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148. IPAに飛び込み/ Irrumpir a IPA(6)

ポルトガルの展示については、

彼女の思いつきだと困るし、5月から展示ということを考えると、

3月中には納品する必要があります。


そして僕らもこのチャンスを逃すわけにはいきません。

アンドレアとの打ち合わせが終わってからも、確認の連絡をしました。


「ポルトガルでの展示だけど、指定のサイズはありますか?私は70x220cmの布を考えています。」


こういう事務的で、具体的な質問なら、

相手も返事しやすくて、面倒な思いをさせにくいです。


「ポルトガルの展示の話だけど、詳細を教えて!」とか、

書いてしまうと、そもそも詳細がないので、向こうも面倒だと感じてしまいます。


詳細がない、という時点で彼女たちのフレキシブルな働き方に驚きます。

す、スゴイ。

こちらの人の臨機応変さというのは、本当に勉強になります。

ほとんど練習しなくても、直前でも、本番でも、

なんとか乗りこなしてしまうのがすごいところです。



そして、いまだにアンドレアからの返事はありません。笑


これでめげてはいけません。

相手はIPAの理事長であり、二児の母であり、超多忙な人なのです。

家族やお手伝いさんのサポートはあると思いますが、
子育てしながら政府の役職をこなすなんて、またすごいことです。



ということで、秘書に連絡をしてみました。

この秘書さん、アンドレア並みかそれ以上に忙しいとは思います。


なので、返事がめちゃ遅いです。


でも、数日遅れで返事が返ってくることがあります。笑


サイズにはついては、アンドレアに確認をとってくれて、

「特に規定はありません。あなたが考えているサイズで大丈夫です。」


とのことでした。

おお、よかった。

これでまず1ステップです。


こういう返答なら、まだまだ脈アリです。


続いて、

「納品の締切はいつですか?」

という質問を投げかけました。


そして、いまだに返事はありません。


色々と行き当たりばったりで、

多くのことが決まっていないんだと思います。


気長に返事を待ちますが、

こちらの準備も早いに越したことはないので、

今日職人のアリシアに発注をかけて、作品を揃えたいと思います。

時間がありません。



さて、アンドレアとの話で盛り上がったのは、

パラグアイの手工芸の職人さんの作品の質向上や教育についてです。


彼女たちIPAの掲げるミッションは下記です。

1) 手工芸品のプロモーション

2) 品質・技術開発

3) 後継者育成


となります。


どれも重要なテーマですね。

素晴らしいと思います。


この中には、生産者の収入向上も含まれてきます。

1) と2)がうまくいけば、必然的に収入も上がっていくと思いますが。


彼女の話の中に、

技術の向上のために講習会を開いて、

職人のレベルを上げる必要があると話してくれました。


これはもっともだと思います。


当然、これだけを考えているわけではないでしょうが、

もっと重要なことを考える必要があると僕は思います。


視野をもっとマクロにしていかないと。


僕が重要視するのは下記です。


1) デザイン性の向上

2) 顧客が求める品質

3) 市場獲得、またはプロモーターとの連携


です。


これらのアイデアはすべてミドリから学んだものです。

どれも当たり前なんですが、僕らは経験と実績、

今の現状を元に話すことができるので、結構説得力あると思います。

現場のリアルなので。


ちなみに、アンドレアは革製品の自分のブランドを持っています。

名前は「Andrea Vazquez」。

自分の名前をそのまま使っています。


お父さんが革細工職人のようで、家族経営のような形で運営してるようでした。


彼女はアスンシオンで大学を卒業して、

イタリアや韓国に留学して、デザインを勉強したそうです。

いっとき建築も勉強したとか。


彼女のブランドの商品を何度かみたことがあります。

センスもいいし、品質もいい。

良いブランドだと思っていました。


大事なテーマなので、

まだまだ書くことがあります笑


ではまた次回。

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