盗撮は犯罪です
介護業界では割と有名な『中山式腰痛ベルト』を購入して試してみましたが、今までのコルセットとは比べ物にならないくらい楽になったので全国の中山さんにお礼を申し上げたい気持ちです。#中山さんありがとう!
こんにちは、コッシーです。
さて、先日奥さんから「息子が音読をなかなかやってくれない」と相談を受けました。
どうやら息子はプチ反抗期を迎えているらしく奥さんの言う事を聞かない時があるみたいです。特に音読の宿題はかなり難色を示し、時には奥さんを押したりすることもあるみたいです。
「毎日毎日本当に嫌になりそう…」
そう悩む奥さんを放っておくほど人間腐っちゃいません。こういう時こそお父さんの出番です。
仕事で帰りが遅くなる時以外は僕が息子の音読をみることにしました。
息子の音読は50音を声に出して言うことです。50音が書かれている表を見ながら『あ』から順に発生していくのですが、「さあ、読もうか」と言っても「イヤ!」と言って全然読もうしません。
数字やひらがなを書くような他の宿題はそんなに嫌がらず出来るのですが、音読だけは頑なに嫌がります。もしかすると自分が発語が苦手な事を分かっているのかもしれません。
叱ったり怒ったりして無理やりやらせるのはよくありませんが、苦手だからと言ってやらないわけにはいきません。
息子はたまに僕らの言う言葉を真似して言おうとする時があります。もしかしたら僕の言葉に反応して音読をしてくれるかもしれないと思いました。
「いいか○○君、俺の声をよく聞いてね。『あ』」
「ヤ」
おお!『あ』とは言えてないけど反応はしてくれました!
「惜しい!『や』じゃなくて『あ』だね、『あ』」
「ア」
おおお!言えた!言えたぞ!この方法なら息子に音読をしてもらえるかもしれません。
「いいぞ!次いくよ、『い』」
「イ」
「オッケー!ナイス!ナイス!」
上手に僕の言葉を反芻する息子にテンションが上がった僕はだんだんとヘンテコニセ英語教師みたいになってきました。
「ネクストワード!オッケー?『う』」
「ム」
「ノーノー!『む』じゃなくて『う』だよ。セイ!『う』」
「ウ」
「イエス!ベリーベリーグッド!」
っていう調子で時間はかかりましたが50音全てを発音させることができました。ハイテンションの僕に褒められて息子は楽しかったのか全く嫌がることはありませんでした。
奥さんがてこずっていた音読を完璧にやり遂げた僕は、ドヤ顔で奥さんの方を見ました。すると奥さんは学校から支給されている息子のタブレットを見ており、「よし上手くトレタ」と言っていました。
「トレタ?」
「大丈夫。気にしないで。こっちの話だから」
その時は一体何のことか分かりませんでしたが、「トレタ」の意味が分かるのはそれから数日経ってからでした。
以前の記事でも書きましたが、僕は仕事が平日休みのときに息子と一緒に登校しています。
その日も息子と一緒に登校しました。校門に担任の先生が立っており、「おはようございます」と声を掛けた時のことです。
「○○君のお父さん!素晴らしかったです!!」
いきなり先生からそう言われて驚きました。
「え?素晴らしい…ですか?」
「はい!とても素晴らしかったです!」
「えっと、何のことでしょうか?」
「音読ですよ!音読!あんな風に元気よく一緒にやってあげると機嫌よくできるんですね!勉強になりました!」
音読?元気よく?
え?もしかしてあの日のハイテンションヘンテコニセ英語教師の音読授業のことを言ってる?
なぜあの日の音読を担任の先生が知っているのか理解に苦しみましたが、先生からそのカラクリを聞いて一瞬で犯人が誰か分かりました。
息子の学校では生徒一人ひとりに学校からタブレットが1台支給されています。そのタブレットにロイロノートという学習アプリが入っており、そのアプリ使用して様々な学習ができます。
どうやら先日『家庭内での音読の様子を動画に撮ってアプリにアップしてください』という宿題が出されたとのことでした。
そう、もうお分かりですね。
奥さんは僕と息子とのハイテンション音読をコッソリと撮影して、その動画をアプリにアップしていました。
あの日奥さんが言った「トレタ」は「撮れた」だったのです。
撮影されてるなんて微塵も思っていなかった僕は、「イエス!ベリーグーよ!」とか「ナイス!マイサン!」とか聞かれたら死ぬほど恥ずかしいワードを連呼していたのです。死ねる。
「本当にすごいと思いました。我々教師一同感服しました!」
担任の先生だけだと思っていたら「我々」とか言われてさらに死亡した僕なのでした。
おそらく奥さんは初めから撮影をするつもりで「息子が音読をしてくれない」と相談したのだと思います。#策士過ぎる
盗撮は犯罪だと思いますので、近々奥さんを訴えようと思います。
それでは法廷で会いましょう。
良い日曜日を!
コッシー
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