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知られざるコピーライターの仕事①「読み合わせ」で誤植を防ごう!

こんばんは。名古屋のコピーライター kosaku(@kosaku)です。
今日は半年がかりで制作していた学校案内の入稿日ということで、制作チーム内で「読み合わせ」を行いました。

読み合わせというと、映画や演劇で俳優さんが台本を読み合い稽古するイメージが強いと思いますが、ここでいう読み合わせは「校正技術」としての読み合わせです。地味ながらコピーライターの大切な仕事のひとつですので、今回は改めて読み合わせ校正について書こうと思います。


【読み合わせ対象】

私たちコピーライターは、新聞広告やポスター、ページもの冊子など主に紙媒体の広告物を対象に読み合わせ校正を行っています。Webサイトの制作でも勿論やりますが「絶対に誤植が許されない」紙媒体の方が真剣度は高いです。原稿の入稿前に読み合わせ校正を行うことで、誤植を限りなくゼロに近づけることができます

【読み合わせのやり方】

読み合わせ校正は、基本的には「読み手」と「聞き手」の二人一組で行います。やり方としては読み手が原稿内の文字を全て音読聞き手が元原稿や途中の修正指示をチェックしながら気になるポイントを確認していくのがオーソドックスな流れです。ここで特に気をつけたいのは、読み手は「全ての文字を音読する」こと。ほぼデザイン要素となっている英単語も逃さず読みましょう!デザイナーが手打ちした英語ほど信用できない文字要素はありません

【読み合わせのタイミング】

時間と労力のかかる作業なので、できるだけ「最終段階」に近い状態で実施すると良いでしょう。お客様への確認や修正の時間も考えると最終入稿時では遅いので「再入稿」のタイミングが丁度いいかもしれません。また、お客様と一緒に読み合わせができると最高です。確認の手間が省ける他、チームの絆も深まります。


読み合わせ校正は、約30ページの学校案内の場合でおおよそ3時間程度かかります(原稿の情報密度によって変わります)。コピーライターは読み手になることが多く、ぶっちゃけ滅茶苦茶めんどうです。ですが、ページもの冊子で読み合わせをすると誤植は必ず見つかります。どんなにいい原稿を作っても、誤植があってはプロの仕事失格です。原稿に責任を持つためにも、コピーライターは面倒くさがらず「読み合わせ」をやりましょう!

ではではまた。
(おわり)

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