見出し画像

2022 J2第35節 大宮アルディージャ戦 観戦記

 水曜日に行われた天皇杯準々決勝でアビスパ福岡に勝利し、クラブ史上初のベスト4入りを決めたヴァンフォーレ甲府は残留争い真っ只中にいる大宮アルディージャと対戦しました。

1.試合前

 キックオフの2時間前に小瀬につきました。小瀬では2019年の最終節以来となる声出し解禁の試合であることやその他にも様々なイベントが行われていたこともあってかヴァンフォーレパークはいつもより混雑していました。また、大宮のサポーターも比較的行きやすいアウェイということもあり数多く訪れていました。
 この日買ったスタグルは赤ワインのソーダ割りとトマト焼きそばでした。ワインのソーダ割りはずっと飲みたいと思っていたので飲むことができて良かったです。この日のような暑い日にはぴったりだと思いました。

赤ワインのソーダ割り
トマト焼きそば

 上述の通りこの試合では小瀬では2019年の最終節以来となる声出し応援が解禁されました。両チームのチャントが聞けるのは久しぶりであり、声が聞こえるスタジアムはやっぱりいいよなと感じました。少しずつではあるがコロナ禍以前のスタジアムの姿が取り戻されつつあるのでうれしく感じました。

大宮のゴール裏
甲府のゴール裏

2.スタメン

 甲府は水曜日に天皇杯があった影響などもありスタメンを前節から5人入れ替えました。一方の大宮は前節から2人入れ替えました。ウイングバックに入った三浦選手とフォゲッチ選手は甲府加入後初スタメンとなりました。控えには昨年まで甲府に在籍していた泉澤選手が入っていました。

3.雑感

 この試合は序盤から両チームにチャンスが訪れる展開となりました。まずは甲府にチャンスが訪れ、新里選手がロングボールを処理しようとした所をジェトゥリオ選手が奪いシュートを放ちますがキーパーに防がれてしまいます。狙ったのかは分かりませんが前回対戦と似たようなシーンとなっただけに仕留めたかったです。その数分後、矢島選手のスルーパスに抜け出した富山選手に決められ先制を許します。その後は甲府がボールを握り、大宮が構える展開が続きます。大宮はただ構えるだけではなく、甲府の3バックがボールを持ったら2トップとどちらかのSHの3人で規制してきました。数的同数のプレスを受けたことによって甲府は思うように前進することができなくなりました。そして前半25分にミスからボールを奪われ最後は富山選手に決められてしまいました。その後も甲府がボールを握る展開が続きましたが、なかなかチャンスを作り出すことはできませんでした。大宮が中央を固めるため甲府のWBが比較的フリーでボールを持つことができましたが、そこからの工夫がなく、単調なクロスを上げるだけとなってしまい、中も枚数が少なく、高さでも相手に分があるため簡単に跳ね返される場面が多かったです。また、裏へ抜けだそうとする動きが見られたのが鳥海選手くらいだったので、前線の選手の裏への動き出しもほしかったなと思いました。
 後半、甲府は温存していた主力選手を次々と投入し反転攻勢に転じます。長谷川選手が相手のブロック内でボールを受けることができるようになりましたが決定機を作るまでには至りませんでした。依然として甲府が押し込む展開が続きましたが、反対に大宮のカウンターを受ける回数も増え、特に左サイドの裏が狙われていたように感じました。天皇杯を120分戦った後の中2日ということもあり、浦上選手とマンシャ選手は満身創痍の状態で、かつ山本選手も年齢的に体力面で厳しく、この3バックでは裏に走られたときはかなりしんどいだろうなと感じました。そして後半40分にフリーキックから袴田選手にたたき込まれ万事休すとなってしまいました。この時、甲府のフィールドプレイヤーで180cmを越える選手は一人もいなかったため、高さ不足が露呈される形となりました。3点目を決められた瞬間にこの試合の行方が決まったとみたのかスタンドの観客がぞろぞろと帰り始めていたのが印象に残りました。

4.あとがき

 相性の良かった大宮に完敗を喫し、リーグ戦では2連敗、6試合勝ちなしとなってしまいました。天皇杯から中2日での試合で疲労もあったと思いますが、この試合でスタメンで出た選手の多くは天皇杯では出場していなかったか途中出場だったのでもっとやれるところを見せてほしかったなと思いました。今節の結果を受けて、2位の横浜FCが勝ち点68となり、現在勝ち点42の甲府は残り7試合全勝したとしても63までしか伸ばせないため自動昇格の可能性が消滅しました。また、6位大分との差も13と広がってしまったためプレーオフ圏進出もかなり厳しくなりました。しかし可能性が潰えた訳ではないので最後まで諦めずに戦っていきたいです。今週も連戦で、しかも相手は自動昇格圏にいる2チームということで厳しい戦いが予想されますが、逆にここで勝てれば勢いと自信がつくと思うので頑張ってほしいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?