今の状況にどう対応するか。
現在、我々はパンデミックに襲われています。
全人類です。
たった数ヶ月で何億人、いや何十億人の人生が劇的に変化したか。計り知れません。
四月の上旬の時点で39億人、人類の半数が自宅待機を要請されています。
効果の幅は広いです。
しかし、この幅は行動の早さで生まれています。まず、経済への損害を恐れて行動を引き伸ばしてしまった国々を見てください。
命の選択をせざるを得ない状況になってしまっています。
どちらの命が重要かを決められますか?医者の方々も心が痛むでしょう。救えるはずの灯火がが目の前で消えてしまうのを見て。
医療崩壊の恐ろしさです。。。
では行動が早かった国々はどうでしょう。損害を最低限に抑えられています。ゼロではありません。
しかし、何万人もの命を救っています。
早期対応の効果は絶大です。僕は日本も今すぐ行動するべきだと思います。
早期対応の重要度を少しでも知っていただくため、僕が現在在住しているニュージーランドの話をさせたいただきます。少し長くなります。
1. 政府の早期対応
ニュージーランドでは自宅待機要請が三月下旬から出されております。アーダーン首相が全国放映の演説でAlert Levels(コロナ対策危機管理)を施行した四日後に4週間の「ロックダウン」が始まっていました。
しかし、このようにいとも簡単に移れるのでしょうか?
結果から言えば、出来ます。
英語ですが、興味のある方は下の図を是非読んでみてください。
*政府のウェブサイトから引用しました。
まず、政府は『エッセンシャル・ビジネス(食用品・日用品・医療機関など)』はロックダウン中も継続すると説明。国民のライフ・ラインの確保を明確に提示。
さらに、12週間を上限とする給与保証制度を確立。売上30%減以上の企業・事業主を申請対象とした、被雇用者並びに個人事業主救済の支援制度を行う事を宣言しました。概ね従業員一人当たり30万円〜50万円相当の支給額です。
これにより、国民は安心して自宅待機の準備を進められたのです。
*許可を得て部分的に父の記事を引用しました。↓
2. 教育機関の対応
僕たち学生はどうでしょう。学校はどう対応したのか。これもまた見事に迅速な早期対応で解決策を導き出したのです。
各学校は自宅待機要請が出される1週間前から準備を開始していました。先生や教授はGoogle Classroomの操作を学び、生徒には「オンライン授業への移行をする可能性が高い」と伝えていました。自宅待機要請が出る前にに解決策をあらかじめに出していたため、スムーズな移行が可能でした。
現在秋休みですが、二週間の休みを終えた後、各学校2学期をオンライン授業で開始します。
「実際にオンラインで授業をできるのか?」と思う方もいるでしょう。
僕の経験では、障害は少なかったです。もちろん生徒一人一人の自主性が問われますが、最終的にそれは生徒次第です。
しかし、命の危機を冒してでも学校に通うべきでしょうか?
21世期の今、テクノロジーを使える今こそ有効活用すべきです。
3. 学べること。
このようにニュージーランドの政府は素早く、かつ明確な早期対応で国民の安全だけではなく、信頼も得てきました。
昨日会見で発表された数値によると、早期対応により陽性患者数が予想されていた四分の一に抑えられています。
効果は見ての通りです。
ですが、実際に早期の頃に行動を取るのはとても難しいと思います。
パンデミックは指数関数的に広まる傾向があるため、初期の増加はあまり怖くなく見えてしまいます。政府や自治体も行動を取り難いでしょう。
しかし、東京のような大都会で一人でも陽性患者が出歩いてるとどうなるでしょうか。
*Flickrのフリー素材から引用
この人混みの中に一人でも陽性患者がいるかもしれないと思うとぞっとします。手に負えない速度で広まっていくのは間違いありません。
現在外出自粛が東京で出されています。少しでも患者数を減らすため、とても大事な行動です。
ところが今日、多くの地域の学校では始業式が行われました。
なぜ子供達は命懸けで学校に行かないといけないんでしょうか?
自治体ごとで判断を委ねる政府の気持ちもわかりますが、ここは政府が責任を取るべきだと思います。
ニュージーランドの政府から少しでも学び、国民に安全を保証する。これが政府の役割ではないでしょうか?
僕は外から見ていることしか出来ませんが、一人の日本人としてこれから日本がどうなるか心配です。。。
4. これから
これから世界が元に戻るのにも数年かかるでしょう。何億人もの人生が変わってしまったのですから。
国際労働機関(ILO)によると、この新型コロナウィルスが原因で最悪の事態、世界で2500万人が失業すると言われています。
現在の状況が治るまでどれくらいかかるかは誰も分かりません。
しかし、この状況を無事終えた時、どう立ち直すか。戦争が起こらないためにも各国々の協力が必要です。
自分達の国を守るだけではなく、支え合っていくのが一番大事になります。
我々市民はこのような影響力を持っていません。
しかし、出来ることは一つ。家で時間を過ごし、感染拡大の確率を少しでも下げること。
Stay Home. Save lives.
*見出し画像はみんなのフォトギャラリーから使わせていただきました。
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