見出し画像

スタートアップで育休取得したらメリットばかりだった話

アダコテックでBizDevをしている中村です。昨年第一子が生まれ、アダコテックで初めて育休を取得したときのことをシェアしたいと思います。社員10人のスタートアップで育休を取得したら迷惑がかかるのではないか、といろいろ心配事はありましたが、結果的には取得して良かったことがたくさんあり、今後の備忘録も兼ねてnoteに残します。

スタートアップで育休取得をする際に何をどんな流れで進めたのか具体的に書いていきます。

育休取得に向けた下調べ

社会人になった新入社員研修で育休について説明を受けた際、将来子供を授かったら出来れば育休は取りたいと考えていた私ですが、いざ妊娠がわかったときはアダコテックで働いていて、現時点の制度を確認するところから始めました。

アダコテックでは子育てをしながら働いている社員が多数いますが、入社後に子供が生まれるのは私が初めてで、育児休暇を取得するのも私が初めてでした。育休取得にあたって真っ先に頭に浮かんだのは3つのポイントでした。

・そもそも社内規定上、育休を取得できるのか?
・取得期間中の給与はどうなるのか?
・育休をとるならいつからいつまでとるのか?

育休の取得条件は社内規定で定められていることは多く、入社後の勤務期間が一定期間に達していないと取得できないケースなどがあります。まずは社内規定を確認して自分に取得資格があるのかどうかをざっくり確認しました。

次に給与がどうなるのか調べたところ、多くの企業では育休中の給与は支払われず、代わりに雇用保険で育児休業給付金という制度があり、休業前の67%に相当する金額が支給されることがわかりました。また、育休取得中は社会保険料の負担が免除されることもわかりました。給付金は非課税でトータルすると通常の8割くらいの給与分はカバーされることがわかりました。

最後にいつからいつまで取得するのか?について。これは家庭や会社の状況、個人の価値観も千差万別なので、ベストな期間は無いと思いますが、私は産後1ヵ月後から約3週間取りました。私の場合、妻が里帰り出産をして産後1ヵ月後に自宅に戻ることから育休開始をその時期に合わせ、3週間という期間は会社の変化の速さや仕事内容を加味して決めました。

短めの1,2週間で取得されるケースもあると思いますが、育児休業給付金は1月あたりの就業日数が11日以上だと不支給となるため注意が必要です。

会社への申請

会社への相談は妊娠安定期に入る頃に行うことにしました。当然ながら出来る限り早い方が良いのですが、これは会社への負担を少しでも減らすだけでなく、自分の精神衛生上も早めにした方が良いです。スタートアップは特に組織の動きが早く、急に忙しくなったりすることは容易に起こりえます。

私の場合も育休取得予定だった1ヶ月ほど前に組織的な動きがあり、先に育休取得を伝えていなかったら言い辛かっただろうなと後々思うことがありました。本当にありがたいことに、河邑さんに相談した時も「是非取りましょう!」と快諾してもらい、アダコテックの仲間からも祝福と応援の言葉を頂きました。

今は男性の育休取得を国が推奨していて、両立支援等助成金を利用することによって57万円が企業に対して支給されます(大企業は28.5万円)。育休取得の申請タイミングでこの助成金の申請も併せて話しました。育休で抜ける負担の方が大きいとは思うものの、業務委託等でカバーできる部分があれば一部補填が出来るはずです。国とは別に自治体で個別の助成金を出しているところもあるようなので、申請時には最新の情報を確認することをオススメします。

育休取得の結果

結論から言うと、育休を取っていなければ気付かなかったと思うことばかりで本当にとって良かったと思っています。子供の成長を身近に感じることが出来たのはもちろんのこと、特に良かったのは出産直後の母親の大変さを24時間そばで感じることが出来たことでした。

下の画像は生後2週間頃の子供の行動を記録したアプリの実際のスクリーンショットです。深夜でもお構いなしに2,3時間おきには泣くうえに、1週間の行動を見ると規則性が無いことがわかります。育休を取得していなければ平日の大部分はブラックボックス化して何が起きているのかはわかりませんが、育休期間中は24時間妻と同じ時間を過ごしました。

20211227_育休

子育て以外の時間はほぼ皆無なこと、昼夜寝られず体力的にきついこと、その中で赤ちゃんの病気を調べたり出産や育児関連の手続きをしたりすること、どれも育休を取得して知れたことのように思います。

私が育休を取得した結果、何が良かったか妻に聞いてみました。

①実家から自宅に戻った後のリハビリ期間が出来た
(里帰り出産は実家のサポート付きなので自宅に帰ると一気に大変になる)
②リアルタイムで気持ちを共感できた
 嬉しいことはより嬉しく、大変なことは半分に
③1人で育てている感覚が無くなった

③は結構ショックだったのですが、実際一人で育てている感覚を持つお母さんは多いようで、この点が変わったことはすごく良かったと思っています。

最後に

今回育休を取得して本当に良かったと思えることが多かったのですが、全ては会社の仲間の協力あってこその話です。私の育休取得に対して快く協力してくれたアダコテックの皆さんにあらためて感謝しつつ、男性の育休取得がスタンダードになるような企業文化をこれからも作っていきたいと思います。

アダコテックでは育児をしながら活躍している社員が多数います!家族との時間を大切にしながら、急成長中のスタートアップで一緒にチャレンジしてくれる方を募集しています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?