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【※映画「リョーマ!」ネタバレ】リョーマくんってポニテフェチだったん?


先日、「リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」を見てきた。

(↓公式サイト)

映画館に足を運んで映画を見るのなんて何年振りかしら。最後に見た映画はマジで覚えていない。ポケモンの「君にきめた!」だったっけな?あれはガン泣きしましたわ・・・

ポケモンの話は置いといて、

この映画には<Decide>と<Glory>の2タイプがありまして、公式サイトによると

<Decide>では青春学園中等部のテニス部部長・手塚国光(CV:置鮎龍太郎)と立海大附属中学校部長の幸村精市(CV:永井幸子)らが登場します。
<Glory>では氷帝学園中等部部長の跡部景吾(CV:諏訪部順一)と四天宝寺中学校部長の白石蔵ノ介(CV:細谷佳正)らが登場します。
それぞれの該当シーンがパラレルに進行します。

だそう。

手塚厨の私は絶対に<Decide>を見るつもりだったのだが、上映時間の都合で<Glory>を見ることになってしまった。まあ、どのみち両方見るつもりだったから、美味しいものは後にとっておきましょうということで。

見てきました。

いやあ・・・一言では言い表せなくてね・・・

ただひとつ言えることは、

「テニプリっていいな」

「許斐先生、生まれてきてくれてありがとう」

(一言じゃなかった・・・!)


許斐先生原作・製作総指揮ということで、熱の入れようも半端じゃない。そして作品への、ファンへの愛が溢れていた。


まずテニプリ愛を語らせてほしい


私とテニプリとの付き合いは長い。こちとら原作アニメ開始日からのファンでして。

1999年に週刊少年ジャンプで連載が始まり、テレビアニメ版が2001年に始まったそうなので、ざっと20年の歴史になるわけだが、いまだにキャラソンが新しく出たりと供給は激しい。供給過多といってもいいくらい。

もちろんテニミュも履修済みだ。ドリライも見に行った。

いちばん最初の映画では手塚が恐竜を滅ぼしたシーンをリアルタイムで目の当たりにしている。

プレステ2全盛期には青学テニス部でミクスドダブルスを組んで手塚に「俺のブレーンになってくれ」って謎の告白をされたことがあるし、メンバーたちと一緒に跡部プレゼンツの学園祭を盛り上げたし、遭難して海と山で純愛サバイバルを展開したりした。

ただちょっと…20年来のファンであるババアには・・・許斐先生の衰えぬ供給に追いつけてないという現実がありまして…

「いつも心にテニプリを」という古のテニプリファンではあるのだけど、

ちょっといま、新テニスの王子様のストーリー追えていないし、漫画も買えてないし、テニラビ(音ゲーアプリ)は放置してしまっている。

ちょっとネットで話題になるときにネタだけ仕入れて「まー許斐先生だからね!」としたり顔してた。

テニミュ4Thがプチ炎上してるのも対岸の火事。

そんな調子でテニプリファンを名乗っていいのか?
まぁ、いいよもう…30超えたBBAだしさ…仕事も忙しいしさ、そろそろ足を洗って現実みよ私…

そんなたるみきった私に喝を入れた作品、それがこの「リョーマ!」だった。


あらすじと感想※ネタバレ注意


前置きが長いですね。とりあえず公式からあらすじを引用します。

あと、あらすじ以下からバンバンネタバレ入ります。

全国大会決勝の死闘を制した3日後、越前リョーマは更なる高みを目指して武者修行のために単身渡米する。
しかし、LAに到着早々、家族旅行で来ていた同級生の竜崎桜乃が、ギャングに絡まれている場面に遭遇する。
彼女を助けようと放ったボールがきっかけで、なんとリョーマと桜乃はタイムスリップ!!
辿り着いたのは、リョーマの父・越前南次郎が引退に追い込まれた全米オープン決勝の数日前。
父の引退の理由を知るため、若き南次郎と行動を共にするリョーマたち。
“サムライ南次郎”と呼ばれ、最強を誇った現役時代のプレーを目の当たりにし、胸躍らせるリョーマ。
だがその時、桜乃が何者かに連れ去られてしまう。
救出に向かうリョーマだったが、そこに規格外の強力な敵が現れ、熾烈なバトルに発展することに!
しかし、この事件は南次郎の引退に深く関わっていたのだった。


あのー……2段落目からすでにおかしい。いや、多分知らない人からしたら1段落目から「単身渡米?」ってなると思うんだけど。

どうやったら同級生がLAで偶然遭遇するんだよ。
てかなんで日本人女子がテニスバトルに巻き込まれるん?
あとなんでタイムスリッ(ry
・・・とかいう疑問は次元の彼方に置いてきた。

マフィアからナイフ突きつけられるシーンがあるけど、すでに初代映画で銃突きつけられてるからね。

「とんでもねぇ映画」との前評判通り序盤から突然歌い出すのだけど、テニミュオタからしたら何の違和感もないぜ。

……って、冒頭の全国大会とラップバトルあたりまでは見れたんだよ。この辺はまあ、予告でも明かされてたからね。しかし南次郎パパの現役プレイを目の当たりにして興奮してるリョーマが歌い出したのは、完全に油断してた。
何で幽体離脱しとるん?めっちゃ邪魔やんて。

でもね、なんだかちょっと笑いながら感動してしまうの。

というか全編通して、古のテニオタは笑いで口を引き攣らせながら、目に涙を浮かべていたんじゃないかと思う。

ちょっとなんていうか、この映画は原点回帰感がすごいんだよ。

リョーマって今やあんなに人間離れしてるけど、もともと南次郎パパを超えたい!ってずっと思ってやってきたんだよね。

そんでタイムスリップしても桜乃ちゃんが戸惑うのを尻目に「親父の現役時代がみられる・・・!」ってたまらなくなっちゃうわけ。

その感動で歌い出してしまったんだなあ・・・リョーマくん・・・!と。

3Dなのも相まって、口元をはじめとする表情が細かく表情が豊かなので、見た目も振る舞いもすごく中学1年生らしさを感じられるんだよね。

本編だと始終強気な生意気ボーイだけど、ちょっと弱気になっちゃったり、電話で先輩に弱音を吐いちゃったり、とか。

こんなのリョーマじゃない、って思う一方で、そりゃあタイムスリップして、マフィアに追われて、桜乃ちゃんを危険に巻き込んで・・・何より自分のせいで父親のテニスを邪魔してしまうと思うと、弱気になるのもなんだか納得できてしまう。

原点回帰という視点で言えば、桜乃ちゃんがしっかりヒロインしていたのも感動ポイントのひとつ。

桜乃ちゃんは不遇な期間が長くて、なかなか本編で出してもらえないことが多かった。

テニプリはキャラが魅力的なこともあって、ガチ恋女性ファンや過激派の腐女子が多くて、女性キャラが敵視されがちだった。しかし20年を経てようやく日の目を見ることになろうとは・・・

でも許斐先生が「ラブじゃないように」って指示を出しているのもあって、基本的にはどんなシーンでもイチャイチャしたりしないわけ。

許斐先生のさじ加減が絶妙なんだよなあ。

個人的にニヤニヤポイントだったのは、桜乃ちゃんがいつものおさげ髪からポニーテールになったときにリョーマがどぎまぎしていたシーン。

なんか・・・中学生っぽくて素敵やん・・・!


曲がどれもいい、しかし柳生に何があったんだ

作中歌が名曲揃いなのもずるい。
特に・・・リョーマとエメラルドとのデュエットかっこよすぎ。
皆川さんと朴さんのデュエットとかかっこよくないわけがない。

ラストではなぜかキャラが時空を超えて総召還されたことにびっくりしたんだけど、やっぱり歌が良すぎて笑いながら泣いたよね。

というか、柳生はどういう立ち位置やねん。津田さんの伸びやかなソロが銀幕で聞けてよかったけどさぁ・・・

エンドロール後には懐かしの原作のイラストのスライドとともにキャラソンメドレーが流れるんだけど、曲のチョイスが謎すぎて面白すぎた。後で知ったんだけど、<Decide>と<Glory>で選曲が違うみたい。

<Glory>の方が選曲がふざけ・・・いや、サービス精神が旺盛な感じかな?手塚厨の私としては、<Decide>が非常に楽しみです。

<Glory>もたいへんよくて、跡部様の優雅でセクシーなお目覚めシーンが見られたのは大変眼福でしたがね・・・跡部様との作中歌も、相変わらず跡部様といった感じでした。

ありがとう、許斐先生そしてスタッフの皆様


もうね、ほんと、いにしえのテニプリオタクでほんと、良かった。
ハッピーメディアクリエイターたる許斐先生への尊敬と感謝しかない。

やってることは新たな試みばかりなのに、テニプリファンのノスタルジーを刺激してくる。

許斐先生は常に我々の期待と予想の遥か上を跳びこえていくのだなあ。

ずっとテニプリを好きでよかった。
まじ一生ついてきます。映画観終わってすぐパンフとグッズを買いに行ったよね。

当然、このあと<Decide>は見に行くし、円盤も買うし。
そして原作読み直すし、新テニ購入再開するよ。

いろんな方のレビューを見てネタ的な感じで軽い気持ちで見に行ったのに、テニプリから少し離れていた古のテニオタの心を呼び覚ます作品。

それが「リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」でした。

【9月15日追記】

他の方の感想みて、20.5を確認したんだけど…

好みのタイプ:ポニーテールの似合う子

……?!

こここ、ここでこの設定が生かされるの…?
何年越しの伏線…?

ますます許斐センセすごい、もうリョーマは実在する人なんよ…

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