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臨採日記

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世の人すなる、から始まる、偽物古文。 文法学習用に使えたら良いな、程度で 「古文時代にそんな言い方ねぇだろ」 というのも多々ありますが、大目にみてくだされ
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2022年12月の記事一覧

臨採日記【垓下の歌】

葉月十日ばかり、項籍の垓下の歌を吟ず。 これ兮(ケイ)の字をいつつ持つに やまとにては置…

遥夏
1年前
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臨採日記【試験会場】

葉月八日、面接試問の会場をば 翁の棲まひするところより、 徒歩にて十五歩ほどのところにあり…

遥夏
1年前
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臨採日記【学問信教の自由】

葉月七日、にはかに宗論ありき。 敗戦ののちより奪はれし、 また蓋然に伏されしところの信仰…

遥夏
1年前
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臨採日記【誰がための学びぞ】

葉月六日、 ふと思ひたちて、さんでえ先生の歌をなむ見ける。 ともすれば忘れがちなれど、 勉…

遥夏
1年前

臨採日記【役にたつや否や】

葉月五日、 教職教養とかや一般常識とかや学ぶにつけ 頭の腐らせらるる心地だにするなり。 世…

遥夏
1年前
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臨採日記【名簿に録さるるみのうへ】

葉月四日、 現行の教員に欠員のこれあり、 急ぎ奉れと下命あり。 甚だ傍若無人たる物の言ひさ…

遥夏
1年前

臨採日記【猫を液体と言ふを】

葉月三日、つれづれに川のほとりにありくれば 猫の褥となる園のけだるきなるに出会ひなどす。 世に習へば、犬に組すや、猫に与すや、とて 翁はいづれにもあり、いづれにもあらず。 されど、のんべりと、ここそこと 猫の溶けたるを並べ置きたるがありさま 自他のさかひを弁へたるやうにて 心にかかりなむいくばくかありける。 ひかる君の物語なりや、 薫の猫をとらへさせたまひ その音に「寝う」とぞ聞こすなるは 愛しき心地も侍る。 寝の語に触れたれば 頭に添へたきは枕ならむ。 かの草子、

臨採日記【歌詠みの求むる書】

【教科書】 葉月の二日、 面接試問のそぞろ神にうろたへたりしかど、 心満たすほどの物のあら…

遥夏
1年前
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臨採日記【研究】

【古文読解の意義】 文月の二十日あまり、 かねては五年ばかり知りにける KYS動画研究所にて、…

遥夏
1年前
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臨採日記【古作文】

【創作論】 これ も 水無月 つごもり ばかり 翁 も する なる Twitter にて いにしへ…

遥夏
1年前
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臨採日記【採試】

【に識別】 水無月 の ころ、 翁 に 教育 を 問ふ 試し ある に、 この 世 に いか…

遥夏
1年前
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臨採日記【教免法】

令和 某年 春 改変ス 教育之免許 制度。 世ハ 乱逆シ 師ハ 困惑ス。 翁 思フニ 是…

遥夏
1年前
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臨採日記【序】

【なり識別】 世 の 人 す なる note と いふ もの を 翁 も し て み む と …

遥夏
1年前
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