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逆算思考で合格を勝ち取る!働く人の資格勉強法

はじめに

紹介動画

大学卒業してから、公認会計士の勉強を始めて、27歳で合格。
これまで、足掛け20年間以上にわたって、資格取得のために勉強し、4つの国家資格に合格することができました。
「まさか、こんなに勉強することになるとは」
あの日の私には、想像もつきませんでした。
はじめまして。
甲子園総合会計事務所の代表を務めている下園大地と申します。
起業の支援、特に起業するときに融資を受ける「創業融資」のサポートをメイン業務として、日々邁進しています。
「仕事の幅」を広げることや、「将来、役立つ」ことを考えて、私はこれまでに以下の資格を取得してきました。
・公認会計士
・中小企業診断士
・社会保険労務士(社労士)
・宅地建物取引士(宅建)
・簿記検定(1級~3級)
取得した資格に着目すると、なんだか「すごい人」のように感じるかもしれません。しかし、決してそんなことはありせん。
「4勝10敗」
これが、私の国家資格の戦績です。これまで、公認会計士試験は3回、中小企業診断士試験は2回そして社労士試験は5回と合計10回も不合格を経験しています。
みなさんの身の回りに、こんなにも不合格になった人はいないのではないでしょうか。
だからこそ、不合格の悔しさも誰よりも経験していると自負しています。
「仕事と勉強の両立は難しい」
仕事の成果が重要なのは、言うまでもないことですが、業務外に何をするか?も問われる時代です。多くの社会人がプライベートの時間を勉強に充てています。
資格の勉強を始めたものの、途中であきらめる人が多いのも事実です。私も中小企業診断士、社労士そして宅建という3つの国家資格は働きながら勉強したので、仕事と勉強の両立が想像以上に厳しいことを身をもって知っています。
一方で、世の中には「持っているものが違う」人たちがいます。このような方は、難なく、最短距離でゴールにたどり着くことができます。
「テレビやネットの有名人」は、このタイプの人が多いのかもしれません。
才能のある人たちを羨ましく思ったことは、1度や2度ではありません。そして、自分の才能の無さに、失望しました。
「なんで合格できないんだ」
何度も、何度もこのような気持ちになりました。どんなに才能のある人に嫉妬しても私にできることは、勉強すること、そして試験でベストを尽くす、ただ、それだけでした。
こんな私でも4つの国家資格に合格することができました。
試験範囲も違えば、問題の出題形式もさまざまで、合格を引き寄せるための「セオリー」も資格ごとに異なっています。
「共通する部分もある」
複数の資格を勉強したからこそ、気がついたことです。そして、このノウハウが資格の勉強に活かされたことは言うまでもありません。
もしも、今の私がタイムスリップして、事前にノウハウを伝えることができれば…。
もっと楽に、もっと勉強時間を少なく、そして、もっと早く試験に合格できたことでしょう。
このコンテンツで伝えることは「普通の人」がカベに何度もぶつかり、はね返された経験のなかで得た「勉強するためのノウハウ」です。
その「勉強するためのノウハウ」をこれから資格の勉強を始めたい、あるいは不合格になって再チャレンジしようと思っている、受験生のみなさんにお伝えしたいと思っています。

今、スタートが有利

「リカレント」や「リスキリング」という言葉を聞いたり、見たりしたことがあると思います。今後、キャリア形成を表す代名詞の一つになるかもしれません。
「人生100年時代」という言葉が新語・流行語大賞にノミネートされました。
2017年のことです。
この「人生100年時代」で表していることは、単に寿命が延びることだけでなく、働く期間も長くなることを意味しています。
働く期間が長いとトラブルに見舞われます。私は2007年に就職しましたが、それ以降でも、リーマンショック、東日本大震災、コロナショックといった、世の中がガラリと変わる出来事を経験しています。
今後もさまざまな出来事が起きるはずです。残念ながら、働いている会社が倒産する可能性もゼロではありません。
さらに技術の進歩は目覚ましく、今後、新しい産業や「新しい職業」も生まれることでしょう。そのため20代~30代で身につけた能力で、定年まで勤めることは難しくなりました。
「ツールだけでなく、ヒトもバージョンアップが必要になります」
リカレント(社会人の学び直し)やリスキリング(技術の再習得)というワードは、このようなトレンドのなか、脚光を浴びている言葉という印象を持っています。
では、この言葉が生まれる前はどうだったのでしょうか。
「表現する言葉が無かった」
ただ、それだけのことで、この言葉が広がる前から「リカレント」や「リスキリング」と同様の活動をしていた人はいました。就職後、国家資格の取得ために勉強したという意味では、私もその1人かもしれません。
会社に従っていれば、自分のキャリアを構築できる時代ではなく、自分のキャリアを自分で築く時代になりました。そのなかには、私と同じように国家資格を目指す人も、きっといるはずです。そのため勉強に対する関心は、今後、高まっていくことでしょう。
さらにコロナショックが、国家資格の受験生増加という流れに拍車をかけます。
「不景気になると受験生が増える」
国家資格では、このような法則があります。
景気が悪くなると、企業は新規採用の人数を減らすため、希望する会社や業種に就職できない人が多くなります。「就職できないなら資格取得」このように考える人がいるため、結果として、資格を目指す人が増えることになります。
実際、2000年代はいわゆる「就職氷河期」と呼ばれる世代が受験生として勉強をしていたため、国家試験の受験者数は多く、その後、景気が持ち直すと、徐々に受験生が減少することになりました。
私は「就職氷河期」の世代なので、この法則を身をもって経験しています。
では、現在はどうでしょう。
みなさんもご存知のとおりコロナショックは未曾有の大不況を引き起こしました。切迫した状況のなか、とにかく就職することを優先して、不本意な就職をした人もいるでしょう。その人たちが、今後、転職やステップアップのために資格の勉強をすることが予想されます。
資格を取得していると転職で有利になるのはもちろんのこと、独立まで視野にいれると、一発逆転のツールにもなり得えます。
ここに「リカレント」や「リスキリング」といった、前向きな動機を持って勉強する人も加わります。このように受験者が増加することが見込まれます。
今後、国家資格の受験を検討しているのであれば、一年でも早く勉強を始める方が有利といえるでしょう。

このコンテンツの対象者と構成について

対象者は「働きながら資格・検定の勉強をしている社会人」です。
その人たちが、資格・検定を勉強するときに、抱える疑問や悩みを一問一答で答える構成になっています。
さらに勉強を始めた直後と、試験の直前期では考えることは異なるため、時系列で分けて、その時点で抱える悩みや疑問を解決する形式で進行します。
(詳細は下記の目次をご覧ください)
Chapter0:私の履歴書
Chapter1:「決断」の前に考える!
Chapter2:合格のまでの「地図」を作る!
Chapter3:良いとこ取りで自分なりの「勉強法」を見つける
Chapter4:大切な「直前期」そして本試験へ…


このコンテンツはnoteの特徴を活かして「動画と文章」を使ってお伝えします。どちらも同様の内容になっているので、お好みで選んでください。
Chapter1から有料になりますが、購入するかまだ迷っている方に、立ち読み動画をサービスします。
ぜひ購入前に参考にしてください。

このコンテンツを作成した理由

このセクションの最後に、このコンテンツを作成するきっかけをお伝えします。
深夜番組を見ていたときのことです。
その放送回のテーマは「絵をうまく描けるようになる」というもので、課題は「自動車」の絵を描くことでした。
まずはタレントが、自分なりに自動車の絵を描いていたのですが、いかにも絵心が無い「のっぺり」とした感じで、お世辞にも、うまいと言える状態ではありませんでした。
そこで、マンガ家が「二点透視図法」というデッサンの方法をレクチャーしました。
「二点透視図法」は、建物などの遠近感や奥行きを表現するための技法で、補助線を用いながら、立体的に見えるように描く物体の配置を決める方法です。
マンガ家の指示に従って、再度、タレントが自動車の絵を描きました。
するとどうでしょう。
たった30分ほどで立体感が出てきて、なんとなくですが「自動車」のように見えるようになりました。
とても衝撃的な瞬間でした…。
「美術の授業を10年間以上、受けてきたのに、なぜ先生はこの方法を教えてくれなかったのだろう」
私の率直な感想です。私は絵がうまいわけではありません。また芸術家になりたかったわけでもありません。ただ、絵を描くための技術を教えてもらえれば、うまく絵を描けたかもしれないとシンプルに思いました。
実は、勉強も同じです。
学校に入学してから「勉強しなさい」とさんざん言われてきました。たしかに、学校では先生が勉強を教えてくれました。しかし、勉強するための「正しい努力」の仕方を教えてくれる人はいませんでした。
「必要なのは、新しいテキストや講座ではなく正しい努力」
資格・検定のゴールは言うまでもなく「合格する」ことで、そのためのテキストや資格の予備校といった、ツールも充実しています。たしかに、どのツールを選択するかは重要です。
ただ、それ以上にツールを使いこなすことが重要で、机に座って勉強する前に、その準備ができているかで、結果が変わると私は考えています。
このコンテンツでは、私がこれまで、資格の勉強を通じて獲得した「勉強するためのノウハウ」言い換えると「正しい努力」をするための方法をお伝えします。

立ち読み動画

Chapter0:私の履歴書
これから、このコンテンツを見ていただくにあたり、私の原体験が元になっている部分が多数あります。資格の勉強に関する経緯などを「私の履歴書」と題して手短にお伝えします。
◇公認会計士時代
私はいわゆる「就職氷河期」の世代で、大学時代の就職活動が厳しく、残念ながら、希望した企業から内定をいただくことができませんでした。
何度も不採用の連絡を受けるなかで、このまま就職活動を続けていくよりも「別のルート」を選んだ方がいいのではないかと考え、資格の勉強をすることを決意しました。
今にして思えば、たくさんの選択肢があったのですが、世間知らずの私には、それがわからず、「これしかない」という気持ちで公認会計士の取得を決意しました。
大学を卒業してから、本格的に公認会計士試験の勉強を始め、4回目の受験で合格しました。このとき、すでに27歳。
同年代の人よりも遅い、社会人生活スタートになりました。
合格後は、監査法人に勤務し約7年間、主として会計監査業務を行いました。ハードな仕事でしたが、やりがいもありました。
最初の数年は、仕事についていくのがやっとでしたが、年数を重ねて経験を積むことで、少し余裕が出たときに、今後の自分のキャリアに向き合うことになりました。
◇独立を視野に転職
「独立して自分の事務所を持ちたい」
いつしか、このように考えるようになりました。この目標に近づくためには、会計監査とは違う経験を積む必要があると考え。転職しました。
「国民年金が去年より高くなったので、役所に相談するから、同行して欲しい」
転職したコンサル会社では、「リアル」に困っている人に協力することも、しばしばありました。そのなかで、いわゆる中小零細企業の経営者が、どのような悩みを抱えているかを、身をもって体験することができました。
会計監査は、上場企業やその子会社など、大規模な会社に対するサービスでなので、このような「リアル」な悩みの解決は、監査法人では絶対できない経験でした。
中小企業診断士を取得したのも、この頃で、独立に現実味が帯びました。
そんなある日、事業を開始直後すぐに資金繰りに行き詰まるケースを担当しました。事業を始めたいという熱意とは裏腹に、資金のことをほとんど考えてはいない状況でした。
「これまで得た会計や税務の経験は、きっと資金調達に役立つ」
自分の進む方向性が、おぼろげながら見えた瞬間でした。
と同時に「新しく始める人のチカラになりたい」という気持ちが芽生えました。
この想いを実現させるため、起業の支援、特に事業開始するときにお金を借りるという「創業融資」のサポートをメイン業務とした、甲子園総合会計事務所を2019年7月開業しました。
◇独立後すぐにピンチに…
しかし、不運が訪れます。
開業後、半年もたたないうちにコロナショックに見舞われました。
そのとき、飲食業の新規オープンの案件を着手していたのですが、この状況では、事業を始めてもすぐに廃業に追い込まれる可能性があることを、お客様に伝えてあきらめていただきました。
チャレンジしようと決意している人に、ストップをかけることは、とてもつらい経験でした。
「コロナウィルスは多くの人の人生を狂わせました」
私も独立前に考えていたことは、全くできませんでした。
「この状況はいつか終わる」
不安が無かったといえば嘘になりますが、前向きに考え、将来の自分の仕事に活かせるように独立前から勉強していた、社労士試験の勉強を継続しました。そしてコロナショックの真っ只中の令和3年度の試験に合格することができました。
コロナ関連の融資や補助金など、困っている事業者のために頑張ったこともあり、何とか事務所も継続させることができています。
今後は、今まで勉強した専門知識を活かして、一人でも多くの方に対して、サービスを提供できるようにしたいと考えています。

ここまでご覧いただき、ありがとうございます!
本編でお会いできることを心より、楽しみにしています。
(本編:約51000文字/動画:3時間10分)

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