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『自分の子だとうまくいかない』構造と解決策

①片付けの話
「読む!」「片付ける!」と妻と約束をして図書館の本を20冊借りた長男だったが、管理できずに家のいたるところに本が散っていた。
図書館に返すため本をまとめるように言っても動かない長男に、妻のイライラがピークへ。

妻「自分で片付けられないなら1冊ね!」
長男「嫌だ!いっぱい借りる!」
妻「だったら片付けなさい!自分で片づけないならもう図書館に行かないよ!」
長男「嫌だ!うえ~ん!」

このまま片付けなさいと長男に言い続けても、そもそも本を探せないと思ったので、妻は妻で一緒にやるタイミングを考えてはいるのだろうが、私が引き継ぐことにした。

「5冊の山をいくつ作れるか対決ね!」
「よ~い、スタート!」

スタートの合図と同時に、長男を待たずに私が本を重ね始めると、
負けじと家中から本を集めて重ねる長男。

あとは長男がギリギリ勝てるように調整するだけで、
あっという間に長男が2山(10冊)、私が1山(5冊)と4冊を重ねた。

「いえ~い!!」

勝利を全力で喜ぶ長男。

だけど、1冊足りない。

「先に見つけたほうが勝ちね!」

心当たりのあるところへ私が向かうと、
負けたくない長男は私についてきて一緒に探す。

「あった!いえ~い!僕の勝ち!」

そのまま、大きさ順に並べる遊びをして、片づけ終了。

②幼稚園準備の話
ひさしぶりにぐずぐずして、なかなか着替えようとしない長男。
普段は妻が長男の着替えを担当しているが、妻は次男に授乳するため、
この日は私が引き継ぐことになった。

私「制服持ってきな。」
長男「パパが持ってきて!」
私「自分で持ってこれるでしょ。」
長男「パパが持ってきて!」

私は遅刻よりも自分でやることのほうが大切だと思ったので、
長男が自分で持ってくるまでのんびり見守る構えでいた。

こんなやりとりを5分ほどしていたら、

「持ってきてあげて!」

私が妻に怒られた。
できることをやらない長男ではなく、なぜ私が怒られるのか。
まったく意味がわからずに、イラッとしてしまったので、
私は次男を見ることにして、長男は妻に任せることにした。

妻が制服を準備してあげたら、長男は自分で制服を着た。

あとで妻から話を聞くと、
いつも自分で着替えてはいるけれど、制服や靴下は妻が用意してあげているから、
制服を自分で持ってこられるわけがないということだった。

確かに普段やっていないのに、ぐずっていてできるわけがない。
そんなこともわからず間違った対応をしていたらそりゃ怒りたくもなる・・・

【①と②からわかったこと】
妻と長男のやりとりを見ていて、できっこないのになあと思っていたけれど、私も妻とまったく同じことをやっていました。

ああ!これがよく聞く『自分の子だとうまくいかない』の構造なのではないかと。

どちらのケースもたぶん、ひとりがそのやりかたでやり続けても解決したと思います。

本の片づけの場合、根気勝負の末、長男が片付ける気になったら、きっと妻は様子を見て一緒に片づけたんじゃないかなと思っています。

着替えにしても、根気勝負の末、長男が動いたら、見つけられないものは一緒に私が準備したでしょう。

でも、これって子どもにとっても親にとってもしんどい!
我が子に熱が入り過ぎちゃって、親がこだわっちゃってます。

「我が子ならできると思ってるハードルが(現時点でその子にとって)高すぎやしませんか?」

ということに、熱がはいっちゃってる当事者だと気づきにくいので、冷静に見られる目が他にあることは大事だなあと痛感しました。

そして、一般的にはお母さんがひとりで対応するケースが多いので、なかなか気付けないのではないかと思います。

だからひとりで子育てするのではなく、こういったうまくいかなかったことを誰かに話すことをおすすめします。他人のことだと案外、簡単に気づけるので助け合うことができます。

もし子育てトークを気軽にできる相手がいなくても、オンラインで安心して話せる場はたくさんあります。どこがいいかわからない場合は、私もやっていますのでお気軽にご相談ください。

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