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めざせポ〇モンマスター!


所持しているモンスター同士を戦わせて
どちらのブリーダーが強いか決める
タイプのゲームについて、物申す。

ここではそのタイプのゲームを総称して
モンバトと呼ぶことにする。

問題点をあげていく。



1正義もなく殺し合いをさせる

よくあるRPGには
魔王に世界を支配されたから
人間の主権回復の為に戦おう!
という正義がある。

しかしモンバトは 野生のモンスターを
弱らせ拘束し自分のものだと主張する。
これは大航海時代の奴隷制度と同じやり口だ。
近代武器を持って未開地の人を侵略し
奴隷として売買を行う。
同じではないだろうか?

さらに、ブリーダーはモンスターを使って
他のブリーダーとどちらのモンスターが
強いかを争う。
これはローマ帝国時代のコロッセオと一緒だ。
殺し合う理由もないのに
奴隷に殺し合いをさせる。

他のブリーダーより強いと言われたい
というマウントを取る為にモンスター達は
生を拘束され、殺し合いに参加させられる。

現代に変換すれば
「行け、プラダのバッグを持てる私!」
「フッフッフ、格が違うのだよ。
 行け!バーキンのバックを持てる私!」

これでは、自らが戦ってるので、ちょっと違うか
視点を変えてみよう。



2.戦闘システムについて

仮にモンバトのモンスターに
自分が転生したと考えて欲しい。
あなたは大きな牙を持つワンコ
というキャラだとする。
ブリーダーが
「ワンコ!噛みつきだ!」
という指示を出す。
その指示はあなたにとって強制だ。
その噛みつく相手が
毒蛇だとしたら
「毒になるじゃん!
 見れば解るじゃん!
 考えろよ!」
となると思う。
しかし指示は強制である。
蛇に噛みつけばヌルっとするだろうし
毒は生死にも関わる。
おそらく解毒剤の用意もない。
もちろん無報酬の無保証だ。
意見を言おうにも
「ワンワーン!」
程度の言語能力しかなく
意思疎通すら許されない。 

整理すると
・無能なブリーダーによる行動強制。
 それを実行するにあたる
 モンスターの被害は考慮されない。
 指示の責任は明確にされず
 被害は現場持ち。
・無報酬&無保証
 現場の意見は反映されないどころか、意思を示す
 機能すらない、究極の独裁システムだ。

これを人間社会の工事現場に例えると
「親方納期に工事終わりませんよ!」
「今から5日間、みんなで18時間労働すれば
 間に合うから!
 心配しなくて良いよ、、、ははは、、、」

視点を変えてみよう


3.戦闘後の略奪

戦闘が終わると
「〇〇との対決に勝った。100ドル手に入れた」
となる。
これは対戦相手から略奪していることになる。
戦って相手を制圧した後
現地の物資を略奪するというやりかたは
ローマ帝国のカエサルと同じである。
自国から物品をを運ぶより
現地で奪った方が速いという発想である。
ゲーム上では略奪は描かれない。
危害を加えているという意識すらないまま
他人の金品を収奪する。
外道の極みと言えるシステムだ。


まあ、「ゲームじゃん」と言われると、そうですよね。
というのが、リアルなトコだが。

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