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パリジャンに大人気!パリでいただくエスニック料理

Bonjour!
今回は、フランスで今激アツのエスニック料理を紹介していきます。

フランスに来た人はみんな、フランスは全部美味しいね〜と言って帰っていく印象がありますが、美味しいのは「フランス料理」だけではありません!!!

東南アジア料理

私は留学以前からかなりのエスニック料理好きで、日本では特にタイ料理屋を開拓していました。東南アジアの料理はもちろん文化が集まるパリでも人気で、特にタイ料理屋やベトナム料理屋は沢山あります。

特に、ベトナムは、19世紀後半から戦後にかけて、フランスの統治下に置かれていた歴史があるため、関係が深いです。ベトナム戦争時に逃げてきた、という移民の方も多い。そういえば、高校留学時のホストファミリーの隣人はカンボジアからの来た家族だった。
そしてそれが料理にも表れているのです。

一つ目は、バインミー。
バゲットに、肉や野菜、魚醤などベトナム風の具材を入れて挟んだサンドイッチ。これは日本にも専門店がいくつかあって割と有名かも。

そしてもう一つは、ボブン。ベトナムでは「ブンボー」と呼ばれているらしい。私はパリに来て初めて、この料理の存在を知りました!
汁無しの米麺ですが、フォーよりもかなり細麺です。もやし、サラダ、パクチー、ミント、にんじん、ピーナッツ、ネム(ベトナムの揚げ春巻き)、牛肉が乗っています。

パリで食べたボブン

このボブンは、メトロ3番線のArts et Métiers近くのSong Hengというお店で食べたもの。中にちゃんと、レタスやパクチー、ミントなどたくさん野菜が入っていて美味しかった。かき混ぜて食べるんだけど、中に沈んでるソースがこれまた美味い。

ボブンは、パリではかなり人気の料理らしく、日系中華料理屋という名目で売っている私のバイト先のでもちゃんとメニューとしてあります。笑

フランスとベトナムの文化が混ざって新しい料理ができたり、フランスに進出してアレンジされていたりするのが面白い!

中東料理

日本の文化の中心地TOKYOでも中東料理はなかなか見つけられません。エスニック料理にアンテナ貼りまくってる私も2回しか行ったことない。

そういえば、フランス大使館にビザを発行しに行った際に、帰り際にアラビア料理を見つけて1人でランチしたなぁ。Zenobia Hirooというお店です。是非行ってみてね。

Zenobia Hirooのランチ

というわけで、話をパリに戻すと、パリには中東料理屋がたくさんあります。私の中東料理に関する知識はかなり希薄で、何がどの国の料理なのかというのがイマイチまだ理解できていません。

レバノンにルーツがある友達に、「こないだレバノン料理食べに行ったよー」ってレストランの写真を見せたら、「違うよ、これイスラエル料理だよ」って注意されたことがあり、これだけでも割とセンシティブな話題なんだなぁと痛感。中東地域って、今でも戦争が起こっているし、特にユダヤvs.イスラーム間の宗教問題はこの料理にも現れるみたい。

パリのユダヤ人地区

パリのユダヤ人地区内にある、rue des rosiersという通りには、イスラエル料理屋がたくさん並んでいます。

ヘブライ語の表示

こんな感じで、ヘブライ語の標識まであります。ユダヤ教の民族衣装である、キッパという帽子を付けている男性もこの地区だとよく見かけます。

日本だとあまり馴染みがないけれど、フランスで歴史を学んでいると(というかヨーロッパ全体かな)、ユダヤ人との関係は避けられずにはいられません。例えば、1番有名なのは、フランス第三共和政下で起こったドレフュス事件。前学期と通年で、フランスの風刺新聞に関する授業を履修しているのですが、antisémitisme(反ユダヤ主義)が当時どのようにフランスの風刺画に表れていたのかを知るのがとても面白い。

レストラン前に貼ってあった昔の新聞

この仏紙Le Parisienにも、ユダヤ人文化を普及させようという記事が載っていたみたい。

そして、イスラエル料理を代表するのがファラフェルです!

Chez HannaのFallafel spécial

これはrue des rosiersにある、chez hannaというお店のファラフェルセット。ファラフェルは、この写真の真ん中に見える、茶色いものです!ひよこ豆やそら豆を潰して、スパイスやハーブなどで味付けしたものを油で揚げた豆のコロッケです(wikipediaからの引用)。

ファラフェルと周りの野菜を、パンに詰めてサンドイッチにして食べます。
一切お肉が使われていないため、ボリューミーだけどかなりヘルシー。最近はヴィーガンなども流行っているから、身体にも環境にも嬉しい料理です。

L’as du fallafelのファラフェルサンド

こちらもrue des rosiersにあるレストラン。かなりの人気店で、このファラフェルサンドを手に入れるのに30分以上並びました。笑
海外のメディアでも多く取り上げられているらしい。

レバノン料理

パリに来ると、cuisine libanaiseという表記を見かけることが多いです。レバノン料理を出しているお店が沢山あるっていうこと。

レバノン料理は、豆や野菜中心で、オリーブオイルやヨーグルトが使われていることが多いです。イスラエル料理との違いはそこまでありません。

第一次世界大戦後、レバノンがオスマン帝国から離れてフランスの委任統治領となったこと、また、1970年代から始まったレバノン内戦を避けて多くのレバノン人がフランスへ移住したこと、をきっかけに、レバノンはフランスと関係が深い国の一つです。レバノンとフランスの二重国籍を持つ人も割と多い。

マクロン大統領もレバノンに多額の支援金を送っています。また、2020年のベイルート港爆発事故を受けて、レバノン政府の無能さに絶望した人々が、フランスの委任統治復活を求める運動を起こしたのも有名です。

Li Beyrouthのバイキング
Li Beyrouthのバイキング

レバノン料理でオススメなのが、5区にある、Li Beyrouthというレストラン。ランチは14.9€、ディナーは18.9€でこのビュッフェが時間無制限で食べ放題。

サラダは全体的に酸味がある印象。肉料理は香辛料が効いていてとても美味しかったです。
フランスのスーパーにもよく売っているけど、ひよこ豆ペーストのフムスも代表的な中東全体で有名な料理の一つ。

よく買うファラフェルサンド

ちなみに、同じ地区にあるまた別のレバノン料理屋のファラフェルサンドが、6€と比較的安いので、授業の空きコマによく買って食べてます!ここのお店では作っているのを待つ間に、おじさんがミントティーを出してくれます。娘さんが作ったらしい。甘くて美味しいです。


というわけで長くなりましたが、パリはなんと言っても、文化の集結地。美味しいのはフランス料理だけではありません。

フランス料理は日本にも沢山レストランがあるから食べられるけれど、中東料理なんかはまだまだ珍しい。ぜひパリ観光の際に立ち寄ってみてください!

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