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起業物語 BBQサービス編~起業して5年半を振り返り~


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~写真は2014年(当時24歳)創業初期の名倉です。一人でWEB制作をしたり、BBQ機材の宅配に奔走していました。あれ?あんまり変わってない?笑~

◆会社のこと

現在、STANDKEYは大阪に本社があり、沖縄と東京(来年2月~)に支店があります。ITをベースにアウトドアサービスやイチゴ農園の運営等を展開してます。色々面白い取り組みもしているので事業内容あたりはWEBでサクッと確認してみて下さい。(https://standkey.com/)

会社の存在理由
『心が喜び、地球が喜ぶ未来をつくる。』を企業理念(存在理由)としております。
〇心が喜ぶとは「未来に希望を持ち、笑顔で過ごす事。」自由、平和、公平を指し、地球が喜ぶとは「次世代に繋ぐ自然環境」脱炭素、生物多様性、森林保全の事を指しています。
こちらもWEBでサクッと確認してみて下さい。笑(https://standkey.com/)

■起業当時の事

2014年の起業するタイミングでは、学生と共にイベント事業を行ったり、飲食事業、そして福祉事業を展開していく予定でした。
こうして振り返ると現在の事業とは結構離れていますよね。

とにかく現在の経営理念でもあり、僕の人生のテーマでもある
『未来に希望を持ち、笑顔で溢れた人を増やす。』ことを第一に会社経営を考えていたので、その手段については特段こだわっていなかったんですよね。

その想いが学生を巻き込んだ事業のスタートに繋がり、その事業の中でBBQレンタルサービスと出会い、今日のSTANDKEYが形成されています。

■BBQ事業との出会い

今でこそ、沢山のBBQ施設を管理する会社に成長しましたが、創業当時はBBQ事業をするなんてこれっぽっちも思っていませんでした。

BBQ事業とは2014年のGW、学生を集めて行った淀川河川公園でのBBQ懇親会で出会いました。
当時、学生と共に国際交流のイベント事業を広げていこうとしていたので、仲間になった20名ほどの学生と共に、BBQ懇親会を開催しました。

主催はもちろん僕なんで、BBQコンロからテント、椅子などの機材を前日から友人宅へ借りて回り、食材やドリンクを早朝に購入。

やっと現地に到着したと思ったら、氷の買い忘れに気付き買い出しに走る。
20名の団体BBQってどんなものを用意したら良いかもわからないし、段取りも初めての経験なのでめちゃくちゃ。そんなBBQ失敗あるあるを経験しました。

そして無事スタートしたものの、開始時間も1時間ほど押し思うような進行も出来てませんでした。
決起会だ!っていき込んでたので、上手くいかない現状に悲しくなってました。「まぁ仕方ないか~」って方を落としながらイベント終盤にトイレへ向かいました。

その途中【BBQ出張サービス~機材食材の準備から場所取り設置片付けまでお任せ!~】と書かれたトラックを発見。

・・・これだ!!

身体中に電流が走りました。
現地ではあまり利用者さんはおられませんでしたが、自分の失敗体験を基に、潜在需要が高いと判断できたので、

決起会が終了すると同時に、辺りが暗くなるまでスマホで競合や市場を調査しまくってました。
調べてると大阪では未だ伸び悩んでる感がありましたが、東京を中心とした都心部では注文が爆発しているようでした。
将来性を考えても、車離れや核家族化が進む現代において、BBQは自分で用意する時代→全て用意してもらう時代に移行すると安易に想像出来ました。

現地にいるスタッフさんの様子を振り返ると、強面な方が多かったこともあり、会社のイベント等には不向きだと思い、優秀な学生たちと爽やか路線で行けば一定数の需要は取れるなーと考えたり、使用機材も汚いものが多かったので、清潔感を打ち出したPRをすれば差別化も図れると考えました。

とにかく、このBBQ懇親会が後のSTANDKEYの在り方を決めたのです。

名著ビジョナリーカンパニーで「永く続く企業に重要なのは、創業時の素晴らしいアイデアではない。現状に決して満足せず、時に大胆な大勝負をすることだ。」と描かれている部分がまさにこの体験を指しているなと思えます。

今後も今の環境に満足することなく、会社の存在目的に向かってアクセルを踏み込んでいきたいです。

■BBQ事業の勝算

上記の事から、参入するかどうかも決めていない段階から【清潔/爽やか】のコンセプトで行くと決めていました。
家に帰り、さらに深くBBQの市場規模や競合についてWEBを確認しながら調査。全国にすでに30社程あり、自分が考えていたより競合が多い事を認知。
※僕の市場調査の仕方は、データはもちろんなんですが運営会社さんの事もくまなく調べ、社長さんの創業物語みたいなブログがあれば隅々までチェックするスタイルなんです。そう、変態的所業です。笑
でも、そこには年ごとの市場の動向も綴られているし、事業のメリットデメリット等たくさんのヒントがちりばめられています。

そんな変態調査を行った結果、この市場では確実に1位を取れると確信しました。気付けば朝、AM7時に参入決定です!

さぁWEBページを作ろう!と取り掛かろうとしたのですが、資本力(広告宣伝)が乏しい、SEOマーケティング(当時SNSやMEOで集客できる時代でなかった)には時間が必要である事などから、フランチャイズでスタートする事に決めました。

具体的な理由として、
・BBQレンタル事業で全国展開している企業が無かった。
・大阪より東京の方がサイト/サービスの質が良かった。

からです。
もちろんどの業者でも良い訳でなく、【清潔/爽やか】のコンセプトに合い、さらにWEBサイトの質も高いところに連絡しました。

■翌日には東京へ

3社程電話して、興味を示してくれた企業に翌日アポ。すぐに資料を作り込み、東京へと向かいました。(BBQ懇親会2日後の出来事です。笑)
その企業さんは丁度大阪進出も目論んでおられたので、トントン拍子で話が進み、見事FCの権利を獲得する事が出来ました。
次の週、担当の方が大阪に来られ7月から本格的にサービスを開始する事になりました。

■損を取って得をとれ。

「損を取って得をとる。」僕がビジネスをするうえで常に心掛けている考え方です。先ずは一緒に行う相手を勝たせる事が出来ないと、信頼なんて勝ち得る事が出来ないし、見返りを求める人には何も集まりません。

事業開始時、資金も無かったので奈良の実家から大阪まで注文が入るたびに出張しておりました。
本部の最低注文金額の設定が¥5,000~だったので、¥5,000の注文に片道2時間かけて(人件費はもちろん、燃料費なんかを考えたら大赤字、高速代もケチって下道で往復100km!)出張へいく毎日。
もちろんバカじゃないので、最低注文金額の引き上げや営業日を土日祝だけにしてもらう事も考えました。でも僕が欲しかったのは日々の利益ではなく、取引先の信用とお客様の笑顔でした。
だから今でもそんな潤ってない会社なんですよね。笑

でも数あるサービスから僕たちを選んでくれた事に対する感謝があったから、そこを無下にすることは出来ませんでした。
また、SNS更新や記事の作成に関しては、本部の誰よりも質の良いモノを高い更新率で行っていました。

で、結果論いきます。
初年度は売り上げ120万円、2年目は2,300万円まで伸びました。
また、契約後半年で東京本部の注文も見て欲しいと打診されました。(これはお断りしましたが。)

こんな成功体験からも、先ずは自分でない誰かの為に全力を尽くす事の重要性を勉強しました。

■FC本部との決裂

3年目はさらに大きく伸びていましたが、ある事をきっかけにFC本部との信頼関係にヒビが入りました。詳しくは書けませんが、お互い大切にしているポイントがずれていました。

3年目の9月に契約解消。
経営をスタートして初めて訪れる倒産の危機です。

これめっちゃヤバかったです。これまで頼りっぱなしだったFC本部が居なくなって、守ってくれる人も一人もいなくなったわけです。楽観主義の未来志向でなければチビッて病むレベルですよね。笑

なんとか一緒にやれる方法を探したんですが、契約内容や制約など様々な規定が追加された為、なくなく決別する事になりました。
でも、感謝の想いは計り知れないぐらいあって、その会社の社長はそれまで出会った誰よりもパワーがあり(サラリーマン時代は大手にいたので、全員が優秀でかっちりとした組織運営が出来上がっていたのですが、悪くいうとぬるかったです。でも生きるか死ぬかのベンチャー創業社長はスピード感や決断力に関してとにかく早く、例えば2年かけて育ておられた事業を、やっぱりダサいな~って瞬時に撤退。そんな日々の取り組みに衝撃を受けたのを覚えています。)

■覚悟

そこから自社ブランドのBBQBIGのブランディングを急ピッチで進めました。
毎日あった多くの注文がピタッとなくなったので、日々パソコンと格闘の日々となりました。見えない未来のお客様の為に、試行錯誤の毎日でした。

その時、創業時とは違い、社員がもう一人(現取締役)居たのですが、
売上もピタッと止まるわけですから、払える給与は二人そろって10万円。
それでも文句も言わず付いてきてくれ、休みなく連日連夜作業を行いました。ほんまに周りに恵まれて今があります。感謝感謝ですね。

とにかくやれる手は全て打ちました。
戦略が上手くはまり、SEOも上昇、次年度は売り上げもフランチャイズ時よりも大幅に増大しました。これまた結果論になりますが、この契約解消が無ければ、今のスタンドケイの形はきっと無かったと思います。そう思うと全ては必然で、失敗も全てね。

■強引にまとめに

3,000字を超えてきて、そろそろ疲れてきたので強引にまとめに入らせてもらいます。笑

起業をしてから今日まで、数えきれないぐらいの人に支えてもらって今があります。学歴も、突出した技術があった訳でもなくここまで来れたのは、間違いなく強い運と周りの人の支えのおかげです。

未だ1合目にも達していないですが、これから3合目5合目と登っていくことが出来ても、当たり前に感謝の心をもち、恩を送り続けられる人間でありたいと思います。

これにて創業編終了します。
今後も思いついたときに、ゆる~くNOTEします。



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