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コピーライターって何ができるの?

どうも。名古屋で働くコピーライター kosaku(@kosaku)です。まだまだnoteに慣れておりませんが、頑張って書いていこうと思います。今回はイマイチ世に知られていないコピーライターの仕事や業務領域について、誰にでも伝わるようカンタンにまとめてみました。


そもそもコピーライターってどんな仕事?

厚生労働省の職業情報提供サイトにはこう書かれています。

商品やサービスの特徴を要領よく適切に文章化し、広告や宣伝などに使用されるコピー(文案)を考える。
 依頼を受けた企業などと打ち合わせを重ねて、広告や宣伝の意図、商品やサービスの内容や特徴を十分に理解する。その上で、正確であるだけではなく、読む人に興味を起こさせ、場合によっては面白いと感じさせ、読む人を惹きつけて買う気にさせるようなキャッチフレーズを考案する。

この後にも少し説明が続くのですが、だいたい世間一般のイメージはこうですよね。キャッチフレーズ(キャッチコピー)をつくる人。それがコピーライターであると。

・・・確かに、間違いではありません。私も含め大半のコピーライターは、1行で物事の本質を表現できるキャッチコピーが書きたくてこの仕事を選んでいます。しかし実際は、コピーライターの仕事においてキャッチフレーズを考えるのは ほ〜〜〜〜〜〜〜んの一部。所属する会社や立場によって、コピーライターは様々な仕事をしていると言っていいでしょう。

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(私の場合)こんな仕事をしています。

わりと大きめでお客様に求められれば何でもやる広告制作会社に勤める私は、次のような仕事を業務として行っています。なお、コピーライティングの前には「企画立案」の工程がほぼ全て含まれています。


□ マス広告のコピーライティング
新聞や雑誌など、いわゆるマス媒体に掲出される広告の企画立案・コピーライティングを行います。マス広告は制作会社の場合、広告代理店マターで制作のみ担当することが多いです。

□ SP広告のコピーライティング
チラシやポスター、交通広告など販売促進(セールスプロモーション)を目的にした広告の企画立案・コピーライティングを行います。

□ ネット広告のコピーライティング
インターネットやメールを通じて表示・配信される広告の企画立案・コピーライティングを行います。私はたま〜に依頼されたらバナー広告をつくる程度なので、こちらはなるべく発注しないでください(笑

□ 会社案内・学校案内などのコピーライティング
企業や学校の広報活動に使われる冊子モノの原稿制作を行います。冊子のページネーションを決める台割(だいわり)づくりや、原稿のもとになる取材ライティングもコピーライターの仕事です。

□ Webサイトのコピーライティング
企業のコーポレートサイトや採用サイト、LP(ランディングページ)などの原稿制作を行います。Webディレクターの手が空かない場合、コピーライターがサイトマップワイヤーフレーム(デジタル台割)をつくるケースもあります。

□ テレビCM・ラジオCMのコンテ・原稿制作
むか〜しは広告代理店の専売特許でしたが、最近は制作会社単体でもテレビCMやラジオCMを制作することがあります。テレビCMの場合はプランニングとコンテ制作を担当。ラジオCMはCM原稿をつくります。ラジオCMはコピーライターの独壇場なので「ラジオ好き」な同業者はとても多いですね。

□ 映像作品の脚本制作
プロモーションムービーの脚本や資料映像のナレーション原稿をつくります。何度かやらせていただきやりがいもあるのですが、長尺ムービーの脚本は大変なので発注しないでください(笑

□ 商品・サービスのネーミング
新しい商品・サービスのネーミングもコピーライターの仕事です。会社名のネーミングを依頼される際は、何十・何百単位でネーミング案を出すことも少なくありません。商標登録の必要がある場合は弁理士と連携しながらネーミングを開発します。

□ ステートメント制作
企業の行動指針となるステートメント(宣言文)・ミッション・ビジョン・バリューなどを制作。企業と密に関わりブランディングのお手伝いをします。私の場合ブランド・マネージャーの資格を持っていますので、ワークショップを行うなど企業の中の人と一緒になってつくることが多いです。

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いかがでしょうか? 意外といろんな仕事をしていたのではないでしょうか? キャッチコピーを1行書いて100万円もらってるだけじゃないんです。(注 糸井さんは大好きです

以上はあくまで私の例で、広告代理店に印刷会社、インハウスやフリーランスなど、その人の環境や立場によってコピーライターの仕事内容は大きく変わってきます。私も知らない専門的な分野の仕事をするコピーライターも世の中にはたくさんいるはずです。ちなみに先にご紹介した職業情報提供サイトのデータによると、全国にコピーライターを名乗って仕事をしている方は約25,290人いるそうです。

・・・少ね〜!

そんな絶滅危惧種のコピーライターですが、逆に考えると いま生き残っているコピーライターは百戦錬磨の猛者である可能性が高い、とも言えるでしょう。企業の中で広告やプロモーション・ブランディングなどでお悩みの皆さん、もっとコピーライターに仕事を発注してみませんか?

(おわり)

本記事に関するご質問やお仕事のご相談は kosaku(@kosaku)まで、お気軽にお寄せいただけると嬉しいです。



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