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漫画家志望さんのプロットを見た話

こんにちは。
つい最近、漫画家志望さんのプロットへアドバイスをする機会をいただきました。
「もう後がないんです!」ということで絶対に通るプロットのお手伝いをさせていただけたらいいな、ということで僭越ながら協力しました。


彼のプロットのダメだったところ

・どこで誰が何をしてるかわからない
・各キャラクターがどんな人物が見えない
・各キャラクターの動機が弱い
・絶対描けないだろっていう背景が組み込まれてる(世界遺跡とか)
・ラストの「起承転結」の「転」部分で新キャラが出てきて助けちゃう

以下、ダメだったところの解決法を私なりに書いていきます。


・どこで誰が何をしてるかわからない

私の場合はプロットの各段落の前に【場所・時間・誰視点】など誰が見てもわかりやすいように書くようにしています。
例えば【宮殿・朝・主人公掃除中】とかですね。
そうするとパッと見た時に、編集さんも理解しやすいと思います。
未来の自分が見た時にも理解しやすいはずです。


・各キャラクターがどんな人物が見えない

・各キャラクターの動機が弱い

これ指摘されてる漫画家志望さんすごく多いと思うんですけど、
主人公が「男の子・男子中学生」だけじゃ弱い。
人間にはそれぞれこんな風に生きてきたからこんな思考になったって言う道があるので、その道をある程度作っておかないと、その先の物語でキャラの言動に説得力が出ないです。
わたしもやりがちなので気をつけなきゃなと思います。

今回は主役の男の子が事件に巻き込まれる際「うわぁ!」「なんだこれ!」「やべぇ!」でもなく「は?」と引いた反応だったので、ここの説得力持たせるために冷めた男子像をもっと掘り下げたほうがいいよと言いました。


・絶対描けないだろっていう背景が組み込まれてる(世界遺跡とか)

これは作画で苦労するし、描けないと物語に説得力なくなるからやめときwと指摘させていただきました。私も「描けないだろこれは…」というものは無理に組み込まないようにしています。
例えば全身宝石で包まれてるドレスとかは、イメージもできないので描かないと思います。


・ラストの「起承転結」の「転」部分で新キャラが出てきて助けちゃう

これはアカンです。
特に少年漫画において、物語を解決するのは主人公でなければならない、と私は思っています。もちろんヒロインや、サブキャラの一言によって背中を押されるというのは素敵だと思いますが、天空からやってきた絶対的権力者が「すんませんしたー」って敵を連れていったら主人公の成長がないからつまんないなぁと思いました。

恋愛漫画の場合、告白するのがサブキャラづてになったら台無しです。
「主人公ちゃんがAくんのこと好きだって言ってたよ」状態です。
(これ現実でやられたことあるんですけど最悪です)

以上他の方のプロットを見させていただき学んだことでした。
指摘しつつも学べるので、すごく自分の勉強になりました。
またいろんな人のネームとかプロットとか見る機会があればいいなと思いましたし、自分の作品も色んな人に見て糧にしてもらえたらいいなーと思います!

読んでいただきありがとうございました。
漫画家志望さんにとっても少しは参考になりますように!


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