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「凛と立つ」

今日、目に止まったネット記事。

インド大使館で行われた
インド共和国の73周年記念日祝賀行事に
林外務大臣、本田外務大臣政務官らが
出席したという、外務省の報道だ。

気になったのは記事の2枚目の写真。

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向かって左端に立つのは
インド大使館つきの武官と思われる。

この武官が制服を着て
軍人らしい姿勢で佇んでいるのは
武官(軍人)という役職上、当然と言える。

立ち姿が際立っているのは、
祝賀行事のホストとして中央に立つ
ヴァルマ駐日インド大使。

この凛とした立ち姿はどうだ。

駐日インド大使として
母国インドを背負って立つ者の
責任と覚悟と礼節が
全て備わっているではないか。

・・これに比べて
我が国の外務大臣、
外務大臣政務官たちの
なんと「だらしのない」
立ち姿よ。

とてものこと
我が国を代表して
各国の大使と相対する
外務大臣としての立場と
責任とその覚悟がある様には
その立ち姿からは
見て取る事ができない。


なにも
しゃちほこばって
直立不動の姿勢を取れと
言っている訳ではない。

「立ち振る舞い」には
その者の覚悟と性根が
顕れると言っているのだ。

これは嘆かわしい事である以上に
大きな危機感を覚えずにはいられない。

たかが「姿勢」

されど
「姿勢」ひとつで
襟を正すこともあれば
心で侮蔑することもある。

逆もまたしかり。

私はヴァルナ大使の立ち姿に
李登輝元台湾総統が唱えた
「日本精神(リップンチェンシン)」
を見る。

柔和な雰囲気を常に漂わせながら
なおかつ凛とした姿勢で
日本の外務大臣との
写真撮影に臨むヴァルナ大使。

この礼節と、
その奥底にほのかに見える
一本「筋」の入った
心根の強靭さこそは、
かつて日本が
自身の拠り所としていた
誇りの部分ではないだろうか。


・・・こうした
「形」の部分に目がいってしまうのは
舞台人である私の習性なのかもしれないな・・・

けれど、それでも、
日本国を代表して他国と相対する以上、
「だらしない姿勢」だけは
してもらいたくないと思う。


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