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職業、アイドル。

2022年8月20日、21日  ほとんどの人にとっては何気ない土日だったかもしれない。だが私にとっては一生に一度の特別な日だった。

これがTwitterで発表されてから韓国行きたいな〜でも(ビザ申請など諸々の点で)行けないな〜と大人しくオンラインチケットを前日に買い(円安で渋り過ぎて逆に300円くらい損した)当日も自覚の無いままぼんやりと18時を待っていた。しかしヲタクという生き物はオフラインであろうがオンラインであろうが、あと5分!となると物凄く緊張するのだ。自分も低気圧の頭痛を忘れるくらい腹が痛かった。後ろで小さく流れているRING RING RING※が終わり、デジタル時計が18時を示した時、舞台上に彼らはいた。客席のマイクが控えめだった為、現地ではどのぐらい声が出ていたのか憶測でしか無いが、たくさんの歓声と待ちに待った公式応援棒に照らされている彼らはとても綺麗だった。
※VERIVERYの爽やか清純代表デビュー曲(聞いて)
月曜日追記 日曜日は客席のマイクを良く拾っていたので大歓声の中登場するべりちゃんが見れて幸せでした。

コンサートの始まり

一曲目にRING RING RINGが来ることが今までのペンミなどを振り返っても多かったので、この流れでやるのか…?と思っていたら流れた。Oが。

OはVERIVERYとしてデビュー後としては唯一のデジタルシングル(デビュー前にもひとつある)で、実際の質量を持ったCDが手元に届くことも無く活動も1週間ほどで終わってしまった(次のフルアルバムへの準備)のでほぼほぼヲタクとしてやれた事が無かった曲でもあるので他の曲に比べるとヲタクメモリー(ヲタクメモリー?)が少ない曲でもあるが、この曲はVERIVERYがVERIVERYたる原点の曲のひとつ(もうひとつはRING RING RINGだと勝手に思っている)でもあると思っているので最初にこれをぶち込んできた時点で「ああ、今回のコンサートは本気なんだな」と思った。別にそれ以前のペンミや公演が半端な気持ちで出来上がったものだとは思っていない。彼らはいつだって全力をかけてアイドルをしているのだ。それでも、このコンサートはVERIVERYとしてデビューして初めてのコンサートであった。しかもデビュー後3年もかかっている。3年目にしてようやくのコンサート。これは人気どうのこうのでは無く、タイミングだったり、某ウイルスだったり、色々あっての3年なのである。日本デビューや応援棒、コンサートなど、ゆっくり、少しづつではあるがアイドルとしての活動を着実に歩んで行ってくれていること自体が嬉しいし、事務所も事務所で大赤字にも関わらず毎回ヲタクに舌を巻かせるほどのクオリティのカムバックなどを用意してくれることにも感謝している。
話が脱線したが、諸々の曲を終わらせてMCに入った途端、彼らの顔はいつも見ている私のよく知った彼らになった。某ウイルスのために、コンサートやペンミなどをする機会が少なく、音楽番組以外でステージに立つ彼らは未だに見慣れない。

Road to Kingdomの鎮魂

物凄い小見出しである。ロキンに関しては私は諸々の事情でガチで追っていたという訳でも無かったので何も言えないのだが、Tag Tag Tag(concert ver.)のイントロの振り付けにPhoto※を感じたりBeautiful-xの音源がロキンと同じもの※が使われていたりするのを見て、ロキンの鎮魂だと思った。Tag Tag Tagの音が本当に絶妙に気持ち悪くてそう言うところがジェリピの思想がギチギチに詰まっていて好きだ。音楽にはからっきしだがジェリピは裏の一音一音まで拘り抜いた音を提供してくれるので信頼がある。

※Photo

※Beautiful-x

ジェリピを箱で推させていただいているヲタクなのでお兄さんグループの話をするが、ジェリピの音に対する拘りの気持ち悪さはこれにも通ずる物があると思っている。

音が多くても少なくても絶妙な不気味さを醸し出すことに強い事務所だなと思う。タイトル曲※のイントロにヴェートーベンの「月光」の第一楽章を持ち出したりするあたり本当に気持ち悪くて大好き。
※ハチャメチャ良(リャオ)曲

一年越しの初披露

遂に、と言えばいいのか分からないがちょうど一年前に出たミニアルバムに収録されているHeart Attackが披露された。当時ハラメが公開された時点で話題になりトレンド入りまで果たした曲だが、今日まで披露されることはなく、公式が出したセトリスポで「Heart Attack」とデカデカと書かれていた時のヲタクの心境は察しざるを得ない。

というか自分も滅茶苦茶になった。
サビでセンターを張る推しも大好きだし振り付けと重低音のマッチが最高だったので早くデカい箱でズンドコ聞きたい。

見てくれ。ついでに推しのチッケムも見ろ。レモネードに金を出せ。

情緒ジェットコースター

こちらも初公開のLove Line。この曲は一年前なんてものじゃなく三年前に出た曲で、今まで一度も披露されたことがなかった伝説になりつつあった曲である。
コンサート前に出されたスポでヲタクはある程度察していたが、いざ目の当たりにすると滅茶苦茶可愛くて涙でナイル川が潤った。

ついでに推しのチッケムも見ろパート2

その後のMOMENTでヲタクは情緒を滅茶苦茶にされたまま長めの不穏VCRに入った。
コンサートが始まる前、ヲタクたちと「ThunderかG.B.T.BかTRIGGERどれか選んでやらないと流石に死なん?」という話をした。

全部やった

どういう体してんだよ(最初の感想)
アメリカツアーのドキュメンタリーで「G.B.T.Bやったら流石に死ぬべ(笑)」って言ってた人がG.B.T.B(Rock ver.)←かっこいい を踊っているじゃないか。衣装も3回か4回くらい着替えて、布が多いと景気が良くてヲタクは嬉しいのでその辺は素直に嬉しかった。

シンプルにかっこいい。
G.B.T.Bと言ったらメンバーの活休もありペンミなどのライブイベントでも披露したことが無いため、わたしの中で(欅…46の不協和音的な曲だな……)と思っていたし、今回も体力の問題で避けるんだろうなと思ったらガチガチに固めて来た。
𝐖𝐡𝐨'𝐬 𝐠𝐨𝐧𝐧𝐚 𝐩𝐮𝐥𝐥 𝐭𝐡𝐞 𝐓𝐑𝐈𝐆𝐆𝐄𝐑じゃねぇのよ。(ヲタクはそれどころでは無い)

当時これを見ていた私にはよく分からなかったが、コンサートが終わった今考えてみると、今までのVERIVERYとしての概念的な何かを払拭するものだったんじゃないかと思っている。
G.B.T.Bやったし、流石に体力的な問題でMC入るかなと思ったら続け様にメンバー達が「G.B.T.Bと同じくらいキツい」と話していたTRIGGERのイントロが流れ出して、(今日死ぬつもりなんか?)と思った。そりゃあそう。それも終わり本当に死ぬから休め!と思っていたら左下に𝐔𝐧𝐝𝐞𝐫𝐜𝐨𝐯𝐞𝐫+𝐈𝐍𝐓𝐑𝐎とか書かれていてオイオイオイオイ(刃牙)になった。正気か?と思ったら次の瞬間上裸が現れてイカれてやがる…になった。

こっちはもうただただヤバい方だしこの後の𝐊𝐈𝐌 𝐘𝐎𝐍𝐆𝐒𝐄𝐔𝐍𝐆無双パートもヤバかった。ヲタクは語彙力が無い。V connection Lv 100みたいな振り付けされてヲタクはどうやって勝てばいいんだよになった。(格ゲー?)ずっと上裸で踊るドンホンさんで(一人だけ所属グルが違くないですか?)になっていた。ちょっと薄いモネクみたいな……(失礼)

その後MCに入りようやく一休み……と思ったら𝐊𝐈𝐌 𝐘𝐎𝐍𝐆𝐒𝐄𝐔𝐍𝐆まで脱ぎ出してヲタクはもうどうすればいいのか分からなかった。日曜日はほぼ自ら脱ぎに行ってて更に意味が分からなくなった。ベリベリってこんなグループだっけ??(宇宙猫)

アイドルとして、青年として

最後のコメントが終わり、ヲタクはもうHPが残っていない中、会場に流れたのはCandleだった。ここで泣いて記憶が定かではないが日曜日にサプライズイベントでファンがCandleを歌うというものがあり、それを聞いて号泣したヨノさんが蹲るのを見て私も号泣した。狭いカラオケの一室で映し出された映像を見て号泣する成人女性というなんとも異質な構図であるが、インターネットの粒子越しに見た彼の涙はとても美しかった。

現地に赴いて彼に紙飛行機を飛ばすことは叶わなかったけど、あの瞬間は私も会場で涙を流したような気がした。土曜日はコメント中に泣きそうになったヨノさんを抱き締めるミンチャンさんにロキンベハインドを感じてポロリと来た事はあったが、日曜日の本気で泣いている彼らを見て、デビュー前から見てきた私の中の感情が止めどなく溢れて涙として出てきた。普段アイドルのコンサートなどてウルっと来る事はあっても、声を押し殺してまで泣くということは無かったので自分でも驚きつつも、それだけ感情を大きくさせてくれた彼らに感謝した。

ヨノさんは私が知っている限り、1位を取ることに拘っているなと思っている。実際年末のベハインドで「来年は1位を取る」と発言しているし、度々そういう言及があるのもヨノさんであるが、未だその夢は叶ってはいない。それでもあの空間の中で彼らは文句の付けようがないほど1番輝いていた。歌手になるという夢を持って事務所の扉を叩き、今現在アイドルとして歌を届ける存在になったヨノさんが、「今日、凄く幸せです」と発言したその事実だけでもう物凄く尊いのだ。

終演後、メイクを落としきれていない泣き腫らした顔はとても幸せそうに見えた。ヨノさんがアイドルになる確率も、それに出会う確率も本当に奇跡的なものであるし今回のコンサートでそれを強く思って、ますます彼らの成長を見届けねばならないと思った。貴重な青年時代の10代、20代をアイドルという過酷な仕事に捧げている彼らは、私の人生に光を灯してくれている存在であり、また誰かの人生にも同じように救いになっているのではないかと思う。プロジェクター越しに見ても彼らの輝きは失われることなく“職業、アイドル”として完璧な振る舞いだった。

贔屓

ここから完全に推しであるヨノさんの話になってしまうが、この二日間で私は確実に彼に対する気持ちが大きくなったし、人間として更に尊敬の念が止まらなくなった。私は推し!と気軽に言えない人間(この先推していく保証が無いため)だが、ヨノさんのことは胸を張って推しと言える。そもそも私にとっての推しの基準は「人間として尊敬出来るか否か」であってビジュアルやスキルは二の次である。ヨノさんの歌に対するストイックさや自分の感情への折り合いをつける上手さやここには書ききれないほどに素晴らしいものを沢山持っている彼を、私はずっと応援していたいと思っているし、仮にもしアイドルを辞めてしまったとしてもアイドルのチュ ヨノではなく一人の人間としてのチュ ヨノもきっと人間として尊敬が出来る“推し”であることに変わりは無いと思っている。

日曜日のマイクアクシデントで話を進行する要役でもあるリーダーが抜けてしまった時も自ら話を進めて会場の不安を取り除いてくれた事も、アンコールで疲れているのにも関わらず客席でファンサを欠かさない姿も、全部全部尊敬しているし、月並みな言葉になってしまうがアイドルになってくれてありがとうという言葉を送りたい。終演後に送られてきたBubbleは時間をかけて書いたんだろうなと思う長文で、私も翻訳機を使いながら読んでいたが、ヨノさんのアイドルに対する考え方や、ファンへの謙虚さ、心の清らかさには敵わないなと思った。コンサート1週間前にはSNSの更新はほぼ全て止まっていて、少しの不安を抱きながらも私たちのために一生懸命頑張って練習してくれているんだなと思うと、本当にありがとうの気持ちでいっぱいである。

本当にお疲れ様。ゆっくり休んでまた素敵な歌声を聞かせて下さい。

最後に

デビュー後初のコンサートということで沢山の不安や葛藤や衝突があったと思う。それでもそれを微塵も感じさせないほど楽しげな姿、かっこいい姿を見せてくれてありがとう。七人全員で駆け抜けたこのコンサートは、VERIVERYとしてもヲタクとしてもとても大切なものであったと思っている。

いつも初心を忘れずに謙虚なあなた達が私たちの誇りです。アイドルになってくれてありがとう。大好きです。


謝罪

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