらいいかわからない人が毎回美容室を楽しむ人たちと同じ権利を得られ、引目を感じずにすむ。

「明日美容室行くからワクワクする!」そんな遠足の前日のような気持ちを今感じれてない方にもお届けできればいいな。


12/365

いただいたサポートは他のクリエイターの方への支援として使わせていただきます。