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女性の連帯感と山のすそ野のカウンセリングルーム【箱庭】

はじめまして。
心理カウンセラーのむつきです。
京都府綾部市にてカウンセリングルーム【箱庭】を2022年7月に開業予定です。
現在は近場の出張とオンラインで対応中です。

開業予定と言っても、まだ鍵を預かったばかりでこんな状態です。
過疎地の空き家を一軒丸ごと借り受けることができ、事務所兼カウンセリングルーム兼遊び場として使わせてもらおうと思っています。
冬には焚き火しながらカウンセリングしたいとも考え中。楽しみです。
ただ、うちの社長(長女)はこだわりが強いので色々変えることになりそうです。

◆山付き畑付き一軒家

実は田舎にはこんな空き家がごろごろ転がっています。

子どもがこぞって都会に出てしまい、残された親も亡くなり放置された家。
時折、誰かが帰ってきて窓を開けたり草刈りしたりする家もあれば、ツタが生い茂り瓦が落ち、お化け屋敷のような家もあります。

市の空き家バンクに登録している家もありますが多くはなかなか買い手がつかないのが現状。役所の担当の方は
「大体が山や畑、田んぼが付いてくるのでなかなか難しい。固定資産税は安いが管理が大変になると尻込みされる方が多い。」
と話されていました。

私などは、「竹藪があればタケノコ?松があればマツタケ?秋にはアケビやザクロ?山菜?山吹?」なんて宝の宝庫に見えますが、ちゃんと考えられる方にはお荷物の負債なのかもしれません。

遊び心があって、自然が好きで、地元にも謙虚に馴染んでいけるような、そんな素朴な方がいれば田舎は低予算で住める物件が山のようにあります。
私も子ども2人連れて母子家庭として引っ越しました。意外といけるものです。田舎暮らしオススメです。

◆女性の安心安全な連帯感

ところで、今回借り受けた家の集落は住人同士の結びつきが強いです。「〇〇さんとこの木が道に張り出してきたから切っといてあげた」と、空き家の手入れも無償でやってしまいます。
私も色んな所に住みましたが、こんなフレンドリーな地域は初体験です。

他と何が違うのかと考えたところ、住人の結びつきというよりも女性の結びつきが非常に強いのだと気付きました。

ここに住む女性の多くはよその土地から嫁に来た人たち。友達も知り合いも無く、この土地のしきたりも分からない。お姑さんも厳しく、旦那は仕事に明け暮れる日々で愚痴をこぼす相手もいない。
そんな中で同じ境遇の嫁同士が支え合い助け合う関係になるのも当然のように思います。

私もここに引っ越してきた当初は、「山の道づくり」「夜回り当番」「旗立て当番」などの仕事が回ってきてあたふたとお隣さん泣きついていました。ここで暮らすしかない、という覚悟もありましたが、新参者という立場が素直に聞きに行くことを後押ししてくれたように思います。

また、ここの女性たちはお互いを名前で呼び合います。例えば「まちこさん」「ちえこさん」のような感じです。私も名前で呼ばれいまだに照れます。同じ苗字が多いので必然的にそうなったのだと思いますが、この名前で呼び合うのもより一層親しみが湧きます。

ここに越してきて感じた、人の穏やかさや温かさ、ウェルカムな空気感や猜疑心を感じない人間性は、もしかしたら女性たちの安心安全な連帯感によるものなのではないかと考えさせられました。

子育ては一人ではできないと言われますが、現代の子育てが苦しい原因が分かるように思います。

◆山のすそ野のカウンセリングルーム

そんな過疎地の一軒家でカウンセリングルームを開くのはとても重要な事だと思っています。

鳥がさえずり、木々のさざめきが聞こえ、時折、人の話し声や笑い声が聞こえてくる安心感。遠くで列車が走り過ぎる音も聞こえます。
話したくない時は山際を散歩したり焚き火をしたり。時には箱庭で遊んだり。

山のすそ野でひらひら舞っていたクロアゲハ

自然は誰をも受け入れ肯定も否定もしません。それこそカウンセリングの本質だと思っています。自然は有能なカウンセラーなのです。

あくまでも心理カウンセラーは付添人。その人が自分の心にある様々な事に気付き、あるがままを受け入れられるよう、前を向いて生きられるよう、そばに居続けるだけの存在です。肯定も否定もしない姿勢は、まさに自然そのものでなければいけないとも感じます。

今回、運よく非常に素晴らしいルームを開設できる運びとなったことに感謝しつつ、子どもの不登校から始まった私の迷走の終着駅がここなのだとも感じています。

苦悩を乗り越えた者には他者貢献する義務がある。私はそう思っています。
今まさに子育てに苦しむお母さんを一人でも笑顔にしてあげたい。不登校や引きこもりで自己否定し続けるお母さんたちを楽にしてあげたい。そう思っています。

逃げるように家族3人が引っ越した先で、子育てから逃げ出したいと苦しむお母さん達のお役に立てることは宿命のように感じます。

◆カウンセリング料金の意味

子育てカウンセリング【箱庭】のカウンセリング料金は1時間3,000円。相場より少々お安めです。でもこれは家族が生きていける最低限度の設定で、我が家にすればちょうどいいのです。

私もお客様も「無理に働かない」事が私の目指すところです。いらない物は買わない、買わせない。商売っ気はありませんが一人でも多くの方に元気になってもらった方が私の幸福度はあがります。人生の折り返し地点も過ぎた私には、その方がよっぽど有益なのです。

◆一人よりも二人

今回の物件は人との繋がりで得られたものです。決して私がお金持ちだとか人脈が広いわけではありません。ましてや勤勉でもなければ人格者でもありません。大概、飽き性の気分屋です。

ただ淡々と日々をこなす中で舞い込んだお話しだったのですね。
でもきっと以前の私ではそのチャンスに気付けなかったと思います。昔は心にボトルネックのようなものが存在し、知らず知らず大変な方、不幸な方へ行動していました。今から思うと冷や汗が出るほど「私が私ではありません」でした。

ではそのボトルネックとは何だったのか・・・。
それは幼い頃からの愛着問題でした。それが人生のトラブルの原因だったと言っても過言ではないと思っています。
心理学を勉強し内省することによって、その愛着問題に気付き自分なりの意味づけを行う事ができました。

それによって、他者に聞く事、頼る事、お願いする事が容易にできるようになり、人間関係を勝ち負けではなくフラットに築けるようになったのです。これは私の人生において大きな一歩となりました。

ただ、これを一人で行うのはとても大変です。私も子どもの不登校から6年が経ってようやくここにたどり着いた状態です。
ましてや現代の子育ては、母親にとって苦行ともいえる側面があります。たった一人で自己カウンセリングするには相当な覚悟と時間が必要です。

「ちょっとカウンセリング行っておいでよ。」
そんな会話が少しずつ聞こえる社会になって来ました。心理学先進国のアメリカでは病院よりもカウンセリングが生活に密着しているようにも見受けられます。

辛い時には一人よりも二人です。そして相談する相手は第三者が理想です。
カウンセリングをもっと身近に感じて頂き、ストレスフルな毎日を楽しめる為の心の安全基地としてご利用いただけたらと思います。

◆公式LINEのご案内

現在、オンラインカウンセリング、出張カウンセリング(交通費はご負担ください)を行っています。
ご予約・お問い合わせは下記公式LINEよりお願い致します。

子育てカウンセリングルーム
【箱庭】公式LINE

こちらの公式LINEでは2022年6月22日より、子育てする全ての方に向けて「新しい時代に向けた親子の学び」を毎週水曜日に配信します。最新のニュースから今と昔の子育て論の違い、価値観や家族の在り方など多岐に渡って学んでいただける内容となっています。

また、カウンセリングルームの様子やイベント開催のご案内も随時更新していきます。
是非、気軽に登録いただければと思います。勿論、無料です。


長々とご案内しましたが、カウンセリングルーム【箱庭】としての初投稿はここまでにしようと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
皆様の子育てが笑顔に満ちたものになりますよう祈っています。
今後とも子育てカウンセリングルーム【箱庭】と【Purple.b】をよろしくお願い致します。
またお会いましょう。




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