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素敵なノー友さんたち

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noteでお知り合いになったお友達について書いた記事をまとめています
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#創作大賞感想

【創作大賞感想】”あの頃”の記憶はサイダーの泡のように

【創作大賞感想】”あの頃”の記憶はサイダーの泡のように

去年の10月頃でした。友人のおだんごさんからこんなLINEをもらいました。

メッセージと一緒に送られてきたリンク先にはぷにょさんのnoteが貼られていました。

アラフォー、お腹が「ぷにょ」、そして知的障害のある息子さん。もうこのプロフィールを見るだけで他人とは思えませんでした。ただの”親近感”だけでは片づけられない想いがありました。
ぷにょさんの【しょーちゃん(次男さん)】の記事をいくつか読ま

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【創作大賞感想】王道が1番難しくて1番素晴らしいのだ!

【創作大賞感想】王道が1番難しくて1番素晴らしいのだ!

【大団円】、この言葉を一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
映画や小説などの最後の場面で物語の全てが上手くいき素晴らしい結末を迎えることを言います。作者も読者もみんな幸せになるいわゆるハッピーエンドというヤツです。
ただ一方で人によってはこうしたハッピーエンドではなく、奇を衒った作品を好む人もいます。
僕は基本的にハッピーエンドの作品が好きですが、それでも一辺倒なよくあるめでたしめでた

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【創作大賞感想】初めての死と夏の星空~美しい文章を添えて~

【創作大賞感想】初めての死と夏の星空~美しい文章を添えて~

くまさんが書かれたこちらの記事を拝読しました。

~以下、勝手にあらすじ~

☆☆

くまさんが小学5年生の時のことです。祭礼のお囃子の稽古を終えて、お母さまそして妹さんと3人で公会堂から自宅までの帰り道でした。くまさんはお母さまから「おじいちゃん、もうだめかもしれない」と唐突に告げられます。いつも気丈だったお母さまの涙ぐむ姿を見て、くまさんはとても動揺されたそうです。
大好きなおじいちゃんがいな

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【創作大賞感想】首がもげる時、僕は何を思うんだろう

【創作大賞感想】首がもげる時、僕は何を思うんだろう

幸いなことに僕はこれまで大きな病気や怪我をしたことがありません。だから”自分の死”というものにどこか鈍感で、いつかはその時が来ることは理解はしていますが今の自分とは無関係だと思ってる節がありました。

その意識が少し変化したのが父親の死でした。

僕の父親は数年前に脳出血である日唐突に亡くなりました。それは僕ら家族にとってまさに青天の霹靂で全く予期せぬ出来事でした。
亡くなる前までの父親は本当に元

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【創作大賞感想】確かに僕もいた場所

【創作大賞感想】確かに僕もいた場所

高校2年生の2学期が終わるころ、僕はサッカー部を退部しました。表向きの理由は足の怪我でしたが、本当はレギュラーどころかベンチにも入れない惨めな自分を認めたくなかったからでした。
小学生からずっと続けてきたサッカーを辞めた僕は人生の目標を見失ったかのように全てのことに対してどうでもよくなりました。冬休みが終わり学校が始まってもまともに行きませんでした。このままフェードアウトしようと僕は思っていました

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【創作大賞感想】僕もなりたい

【創作大賞感想】僕もなりたい

僕の息子には知的障がいがあります。障がい者として判定されたのが保育園に入園する前の2歳の時でした。市から送られてきた障がい者手帳には最も重い【A判定】と記されており、届いたその日は僕も奥さんもとても大きなショック受けました。この先息子はどうなるんだろう。息子はちゃんと生きていけるのだろうか。まるでお通夜のような雰囲気の中夕食を食べたことを覚えています。
その時、奥さんから「ちゃんと産んであげられな

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【創作大賞感想】本気でふざけるカッコ良さ

【創作大賞感想】本気でふざけるカッコ良さ

昨年11月、すまいるスパイスのゲストとして創作大賞2023でベストレビュアー賞を受賞されたはそやmさんと豆島さんが出演してくれました。
放送では創作大賞受賞式のご様子や創作に対する想いなどを語っていただき、番組終盤にはそやmさんは「とにかくnoteを楽しむことが大事だと思います」とリスナーの方々にお話されました。

そんなはそやmさんが書かれた【骨皮筋衛門】を拝読しました。

古くは江戸時代から帳

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