研究者にならずにサラリーマンになって良かったと思う
はじめに
自分の大学の進路の王道は基本的に研究の道に進むというものでした
特に理学部は、就職無理学部と揶揄されるくらいに企業に就職する進路を取る人が少数派の学部でした
就職するというのは逃げの一手だというような風潮がありましたが、それでも自分は就職を選択しました
そして、その選択は自分にとって良かったなと今振り返ってみて思います
#会社員でよかったこと のタグに釣られてホイホイ記事を書いているだけなので、全く文章がまとまってないですが、自分語りをしながら研究職に行っていじめられるよりも大企業のおひざ元でぬくぬく暮らしていく良さをつらつらと語っていくとしましょう
サラリーマンがいい理由その①:研究職に行くといじめられるから
おそらくまあ、これは感じ方の問題なのでしょうが、自分の目からはどう見ても研究職の人間は社会からトンでもない冷遇を受けているように見えます
ただし、大半の人から見たら、実際にいじめられているようには見えないでしょう
なぜなら、好きなことをして生きていけていいなというように見えるからです
確かに研究というのは成果が出れば楽しいものです
そして社会に与えるインパクトも絶大です
例えば、我々の使っている携帯電話のGPSは相対性理論が応用されていたり、僕が今ブログを書いているパソコンに使われている半導体チップには量子力学の研究の成果が組み込まれています
今あげた学問はこれらの技術を成り立たせているほんの一部の学問であり、本当はもっと数えきれないほどの研究成果の礎の上に現代技術は成り立っています
研究というのは、非常に奥が深く、非常という言葉では表せないほどの奥深さがあります
まさに神秘の冒険です
滅私奉公であろうと、研究をやろうという人が出てもおかしくありません
いえ、既に研究職は滅私奉公でした
そう、研究職はやりがいが大きすぎるがゆえに、滅私奉公としての仕事をさせられているのです
その滅私奉公具合はひどく、研究職だけでは飯が食えないほどです
たまに研究だけで生計の立てられる人間が出てきたりしますが、これはごくわずかの大天才だけで、通常は研究職だけで生きていると、明日の食うメシに困るほどの生活を余儀なくされるのです
自分は大天才ではないので、間違いなく研究職に進んだら明日のメシに困っていたに違いありません
しかし全くの役立たずというわけでも無く、それなりの成果は出せるだろうと思います
研究というのは人類の知恵の積み上げなので、ふと現れる大天才がジャンプするための踏み台の一部くらいにはなれると思ったりします
そして、その大天才は世の中に死ぬほど大きな影響を与えます
GPSや半導体のようにです
でも、大天才がその大ジャンプをするためにはその礎が大事だったりします
その礎がなければ、大天才も礎を築くだけで終わってしまったかもしれません
つまり、研究職というのは、僕たちの社会生活にはなくてはならないモノの礎を築く仕事であるのにも関わらず、冷遇されまくっているのです
しかもその冷遇のされっぷりは、目に余ります
世の中の研究職を冷遇する風潮は、研究に親でもころされたのかと感じるくらいです
これはいじめといっても過言ではないでしょう
少なくとも社会に対する貢献度に比べて、リターンが見合っているとは到底言えないでしょう
そういう意味で自分は研究職という職業にはなりたくないなと思っていました
サラリーマンがいい理由その②:研究職に行ける人間はサラリーマンの選択肢は余裕だし、サラリーマンの方が待遇がいいから
研究職というのは非常にシビアな競争が行われています
ですので、研究職に挑戦できる人間というのは、競争に強い能力を持っていると言えます
その能力を就活に活かせば、大企業の内定はどこかしら取れてしまうものです
そして、サラリーマンになれば、研究職に行くよりもはるかに良い待遇が約束されます
やりがいを求めて研究職で飯を食うのに困るか、つまらなさそうだけどサラリーマンになって安定を求めるか、の二択です
しかし、サラリーマンになったからと言って、仕事がつまらないとも限りません
仕事を面白くしてしまえば、サラリーマンでもやりがいを求めることができます
しかもやりがいを感じている人間は割と観測範囲にいます
対して、研究職はほぼ99%ひどい扱いを受けます
ここで勝てるのは、見るからに明らかな大天才か、たまたま宝くじに当たった運のよい人間だけです
観測範囲の中で待遇面で満足している人間は皆無と言っても過言ではありません
この場合、どちらになりたいでしょうか?
僕は圧倒的にサラリーマンになりたいです
なので、僕はサラリーマンになりました
学生視点のサラリーマンってバカそうに見えるけど、なんだかんだ優秀な人多かった
あと、サラリーマンがいい理由、一番でかいのはこれかもしれないです
学生のころって結構視野が狭くて、研究職すごい>サラリーマンへちょい、という感じでした
まあ今でもこの感覚は持っていますし、実際のところもまあこの感覚に間違いはないと思います
しかし、程度の問題はかなりありました
学生の時は、割と「サラリーマン=バカ」と思っていました(結構本気で)が、全然バカじゃねえじゃんというか賢いなみんな、ていうか人類って基本的に賢いんだなぁってサラリーマンになって気づきました
研究職に行った人からすると多分サラリーマンなんてつまんない選択肢を取ったつまんない人間だろうなくらいにしか思っていないのでしょう
しかし、普通に考えて、つまんない人生を送りたいと思ってるやつなんているわけがないので、サラリーマンの人も各々で創意工夫をして人生を面白くしようとしているのです
僕はこの視点が学生の頃にはありませんでした
確かに叩けばいくらでも大量に面白い話が出てくるのは研究職をしている人であるのは間違いないのですが、別にサラリーマンだって独自の面白い活動をしている人はいくらでもいました
自分の思考の枠組みの外からの刺激を得たいというのはサラリーマンでも出来たことだったというのが一番の驚きポイントでした
サラリーマンには刺激がなさそうだと決め打ちして、無理して研究の世界に行く必要は完全にないなと感じました
サラリーマンのいいところつらつら書く
なんか研究職批判になっていますね
研究職は立派な仕事なので、正直やってる人はすごいと思います
僕はサラリーマンの世界に逃げたというのは間違いないので、それはそれでこういう書きっぷりになっているのは間違いないですが、次は、研究職と比較せずに、純粋にサラリーマンでよかったことを書き連ねていきましょう
安定ゆえに精神が落ち着く
今の時代安心安定とか言うと鼻で笑われるかもしれないですが、サラリーマンが安定しているのはやはり事実で、なんだかんだ漫然と生きていても生きていける世界がここにはあります
将来に対する不安でいえば、学生時代の頃に比べて格段に減りました
なんだかんだ、学生時代の方が焦っていた気がします
自分で稼ぐというよりは、生活基盤を整える術を知ったというのがデカいでしょう
どんな事をすれば他人からお金がもらえるか
世の中、意外とこんなもので生きていけるんだというのを知ってからは、変な焦りはなくなりましたね
なんだかんだ社会とつながっている実感がある
人間、社会とつながっている感覚がないときついものだと思いますが、サラリーマンになるとその社会と繋がっている実感はかなり感じます
ビジネスの世界もえげつないほど広い
学問の世界もそれはそれは大変広いですが、ビジネスの世界も負けず劣らずの規模感があります
深淵の深さでいえば学問にかなうものはないでしょうが、規模感でいえばビジネスは世界最大の人類共通の営みです
ビジネスは誰かができることしかできないので、確かに社会という枠の中に閉じ込められてしまうものですが、世の中には信じられないほどの沢山の人間がいて、自分じゃできないことをなんなく出来てしまう人が星の数ほどいます
つまり自分という枠から見れば社会という枠のでかさは信じられないほどでかいので、僕はコレで満足だなと感じました
まあ、社会という枠に窮屈さを感じて暗黒大陸に飛び立つ人間の気持ちもわからなくはないですが、自分は開拓済みの世界でも十分満足した旅行ができています
まあ旅行に似てますよね
誰かが訪れたことのある地に行くのが旅行で、人類未踏の開拓をするのが冒険だとすれば、僕は旅行で満足出来ちゃいました
ていうか、余談ですが、研究職とサラリーマンは冒険と旅行に類似性があるの、かなりしっくりくるたとえなので、もっといろんな場面でみんな使ってほしいなと思いました
なんだかんだで結婚出来る
はい、一番大きな理由でました
これに勝る理由はありません
サラリーマンになれば、結婚が出来るのです
というかそもそも論、なんでみんな学歴を頑張って身に着けようとするんだろうか、就活を頑張っていい企業に入ろうとするんだろうか?
それは、みんな最高の暮らしを手に入れたいからでしょう
じゃあ、最高の暮らしとは何か?
それは、最高のパートナーと沢山の子供に囲まれて何不自由なく自由気ままに暮らすことではないのでしょうか
じゃあその最高の暮らしに最も現実的に近づける選択肢って何よ?って聞かれたら、大企業のサラリーマンになることですよね
これ以上にド定番の進路はないと思います
サラリーマンになるとこのド定番の幸せを手に入れることができます
これは現代においては非常に大きな価値でしょう
サラリーマンにおいて、これに勝る価値はないと思います
他人から求められるスキルが身につく、自分の場合はITスキル
後は、意外とサラリーマンで仕事していると、ハードスキルも身につきます
自分の場合は、ITスキルです
ITスキルの汎用性は高く、数年前の就活において、最も最適な仕事選びが出来たなと今になって大確信をしています
ちなみに自分は以外にも半導体分野や化学メーカー、営業に行く選択肢もあったのですが、その中でITにしてあの時の選択肢は完全に正解だったと確信しました
ちなみに親世代的には半導体がメーカーっぽくて一番安心の職業だったようですが、個人的には親の意見を聞かなくて大正解だったろうなと思います
だって、メーカーの職場環境、ITと比べて最悪じゃんと言わざるを得ないからです
しかも仕事が超絶細かく細分化されているゆえに転職先が意外となく、初手の会社選びで詰みが発生してしまうという鬼畜ぶり
ITの頭脳さえあれば仕事ができる点と、やり直しのはばが広すぎる点はやっぱり最強です
しかも、危険がないのも大きいです
メーカーって気抜くと死ぬような工場とかありますもんね
仕事のために命を危険にさらすなんて死んでも嫌なので、ITスキルを身に着けていて心底良かったなと思います
IT系会社員の良いところ
汚い現場がない
地味にこれかなりでかいところだと思います
メーカーとかはキケンだったり、キタナイ職場環境とかあったりしますが、IT系は普通そんなのないですからねぇ(特殊なのは除く)
化学メーカーとか臭いが酷いと思うんですが(偏見)、僕はよくあんな職場で働けるよなと思います
後は、お医者さんとか歯医者さんとかもすごいなと思います
どっちも他人の体液に触れる可能性があるってところで、僕は死んでもできない仕事だなと思います
特に、肛門科の先生とか、他人のおしりいじくれるのすごいなと思います
歯医者とかも人の口の中に手を突っ込むのとかすごいなと思います
後は病院の消毒とかの匂い、僕はかなり苦手なので、あの環境で勤務するというのがそもそも自分にとっては嫌すぎるなと思うので、どれだけ給料が高くても僕は出来ないなと思いました
だから僕は、IT系職種という天職に恵まれて良かったなと思います
おわりに
なんか、書き始めたら、5000字くらいになっていたので、そろそろ終わります
読みにくい文章かもしれないですが、ここまで読んでくださりありがとうございます
よかったらスキ押しておしてください
占いできますんで
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?