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「オーディション」考 06

オーディションでは
希望する役に応じた
課題曲が設定されている場合と、
任意のアリアや歌曲を歌う
自由曲の場合がある。
(課題曲+自由曲の場合もある)

課題曲については
曲目があらかじめ指定されており
考える余地はあまりないが、
自由曲をどのように選曲するかは
大いに工夫の余地がある。

「自由曲で冒険を行わない」

自由曲を選曲する際、
最も気をつけねばならぬことは、
その曲が何であれ
「応募者のレパートリーの中で
 最も得意とする曲であると
 審査側は見なしている」

ということだ。

毎日歌っているからと
評価もまだ定まっていない
「現在勉強中の曲」を
自由曲に入れてしまうのは
自らチャンスを潰す行為でしかない。

また
調子の良し悪しに左右される
自分の能力ギリギリの曲を
「成功すれば高得点になる」と
狙って投入すれば、
大概の場合、失敗に終わると
考えた方が良い。

なぜなら、
オーディション会場で
十分な声出しができたり、
リラックスして審査に臨めるだけの
自分にとっての理想的な環境が
保証されている訳ではないからだ。

どのような時間帯、
どのような環境下にも影響されない
「安定して歌える曲」こそを
自由曲の候補として考えた方がいい。

その上で
現在勉強中の曲や
まだ演奏が不安定な曲などを、
「安定して歌える曲」
の範疇に入れるべく練習を重ねれば、
オーディションに際しての
選曲の範囲を広げることにもなる。

高評価を狙って
今まで歌っていない曲を選んだり、
調子の良い時だけ歌える
不安定な曲を選ぶのは、
只の冒険、ギャンブルでしかない。

危険な冒険は避け、
普段から安定して歌えている曲を選び、
それらの曲に更なる磨きをかけて
オーディションに臨むことを奨める。

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