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はやぶさが盛り上がる背景を教えます

はじめに

唐突ですが、みなさんは生物の誕生について考えたことがあるでしょうか?
おそらく誰しもが一度は最初の生物ってどうやって生まれたんだろうと思ったことがあると思います
はやぶさに行く前にまずは生命の起源について考えてみましょう


化学進化説

実は世の中の天才達も同様に生命の誕生について長年疑問に思ってきており、天才の頭を駆使して考えた結果、今生命の誕生に最も有力な説があります
それが化学進化説と呼ばれるものです

これは何かというと生物の体は複雑な有機物で出来ていますが、海の中で複雑な有機物の化学反応が起こって、地球の長い歴史の中で奇跡的な確率で化学反応がうまく進んだ時に、ある時ポッと奇跡的な確率で生物が誕生したのではないかと考える説です


実際のところ誰も見たことがないのであくまで仮説ですが、割とこれが最ももっともらしいポピュラーな仮説とされています

しかしながら化学進化説には問題点もあります
それは化学進化説が真実であれば、人類の頭脳の叡智を集めれば実験室で生物を作りだせるはずですが、アインシュタインレベルの天才がよってたかって集まっても実はまだ生物を実験室で生み出すことが出来ていません
それどころか生物が自然界でぱっと生まれる瞬間も誰も観測した人はいません
生物が生まれる瞬間は常に親がいます
親なしで生まれる生命を見た人は誰もいません
仮に化学反応が奇跡的な確率で起きる代物だったとしても実験室で再現できるのであればいわゆる天才的な科学者が生命を生み出してしまってもおかしくなさそうなのに、いまだに生み出せていないのはそれはそれで不自然です
人間の能力を過小評価すればそれが自然の摂理だと納得できますが、それであれば人間の人智の及ばぬ理屈で生物が生み出されると考える人が出ます
それが次の仮説です


神様創造説

これは聞いたことがあるかもしれません
突拍子もないことを言っているかもしれませんが、生物の誕生に関しては有史以来人間は神様創造説をずっと採用してきました
なので不自然なところは実はあまりなかったりします
なぜなら生物の想像が人間の人智の及ぶ範囲であるならばもうすでに誰かが生物を作り出しているだろう
そうではないなら、やはり神のような存在が気まぐれでこの世に生物を生み出したという風に考えるのが妥当です
そして、上記の化学進化説とこちらの神様創造説との大きな違いは、化学進化説は誰も生物の誕生を間近で見たことのある人間がいないのに対して、神様に関しては会ったことのある人間、神様の存在を感じたことのある人間が無数に存在するところです
キリスト教がその代表でしょう
「光あれ」という言葉とともに生物が生まれました
そういわれるとそんな気がしてきましたね


最後の仮説「パンスペルミア説」

しかしながら、「いやいや、神様なんて突拍子もないよ」という方もいらっしゃるかもしれません
でも実際に実験室で生物が出来てないことを考えると神様が生み出す考えも一理あるなと考えられるがでもやはり神様は突拍子もなさすぎるな~と思ってその間を絶妙に押さえた説があります

その仮説の名前は「パンスペルミア説」といいます
さて、この読みにくさマックスの説がようやくはやぶさにつながってきます
解説しましょう


パンスペルミア説とは、宇宙のどこか奇跡的なところで生まれた生物が宇宙を漂って地球にやってきたと考える仮説です

これはどういうことかというと、つまり、生物の起源はおおよそ化学進化説を採用しており、化学進化説は人間の想像の遠く及ばない遥かに宇宙誕生レベルでの天文学的なまさに奇跡と呼んで差し支えないレべルの確率で生物は生まれるものだという考えのもと、宇宙は広いからそういう奇跡の起こせる場所はどこかにあって、そこで生まれた生物が、隕石などに乗ってたまたま地球にやってきたんじゃないのかな~と考える説です

ようは神様の存在はあまり認めたくないけど、奇跡の存在自体は認めていてそれをいい塩梅に落とし込んだ説が「パンスペルミア説」と呼ばれる説になります

なんだよ神様創造説と同じくらい突拍子ねえじゃんかよと思ったそこのあなた、この説、なんとかなりの根拠があって、今一番生命誕生の起源に近づいている最も有力な説となっています


生物の材料は隕石にある

パンスペルミア説は実はまだ割と学会の中で正式に認められている説というわけではないですが、主に生物を構成する材料の観点で主に重要視されています
それはなんと我々生物を構成している有機物の成分のほとんどが隕石の中にあるということが分かっています
そして今、ほとんど生物を構成する有機物は隕石由来のものであるとほぼ結論がつこうとしている時期になっています
なんと生物は隕石と関係しているということが分かっているのです
このことからパンスペルミア説はものすごく有力な説だと考えられています

隕石の中に生物の起源となる有機物があるのであれば、隕石の中に生物がいる、もしくは死骸などの痕跡があってもいいのではないのだろうかと考えるのが自然の流れだと思います

さて、そういう発想で隕石探している研究団体があります
なにせ隕石の中に生物を発見すればノーベル賞級の発見だからです
隕石の中に仮に生物がいたとすればその隕石の価格が跳ね上がるでしょう
研究者としては喉から手が出るほど欲しい隕石になります
そういった背景があって、隕石の価格はものすごい額がつくものがあります
確か数億円で落札された隕石があったはずです
しかしながら地球上に落ちてきた隕石には一つ問題があります
それは地球上に落ちたら隕石の中で生物を見つけても、それが隕石にずっと乗ってやってきたものなのか、それとも地球上でくっついてしまった生物なのか見分けるのが困難だからです


隕石の中に生命がいるかもしれないからはやぶさが流行っている

そのような問題を解決するにはどうしたらいいでしょうか?
そうです、サンプルリターンです

要は、宇宙空間で漂っている隕石の中に生物を見つけることが出来ればパンスペルミア説を証明することができます
つまりはやぶさの出番です


みなさんはなんとなく宇宙に漂ってる石をなんとなく取ってきてすげーと思っていませんでしたか?
実は生物がいるかもしれない石を採りに行っていたのです
そう考えるとめっちゃすげーことをしていたと思いませんか?

宇宙に漂ってる石拾いにロマンを感じる人は少ないと思いますが、宇宙に漂ってる生物探しだと聞くと途端にロマンを感じませんか?
今までふーんくらいに思っていたはやぶさのサンプルリターンについて、この記事を見た後では、見る目が変わったのではないでしょうか?
めっちゃ面白そうなことを日本主導でやっていたのはとてもすごいと個人的には思います

はやぶさの大目的は実は生物探査だったと知れば、この分野への興味がめちゃくちゃ湧くと思うので、是非このようなプロモーションをもっとしたらいいのになと個人的に思います


おわりに

簡単に言うとはやぶさがやっていたことは生物探査だったのです
そう考えるとめちゃくちゃ面白いことをしていると思いますよね
隕石の中に宇宙人がいるかもしれないと思うとワクワクしますね
地球外生命体見てみたいですね!


それでは、Happy ダイキっち!!



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